【オレンジピールティー】はどんな味わい？特徴や美味しい飲み方を紹介

オレンジと聞くとどこの国をイメージする人が多いだろうか。オレンジ＝地中海もしくはアメリカを連想する人が多いかもしれないが、実はオレンジの原産地はどちらでもないのである。

オレンジとインドが結びつかないという人も多いかもしれないが、オレンジの原産地はインドのアッサム地方であるといわれている。ミカン科ミカン属の植物であり、約5ｍの高さの木に果実を実らせる。
そのオレンジは15世紀に中国からポルトガルに運ばれて、地中海沿岸に広がった。そして、19世紀にアメリカにも広がり、日本にやってきたのは明治時代以降である。

オレンジといえば1種類だと思われがちであるが、実は大きく2種類に分類できる。スイートオレンジとビターオレンジの2種類である。一般的に私たちが食べることの多いオレンジはスイートオレンジのほうである。世界的にも栽培量が多く、数多く流通している。
ただし、オレンジピールは果実ではなく、オレンジの皮から作られたもの。スイートオレンジではなく、大半はビターオレンジで作られている。しかし、たまにスイートオレンジで作られたオレンジピールも目にすることがある。

オレンジの皮を乾燥させることで作られるのがオレンジピールである。そのため、ハーブティーはオレンジのほんのり甘くさわやかな香りを楽しむことができる。そして、アクセントまではいかないがわずかな苦みを感じるのも特徴のひとつである。
ハーブティーは薄い黄色をしており、飲むと甘酸っぱいオレンジの香りを長く口の中で楽しむことができる。リラックスしたい気分のときにとくにおすすめのハーブティーである。

オレンジピールはオレンジの皮を乾燥させたものなので、購入しなくても自宅で簡単に作ることができる。まずは、オレンジの皮を流水できれいに洗い、水気をしっかりときる。その後、細い千切りにする。細切りにしたものをザルなどに重ならないように並べて天日干しする。しっかりと乾燥させたらできあがり。乾燥材と一緒に殺菌したきれいな瓶などに保存するのがよいだろう。
オレンジピールは保存もきくので、大量に作っておくことでいろいろなことに使用できる。ハーブティーとして飲むだけでなく、お菓子作りの生地に練りこんだりトッピングしたりすることで、オレンジ風味を楽しめる。しかし、手作りするときは可能であれば、できるだけ農薬を使用せずに栽培されたものを選んで作るのがおすすめである。

ティーポットに約小さじ2杯の茶葉を入れて、お湯300mlを注ぎ、ふたをして約5分蒸らす。カップに注いで飲もう。オレンジピールティーはオレンジの皮をむいたときほどの香りはないが、ほんのりとさわやかなオレンジの香りを楽しめるハーブティーである。そのため、とくに、オレンジの香りを楽しみたいという場合はシングルティーで楽しむのがおすすめである。ただし、甘さは強くないので、甘みが足りないと感じる場合には、はちみつとの相性がバツグンなので、好みの量を加えて飲むのもよいだろう。

シングルティーでも楽しめるオレンジピールティーは、ほかのハーブとの相性もよいハーブティー。ブレンドティーにして飲むのもおすすめである。味にクセがないので、ハーブティー初心者の人にもおすすめであり、紅茶とブレンドするのもさわやかな味わいを楽しめる。
おすすめの組み合わせは、ハイビスカスとローズヒップやカモミール、レモングラスなど。ぜひ、一度試してほしい。

意外と馴染み深いハーブでもあるオレンジピールだが、ハーブティーとして飲むことはいままであまりなかったかもしれない。オレンジさえあれば、簡単に作ることができるオレンジピール。オレンジがたくさん手に入ったときには、ぜひとも、自家製オレンジピールでハーブティーを楽しんでみてはどうだろうか。