1. フリットの特徴

フリットにはフライや唐揚げ、また日本の天ぷらとも異なる特徴がある。まずはフリットについての基礎知識をおさえておこう。
■フリットは西洋料理
フリット(fritto)はイタリア語の料理名で、食材に衣をつけて油で揚げたものだ。同じような料理名にフリッター(fritter)があるが、こちらは英語。言葉が違うだけで料理の特徴は同じである。
■衣に特徴がある
フリットといえば衣が特徴的だ。衣に使われる卵は卵黄と卵白を分けられ、卵白を泡立てメレンゲ状にしてから合わせる。このメレンゲのきめ細かい泡こそがフリット特有のふわふわの食感を生み出すのである。
2. フリットにする材料の切り方

フリットに使う具材は、食べやすいよう一口大の大きさに揃えるのが基本的な切り方だ。大きさが揃ってさえいれば食材によって切り方を変えてよい。
■大きすぎても小さすぎてもNG
フリットは高温でカラッと揚げたい料理のため、切り方にも注意が必要である。あまりに大きくて分厚いまま衣をつけてしまうと、中まで火が通らない。しかし逆に小さく切りすぎることにも、焦げやすくなる、脂っこく仕上がるなどのデメリットがある。一般的な鶏の唐揚げくらいのサイズを切り方の参考にするとよいだろう。
■切らずにそのまま使うものもある
フリットの定番食材としてエビや小魚、ホタテなどがよく使われる。これらのように、もともとの小さめのものは、切らずにそのまま使えるため便利だ。
3. フリットの美味しいリメイク法

フリットのなかには、衣にカレー粉や青のりなどを混ぜ込んで味付けされるものもある。それはそれで美味しいが、大量に作ってリメイクすることを前提にしている場合は、シンプルに塩のみで薄味にしておくことをおすすめする。フリットが余ったらさまざまなリメイクを楽しんでほしい。
■エビのフリットをエビマヨ・エビチリに
エビマヨやエビチリには、ソースを絡めやすくするために衣をつけて揚げ焼きにするという調理工程がある。一から作るとなると手間に感じてしまうが、エビのフリットをリメイクすれば簡単に作ることができる。ソースを作ったフライパンにフリットを投入し、絡めるだけという手軽さなのでぜひとも覚えておきたい。
■天丼にリメイク
フリットはイタリア料理だが、日本の天丼風にリメイクすることもできる。ごはんにフリットをのせて、タレをかけるだけだ。ディップなどにつけて食べていた西洋風のフリットが、まったく違った味わいになるため飽きずに楽しめる。
4. フリットの糖質制限中の人におすすめな食べ方

糖質が気になる人にとっては、揚げ物であるフリットも警戒したくなる料理かもしれない。しかし、糖質制限中の人におすすめな食べ方をおさえておけば、より安心して食べることができるだろう。
■低糖質な具材を選ぶ
フリットの定番具材であるエビやイカなどの魚介類には糖質がほとんど含まれていない。また、野菜の中でもごぼうやレンコンなどの根菜を避け、ミニトマトやズッキーニなどを選ぶのが糖質制限中の人におすすめな食べ方である。
■衣を低糖質に
衣に含まれる糖質を抑えるために、小麦粉の使用量を控える方法もある。糖質制限中の人におすすめな食べ方としては、卵ときな粉で作った高たんぱくな衣を使用したフリットで満足感と栄養を得ることだ。
■ディップは控えめに・生野菜と一緒に
そして、いざ食べるというときに糖質たっぷりのソースやケチャップをつけてしまったら意味がない。塩コショウでしっかりと下味をつけておき、ディップは控えめにしよう。また、フリットそのものは低糖質でも、食べすぎればカロリーオーバーの可能性がある。生野菜を一緒に食べてお腹を満たすのも糖質制限中の人におすすめな食べ方だ。
結論
フリットは食材によって違った味や食感が楽しむことができる。ふわっとした衣で包まれて手早く揚げられることで、食材の旨みや栄養も閉じ込められる。衣には手間がかかるため、一度にたくさん作って余ったらリメイクするのもおすすめの食べ方である。
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