目次
- せり:1束
- 鶏肉(もも):200g
- 長ネギ:1本
- 豆腐(焼きまたは木綿):150g
- そのほかお好みの野菜:適量
- 水:600cc
- 酒:50cc
- しょうゆ:大さじ2
- みりん:大さじ2
- 塩:ふたつまみ程度
- せりをキレイに洗い、茎と葉を5cm幅に切る
- 根っこは茎と完全に切り離さない位置で切る
- 長ネギを斜め1cm幅程度に切る
- そのほかの材料はひと口大(食べやすいサイズ)に切る
- 鍋に水・酒・しょうゆ・みりん・塩を入れて火にかける
- 沸騰したら鶏肉を入れ、煮立ったらアクを取る
- 蓋をして弱火で5分ほど煮たら豆腐・根っこ・長ネギを加える
- 蓋をして5分ほど煮込み、野菜が柔らかくなったらせりを加える
- せりがしんなりするまで(1〜2分ほど)サッと煮れば完成
1. せり鍋に「根っこ」が欠かせない理由

せり鍋を作ろうと思っている方はぜひ根っこを入れていただきたい。また、根っこ付きのせりが手に入った方はぜひせり鍋を作っていただきたい。そもそも、なぜせり鍋に根っこを使うのか、食べたことがない方にはわかりにくいだろう。その理由を解説する。
根っこを入れることで風味が増す
せり鍋の味を決める重要なポイントが、せりの根っこからとれる出汁である。ほろ苦さや青臭さによって鍋全体がさっぱりした風味に仕上がる。逆をいうと根っこがないと風味がなかなか出ない。
根っこはもっとも汚れている部分なので丁寧に洗おう
せりの根っこはもっとも汚れている部分である。洗い方が不十分だと土などの汚れが残り、せっかくの鍋が台無しになりかねない。丁寧に洗って土や汚れを落とすことが大切だ。
2. せりの根っこの洗い方

せりの根っこは細長く弱そうに見えるため、洗うのが難しく感じるかもしれない。だが一般的な葉物野菜を洗う場合と大差はないだろう。
手順1.まずは大ざっぱに土を落とす
根っこを両手で挟んで手を擦り合わせ、まずは大ざっぱに土を落とす。根っこを潰さないよう、力の入れ過ぎにさえ気をつければ、あとはそこまで神経質になる必要はない。細かい土や汚れも残ったままでよい。
手順2.次に流水で細かい土や汚れを落とす
根っこの絡まりをほぐして洗いやすくしてから、土や汚れを水で洗い流していく。手で擦りながら洗えばよいのだが、細かい汚れが残る場合もある。そのときは使い古しの歯ブラシなどを使い、力を入れ過ぎないように土や汚れを擦り落とそう。
手順3.根っこを茎につけたままの状態でカットする
根っこと茎を切り離さないように注意しながら、せりを切り分けていく。根っこを切り離すと鍋の中で散らばって取りにくくなる。食べやすくするためにも、せりの根っこは切り離さないようにしよう。
黒や茶色に変色した部分は食べられる?
下処理を済ませても根っこの一部が黒色だったり茶色だったりすることがある。せりの根っこは変色しやすいというのがその原因だ。「傷んでいる」「腐っている」という場合は取り除くべきだが、そうした状態でなければ食べられる。
3. せり鍋の作り方と美味しく仕上げるためのポイント

下処理を済ませたせりの根っこを使った、せり鍋の作り方および美味しく作るためのポイントを解説しよう。
材料
せり鍋の作り方
せり鍋を美味しく作るポイント
せりの根っこから出汁がたっぷりとれるよう、やや早めに入れてじっくり加熱するのがポイントだ。根っこからたっぷり出汁がとれれば、味付けが多少薄くても十分な風味を楽しめる。減塩にもつながるため出汁はしっかりとっておきたいところだ。
結論
せり鍋を美味しく作るためにも根っこはぜひ使いたい。洗うのに多少時間はかかるかもしれないが、汚れを擦り落とせばよいだけなので難しい作業ではないはずだ。香り豊かなせり鍋に仕上げるためにも根っこは欠かせない部位なので、これからせり鍋を作る機会が訪れた方はぜひ、根っこを入れて風味を堪能していただきたい。
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