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しいたけの【菌床栽培】とは?メリット・デメリットを解説

しいたけの【菌床栽培】とは?メリット・デメリットを解説

投稿者:ライター 井澤佐知子(いざわさちこ)

監修者:管理栄養士 小林里穂(こばやしりほ)

2020年1月 3日

年中スーパーなどで手に入れられるしいたけは、大半が「菌床栽培」とよばれる方法で生産されている。原木栽培のしいたけは、コストや手間がかかるために大規模な生産には向かない。利便性から生まれた菌床栽培について、今回は紹介しよう。

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1. しいたけの菌床栽培にはおがくずが必需品!

しいたけの栽培には、大別して2種類存在する。ひとつは自然に近い条件下で行う原木栽培であり、もうひとつが培養から収穫までを施設内で行う菌床栽培である。近年しいたけ市場の大半を占めるようになった菌床栽培とは、どのようなものなのであろうか。

1年を通して収穫できる菌床栽培

自然に近い環境で栽培する原木栽培には、植菌から収穫までに300日近くを要することもある。自然の中での労働条件が厳しいことから、原木栽培に従事する人は激減している。しいたけを安定して供給するために、菌床栽培はもはや不可欠なものになった。小規模の培地でも、空調を利用して栽培期間を大幅に短縮できる菌床栽培によって、われわれはしいたけを1年中楽しめるのである。

おがくずやふすまを利用した栽培法

原木栽培には、クヌギやナラの樹木を要する。一方、菌床栽培に必要なのはおがくずやふすま、木材チップなどを成形したものが菌床となる。おがくずやふすまには、しいたけの養分となる窒素や油分が豊富に含まれている。菌床栽培によって、しいたけは植菌からおよそ3ヶ月で収穫が可能になった。温度や湿度の調節は施設内で徹底管理されているため、菌床栽培はまさにしいたけ工場の様相を呈しているといえるだろう。

2. 菌床栽培のメリットとデメリットは?

自然の影響を受けずに、コンスタントに生産できる菌床栽培は生産者にとっても消費者にとってもありがたい生産方法である。とはいえ、原木栽培のしいたけに愛着を持つ人も少なくない。菌床栽培のしいたけが持つメリットとデメリットをみてみよう。

菌床栽培は完全無農薬!

オーガニック食材が話題となることが多い昨今であるが、菌床栽培のしいたけも無農薬で作れる。しいたけにとって雑菌は最大の敵であるが、施設内の衛生管理を徹底すれば対応可能。安全性の高いしいたけが生産できるの。また、材料の調達から販路に乗るまでのトレーサビリティーが明確であることも、菌床栽培のメリットなのである。

しいたけの香りが劣るというデメリット

生産が安定しているために、現在はしいたけ市場の90%以上を占めている菌床栽培。それでもなお原木栽培のしいたけにこだわる人が多いのは、香りや味で原木栽培が勝るためである。培養からすべての生産過程が人工的に進められる菌床栽培は、安全性は高くてもやはり自然の香りを失うという運命にあることはいたしかたないだろう。菌床栽培では変異株が発症しやすいという報告もされている。温度や湿度の管理が徹底している必要があるために、施設の維持にもコストがかかるというデメリットもある。

3. 惜しみなく食べられる菌床栽培のしいたけ

一年中購入できる菌床栽培のしいたけは、なんといっても惜しみなく調理できるのがうれしい。原木栽培のしいたけは、美味しさを最大限に味わうべくシンプルに食べざるを得ない。一方、菌床栽培のしいたけならば、調理の点でもチャレンジャーになることが可能である。甘辛く煮たり味噌汁に投入したり、しいたけ愛好家のサイトにはしいたけの佃煮をパウンドケーキにするレシピまで発表している。

そのほか茶わん蒸しや煮物など、日常的なメニューに気軽に使用できるのが、菌床栽培のしいたけのありがたいところである。

結論

しいたけの栽培法は、相対する2つの栽培法が存在する。味で勝負するがために大変な労働力を要し、かつ自然の脅威も受けやすい原木栽培と、安全性が高く供給が安定している菌床栽培である。最近では菌床栽培のしいたけが市場を席巻しているが、いずれのしいたけも特性を考慮して食べたいものである。
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