1. フリットにする食材の選び方
フリットには、野菜や肉、魚介類などさまざまな食材を使うことができる。しかし初めてフリットを作る場合などは、食材の選び方には気を付けたい。衣が付きにくい、火が通りにくい食材などは失敗しやすくなるため注意が必要だ。
基本の食材の選び方
フリットはイタリア版天ぷらともいわれるため、天ぷらの具材をヒントに食材を考えると間違いないだろう。定番具材としてはエビやイカ、ホタテなどの魚介類。ほかにも玉ねぎやキノコなどがおすすめだ。また、せっかくなので洋風の具材も選びたい。ズッキーニやカリフラワーなどフリットにすると美味しい食材はかなり多いため、使いやすさを考慮しながら好みで選ぼう。
カロリーが気になる場合の食材の選び方
フリットは揚げ物のなかでも油を吸収しやすくカロリーは高めだ。しかし食材の選び方によってカロリーを抑えることはできる。食材自体のカロリーが低めのものを選ぶだけでなく、油を吸いにくいかという点もチェックしよう。たとえばナスは低カロリーだが、油を吸収しやすい食材として有名。フリットを食べたいけれどカロリーを抑えたいというときには避けたほうが無難である。
2. フリットの下ごしらえ
フリットはメレンゲを使って作られる衣が特徴的である。下ごしらえに関しても、フリットの衣となるバッター液作りがメインとなるだろう。
フリットの衣・バッター液作り
レシピによっても異なるが、一般的なフリットの衣には卵の卵白を泡立ててメレンゲ状にしたものが必要だ。メレンゲのきめ細かい泡が、フリットの外はカリッと、中はフワフワという独特の食感を生み出す。メレンゲはハンドミキサーやミキサーで簡単に作れるが、ない場合は根気よく泡立て続けよう。卵黄・小麦粉・塩・牛乳などを混ぜておいたものとメレンゲを合わせ、泡を潰さないように馴染ませたらバッター液の完成だ。ちなみに、より簡単に作りたいときはメレンゲの代用にビールを使うという方法もある。また、ベーキングパウダーやフリッター用ミックス粉を使って下ごしらえを簡易に済ませることもできる。
具材の下ごしらえ
とくに下ごしらえが必要ない具材を使う場合は問題ないが、洗ったり切ったりする必要のある具材を使う場合は、バッター液を作る前に下ごしらえを済ませておこう。あまり時間が経つとせっかく作ったメレンゲの泡が消えてしまうからだ。具材を洗ったらキッチンペーパーなどで水分を拭きとっておくと衣がつきやすくなる。大きすぎる具材は一口大にカットしておくとよい。
3. フリットをうまく作る揚げ方のコツ
フリットは味だけでなく食感を楽しみたい料理である。そのため、フリット作りを成功させるためのコツは、いかに上手に揚げることができるかというところにあるだろう。美味しいフリットを作るためのコツをしっかりおさえておこう。
油の温度は170~180℃
フリットをカリッ、ふわふわな食感に仕上げるためには温度管理が重要。低すぎると油を吸収しすぎてべちゃべちゃになってしまうし、逆に高すぎると中まで火が通らないうちに焦げてしまう。美味しいフリットの適温は170~180℃だ。温度が安定してからバッター液にくぐらせたものをそっと投入しよう。
固まるまではむやみに触らない
油に入れたら、まんべんなく火が通っているか気になって箸で何度もつつきたくなってしまうかもしれない。しかし、衣が固まっていない段階のフリットにむやみに触ると、衣がはがれてしまうのである。表面に浮いてきて衣が固まってから、菜箸などで回しながら色づくまで見守るのがきれいに仕上げるコツなのだ。
余分な油をしっかりきる
美味しそうなキツネ色に揚がったフリットは、キッチンペーパーなどでしっかりと油をきることも忘れてはならない。油がしみ込んだまま放置すると、せっかくうまく揚がったフリットが台なしになってしまうため気をつけよう。なるべく揚げたての食感をキープできるようにすることも美味しいフリットのコツなのである。
結論
フリットは衣を作るのにやや手間がかかるが、独特の食感が魅力的で大人だけでなく子どもからも人気の高い料理である。しっかり油をきれば食感を保つことができ、弁当のおかずにもぴったりだ。基本の作り方のほか手軽に作れる方法もあるため、さまざまな食材で美味しいフリットを作ってみよう。
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