【管理栄養士監修】チョップドサラダのカロリーと栄養素｜栄養図鑑

チョップドサラダは、お好みの具材を、同じサイズに小さく切り揃えて、ドレッシングで和え、スプーンですくって食べるというスタイルのサラダだ。

お好みの具材を自由にチョイスできるところや、小さく切り揃えられている具材がドレッシングになじみやすく、具材の味が引き立てられて美味しく食べられるところ、手軽にスプーンですくって食べられることなどが魅力となり人気を博している。具材の選び方を工夫すれば、これ一品で、カロリーをおさえつつ必要な栄養素を満たすことが可能になるので、ダイエット中の人にはとくにおすすめできる。

また、小さく切ってある分、通常のサラダよりも、たくさんの量の野菜が食べられるため、野菜に豊富な栄養素である、ビタミン、ミネラル、食物繊維などをより効率的に摂取することができる点も見逃せない。

ダイエット中だからといって、低カロリーの野菜だけのサラダばかりを摂っていると、身体に必要不可欠であるタンパク質が不足しやすくなる。タンパク質が不足すると、筋肉や、各臓器、髪や皮膚など、身体のありとあらゆる箇所に悪影響が及び、健康な状態を保つことができなくなってしまうだろう。またタンパク質不足で、筋肉量が減ってしまうと、基礎代謝が落ちるために、やせにくく太りやすい体質になる可能性もある。

チョップドサラダなら、タンパク源となる具材をとり入れることで、ダイエット中に陥りやすいタンパク質不足をカバーでき、健康的なダイエットが望めるだろう。

低カロリー野菜だけのサラダは、実ははまりやすい落とし穴がある。それはドレッシングのかけすぎによるカロリーオーバーだ。とくにオイルが含まれている市販のドレッシングは、軒並み高カロリーなのだ。そのようなドレッシングをサラダにたっぷりかけてしまうと、結局カロリー過多になり、思うようなダイエットを進めることができない。

また、ノンオイルドレッシングは、脂質は含まれていなくても糖質が多く含まれているため、ノンオイルだからといって、たっぷりかけてしまうと、糖質過多になりやすい。

チョップドサラダは、通常ドレッシングを別添えにしてあるため、ドレッシングの量を自由に調整することができる。そのため、ドレッシングのかけすぎを未然に防ぐことができるのだ。しかもチョップドサラダは、具材を細かく切るため、少量のドレッシングでも、全体をまんべんなく味付けすることができる。

チョップドサラダのダイエット効果を最大限に引き出すためには、以下のポイントをぜひ押さえておいていただきたい。

絶対に外せないポイントになる。具材には、必ずタンパク源となるものを積極的にとり入れるようにしよう。

タンパク源となる具材としては、低カロリーで高タンパクな鶏むね肉やささみ、ローストビーフ、大豆、豆腐、ツナなどがおすすめだ。

チョップドサラダ一品で、一食を満たす場合は、栄養のバランスをとるために、炭水化物も適度に加えることが望ましい。炭水化物源となる具材としては、キヌア、もち麦、ハト麦など、食物繊維やビタミンミネラルを豊富に含む穀類がおすすめだ。

ドレッシングに使うオイルは、オレイン酸が豊富なエキストラバージンオリーブオイルやα-リノレン酸が豊富なえごま油、アマニ油などがおすすめだ。オレイン酸には、腸の働きを活発にすることで便通をよくする作用が期待され、α-リノレン酸は血液の流れをスムーズにし、代謝をあげたり中性脂肪の合成を抑制することが期待されている。

お好みの具材を、同じサイズに小さく切り揃えて、ドレッシングで和え、スプーンですくって食べるチョップドサラダは、不足しがちな野菜を無理なくたくさん食べることのできるサラダだ。高カロリーになりがちなドレッシングも少量で味付けをすることができ、カロリー摂取を気にするダイエット中の人にはとくにおすすめだ。まだ一度も食べたことが無い人は、ぜひこの機会に食べてみてはいかがだろうか。