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【お銚子と徳利の違い】とは?ルーツからそれぞれの意味を紐解く

【お銚子と徳利の違い】とは?ルーツからそれぞれの意味を紐解く

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 渡邉里英(わたなべりえ)

2020年1月30日

居酒屋や蕎麦屋でよく耳にする「お銚子1本」。皆さんがそのときに思い浮かべているのは、おそらく1合ほどの酒が入る徳利であろう。お銚子=徳利と捉えられているということになるが、お銚子は徳利と同じなのだろうか。この記事では、お銚子と徳利のそれぞれのルーツから現在までの進化、それぞれのもつ意味について解説する。

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1. お銚子とは

お銚子とは本来、長い柄がついた器を指す言葉である。ひな祭りの三人官女の1人が手にしているもので、本体に酒を入れ、尖った注ぎ口から注ぐというものだ。見た目は、杓子にも似ている。片口と両口が存在し、素材は金属や木製のものが多い。お銚子の仲間にはもうひとつ、急須のような形をしたものがある。これは提子(ひさげ)とも呼ばれている。

現代のお銚子

本物のお銚子を目にする機会は、毎日の暮らしの中にはあまりない。ただ結婚式や神社などでお屠蘇がふるまわれる際には、現在でも使われている。

2. 徳利とは

徳利は、神棚に供える酒を入れる入れ物=瓶子(へいし)が進化したものだと考えられている。素材は陶器や磁器が多い。江戸時代までは保存容器として活用されており、酢や醤油など古くから日本で用いられていた発酵調味料の保存に使われていたようだ。また、貯蔵だけでなく、穀物の運搬などに使われることもあったらしい。当初は現在のものよりもかなり大きめで2〜3升のものが一般的であった。首の部分がきゅっとつぼまっている形が特徴的だ。口がついているものもある。

江戸時代に変化

それまで大きな保存容器だった徳利が、小さなサイズになったのは江戸時代になってから。江戸時代は多くの文化が花咲いた時代でもあるが、飲酒もそのひとつ。一般庶民がお酒を嗜むようになり、ちょうどいい1〜2合程度の酒が入る徳利が登場。その活用頻度は、瞬く間に上昇した。注ぎ口が大きく、注ぎやすいこと。またその扱いやすさから、徳利が広く使われるようになっていったのだ。

3. お銚子と徳利の違い

そもそもお銚子と徳利は、まったく別物の道具。お銚子は酒のための道具だが、徳利は酒のためだけの道具ではなかった。最大の違いは、形と言えるだろう。お銚子が片手鍋や急須に似ているのに対し、徳利はヒョウタンのような独特な形状をしている。

同じ意味!?

お酒を注ぐ道具として使われてきたお銚子という言葉だけが残り、時代とともに道具はより使いやすい徳利に変化した。これが「お銚子1本」=「徳利1本」のからくりだ。つまり名前だけが残ったことになる。そのため「お銚子1本」と「徳利1本」は同意義として捉えてOKだ。

お猪口は?

お猪口とはお酒を飲むコップのようなもの。小さめのサイズが定番で、これは度数の高い日本酒を飲む場合にも使えるようにという配慮が感じられる。ちなみに蕎麦を食べるとき、そばつゆを入れる器を蕎麦猪口と呼ぶこともある。現在ではさまざまな素材で作られたものがあり、陶器、磁器はもちろんガラスや木製のタイプもある。形もさまざまで、日本酒の味わいによってお猪口を変えるという人もいるそうだ。

結論

お銚子とは、古くから酒を注ぐために使われていた道具のこと。対して徳利は保存容器として使われてきた道具のことである。双方違う道具ではあるものの、現在ではお銚子と徳利はほぼ同意義で使われている。酒器に注目していると日本酒の楽しみ方もまた一味違ったものになるだろう。
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