1. 古くから日本で愛されてきたししとうがらし
ピーマンよりも小ぶりで苦みもほどよいししとうがらしは、調理もしやすい便利な食材である。ししとうがらしという名前にもかかわらず、辛みはほとんどない。海外でも知られるようになったししとうがらしについて、詳細を見てみよう。
先祖はスペイン産?朝鮮産?
唐辛子は南アメリカ原産であり、熱帯から温帯にかけてよく育つ。日本においても南国の高知県がししとうがらし生産日本一を誇る。
日本にとうがらしが到来したのは、16世紀にポルトガル船によって持ち込まれたという説や、朝鮮から持ち帰られたなどの諸説がある。スペインのとうがらし「ピミエントス・デ・パドロン」という品種に酷似しているといわれている。
日本にとうがらしが到来したのは、16世紀にポルトガル船によって持ち込まれたという説や、朝鮮から持ち帰られたなどの諸説がある。スペインのとうがらし「ピミエントス・デ・パドロン」という品種に酷似しているといわれている。
獅子の頭を持つとうがらし!
ししとうがらしの名前の由来は、実の先端が獅子の頭の形状をしていることから名づけられたといわれている。欧米ではししとうがらしを「shishito」と日本語で呼ぶほか、「しわだらけのおじいちゃん(Wrinkled Old Man)」という愛嬌のある別称もある。
日本のししとうがらし、50%は高知県産
高知県は、日本産のししとうがらしの半数を栽培している。
なかでも南側に太平洋が広がる南国市は、ししとうがらしの栽培が非常に盛んである。太平洋からの湿った風や、雪雲を遮断する四国山脈の存在や適度な降雨量に加え、温暖な気候がししとうがらしの栽培に最適とされているためである。
なかでも南側に太平洋が広がる南国市は、ししとうがらしの栽培が非常に盛んである。太平洋からの湿った風や、雪雲を遮断する四国山脈の存在や適度な降雨量に加え、温暖な気候がししとうがらしの栽培に最適とされているためである。
2. とうがらしの品種の中では甘い部類に属するししとうがらし
ししとうがらしは、たまに劇辛にあたってしまうこともある。
劇辛ブームに沸く日本では、辛いししとうがらしを喜ぶ人も多いかもしれない。しかし、本来はししとうがらしは甘い品種に属している。
ししとうがらしが辛くなる理由はあるのだろうか。
劇辛ブームに沸く日本では、辛いししとうがらしを喜ぶ人も多いかもしれない。しかし、本来はししとうがらしは甘い品種に属している。
ししとうがらしが辛くなる理由はあるのだろうか。
辛み成分はないししとうがらし
名前だけ聞くと辛い食材を連想しがちなししとうがらしであるが、実際には辛み成分が少ない「甘とうがらし」という品種に属している。
ししとうは栽培が難しくなく、成長が早い。一般的なししとうがらしの実は、7~10cmほどの長さになる。ししとうがらしは、促成栽培も盛んで1年中購入が可能であるが、旬は6~8月である。
蒸し暑い季節、ししとうのほろ苦さはとくに美味しく感じられる。
ししとうは栽培が難しくなく、成長が早い。一般的なししとうがらしの実は、7~10cmほどの長さになる。ししとうがらしは、促成栽培も盛んで1年中購入が可能であるが、旬は6~8月である。
蒸し暑い季節、ししとうのほろ苦さはとくに美味しく感じられる。
なぜ突然辛いししとうがらしが登場するのか
本来は辛み成分のないししとうがらしであるにもかかわらず、たまに辛いものにあたることがある。
実は、この突然変異の理由はまだ解明されていない。乾燥や温度などの気候的条件が、ししとうがらしの成長にストレスを与えるためという説がもっとも有力である。また、生育日数が長くなった場合に、辛いししとうがらしができやすくなるという。
ししとうがらしは、ナス科トウガラシ属であるためにDNA的には辛み成分が皆無ではない。
環境のストレスから自衛するために、ししとうがらしは辛くなる。家庭菜園などで育てる場合は、こまめな水やりなどでストレスを与えないことがししとうがらしを辛くしない最良の方法というにとどまる。
実は、この突然変異の理由はまだ解明されていない。乾燥や温度などの気候的条件が、ししとうがらしの成長にストレスを与えるためという説がもっとも有力である。また、生育日数が長くなった場合に、辛いししとうがらしができやすくなるという。
ししとうがらしは、ナス科トウガラシ属であるためにDNA的には辛み成分が皆無ではない。
環境のストレスから自衛するために、ししとうがらしは辛くなる。家庭菜園などで育てる場合は、こまめな水やりなどでストレスを与えないことがししとうがらしを辛くしない最良の方法というにとどまる。
3. 大人の味ししとうがらしをあらゆるレシピで楽しむ!
大人であることの醍醐味を感じさせてくれるししとうがらしは、ビールのおともには最適である。
ししとうがらしは、同じく夏の野菜であるナスやゴーヤ、トマトなどとも相性がよい。ひき肉や鶏肉とも美味しく食べることができる。一大生産地の高知県では、チーズとの組み合わせも公表している。
しかし、ししとうがらしを楽しむのならば、単品で天ぷらにしたり、オリーブオイルやごま油とニンニクだけでサクッと揚げたりと夏の旬をより楽しめるといえるだろう。
ししとうがらしは、同じく夏の野菜であるナスやゴーヤ、トマトなどとも相性がよい。ひき肉や鶏肉とも美味しく食べることができる。一大生産地の高知県では、チーズとの組み合わせも公表している。
しかし、ししとうがらしを楽しむのならば、単品で天ぷらにしたり、オリーブオイルやごま油とニンニクだけでサクッと揚げたりと夏の旬をより楽しめるといえるだろう。
結論
日本に古くから伝わり、夏の味として愛されてきたししとうがらし。現在は一年中楽しめる野菜だが、蒸す夏の夜にはとくに美味しさを実感できる。辛みがないししとうがらしも、ごくたまに辛いものに当たる。原因はまだ解明されていないが、ストレスを与えずに栽培するのがししとうがらし本来の味を引き出すコツとされている。
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