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糖質の本来の役割から見極める!低糖質食品の使い方と選び方

糖質の本来の役割から見極める!低糖質食品の使い方と選び方

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 南城智子(なんじょうさとこ)

鉛筆アイコン 2020年1月 2日

低糖質、糖質オフなど、糖質という言葉が溢れる昨今。そもそも糖質とは、三大栄養素である炭水化物の大多数を締める栄養素のことである。糖質はすっかり悪者扱いされているが、実際のところ、健やかな暮らしのために欠かせない栄養素である。今回は、糖質の本質と、注意すべき点、そして低糖質パンやパスタに代表される、低糖質食品の上手な選び方についてお届けしていきたい。

  

1. 低糖質食品と糖質の関係

糖質とは

糖質オフや糖質制限は、一大ムーブメントとなり、ここ数年で幾度となくテレビや雑誌などで取り扱われてきた。そのなかで、低糖質〇〇という名の商品も続々と誕生し、今では専門店を訪れなくとも、簡単に手に入るようになった。そもそも糖質とは、いかなるものなのか?糖質は、三大栄養素である炭水化物の主成分で、おもに脳や赤血球、筋肉や神経系のエネルギー源になるものと考えられている。

なぜブームになったのか?

必要な栄養素であるのにも関わらず、なぜ糖質オフや糖質制限といった「減らす方がよい」という価値観が誕生したのか?これには、いくつかの要因が考えられるが、糖尿病や肥満が増えていること、運動量が減少していることも大きく関連している。体内に取り込まれた糖質の中で、エネルギー代謝されなかったものは、そのまま体脂肪として蓄積をされる。こうした情報が、糖質オフや糖質制限に拍車をかけたのだ。

血糖値の上昇率

むやみに糖質オフや糖質制限すると、逆に体調を崩してしまうケースもある。注意すべき点は、糖質そのものよりも、糖を摂取した際の血糖値の変化である。急激に血糖値が上がると、どうしてもカラダに負担がかかってしまう。緩やかな血糖値の上昇であれば、負担も少ない。その緩やかな血糖値の上昇に寄与するのが低糖質食品なのである。

2. 低糖質食品は血糖値が上がりにくい?

ここで、血糖値のおさらいをしておこう。血糖値とは、血液における糖の値である。炭水化物は、体内に取り込まれる際にブドウ糖に分解され、血液にのって全身に供給される。食事をすれば、自ずと血糖値は上がるのだ。この上がった血糖値を正常値に戻す役割をするのが、インスリンである。インスリンが分泌されると、ブドウ糖は腸で吸収され、健康な人であれば、食後2時間程度で元の数値に戻る。

低糖質食品の利点

血糖値の急激な上昇は、カラダに負担をかける。この急激な上昇を抑えてくれるのが、低糖質食品である。例えば同じカロリーのケーキでも、普通のものと低糖質のものでは、血糖値の上がり方に大きく差が出る。低糖質食品は、パンやパスタ、ケーキといった小麦粉由来の菓子など、さまざまな食材に存在する。

3. 低糖質食品の賢い選び方

糖質から見た野菜の罠

我々はどこか、野菜は善、肉や魚は悪と決めつけているきらいがある。しかし、この考え方はナンセンスだ。野菜も肉も、見方によって異なる特徴があるということを、まずは理解するべきである。糖質に着目すると、野菜のなかでも高いものと低いものが存在する。野菜だからいくら食べてもよい、ということにはならないのだ。特に糖質量が高く、注意が必要なのは、根菜類、かぼちゃ、イモ類である。

バランスが重要

多くの健康情報に共通して言えることだが、どんな食材でも過度な摂取や減量は、えてして負担がかかりやすい。まずは、全体のバランスを考慮することが重要だ。例えば、パンやパスタといった毎日食べるものを、安全性の高い低糖質に置き換えることで、血糖値の急激な上昇を抑えることができる。家計とのバランスを鑑みた上で、週2回は低糖質食品に置き換える、などの工夫が必要である。

結論

現代は、あらゆる情報に溢れている。すべて鵜呑みにしていると、間違った認識をしてしまうこともしばしばだ。糖質オフ、糖質制限はひとつのツールとしては間違いではないが、栄養素や運動などトータルで考える必要がある。低糖質食品も同様に、それさえ食べていれば安心ということにはならない。きちんと情報を見極めることが求められている。
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  • 更新日:

    2020年1月 2日

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