1. 銅の解説と効果

10円玉の材料でもある銅は、金属のイメージが強く、栄養素としてはイメージしにくいかもしれない。しかし、銅は、人間の体内にも存在していて、身体が正常に機能するために、大変重要な働きを担っている。体内においては、とくに骨や骨格筋に多く存在し、肝臓や血液や脳などにも存在している。酵素の構成成分として、各器官が正常に機能するためのサポート的な役割を果たしている。
銅が体に与える作用
銅が構成成分となっている酵素は、およそ10種類ほどあり、それぞれの酵素の働きによって、骨や血管の強化、鉄の吸収促進、活性酸素の除去、過酸化脂質の増加を防ぐなど、幅広い効果が期待できる。
銅は食品から摂取するしかない
銅は、体内で合成することができないため、必ず食品から摂取する必要がある。ただ、数多くの食品に含まれているため、普段からバランスのよい食生活を送っていれば、銅が不足する心配はまずないと考えられている。
逆に、過剰に摂りすぎた場合、まれに急性中毒による嘔吐や下痢などの症状が出るおそれがあるといわれている。しかし、銅の過剰摂取は、主に先天性の代謝異常による場合が問題となっており、通常の食品から摂取する分には多少摂りすぎてもとくに問題はないようだ。
逆に、過剰に摂りすぎた場合、まれに急性中毒による嘔吐や下痢などの症状が出るおそれがあるといわれている。しかし、銅の過剰摂取は、主に先天性の代謝異常による場合が問題となっており、通常の食品から摂取する分には多少摂りすぎてもとくに問題はないようだ。
過剰摂取しないように注意しよう
ただし、銅製の調理器具に酢などの酸性の食品を加えて調理すると、大量の銅が溶け出して過剰摂取を引き起こす可能性もあるため注意が必要だ。また、サプリメントなどを大量摂取することも肝臓障害に繋がる恐れがあるため、用法用量を守って摂取するようにしよう。
2. 銅を含む食材や果物・飲み物

銅は、含有量の差はあるものの、以下に示すように普段私たちが口にする食品の多くに含まれている。その中でもとくに多く含まれているのは魚介類や、レバー、ナッツ類、大豆食品になる。
- 魚介類 いか(ほたるいか)たこ(いいだこ)エビ(桜エビ、干しエビ)カニ、牡蠣
- 魚類 うなぎ肝、あんこう肝
- ナッツ類 カシューナッツ、ごま、アーモンド、くるみ、松の実
- 肉類 牛レバー、フォアグラ、豚レバー
- 穀類 アマランサス 米ぬか 大麦
- 飲み物 ピュアココア、抹茶
- 乳製品 エメンタールチーズ
- 大豆食品 納豆、きな粉
3. 銅不足と感じたら?

銅が不足すると、貧血や毛髪異常(白髪)、骨がもろくなるど、さまざまな体調不良を招きやすくなるので注意が必要だ。
バランスの良い食生活をしていれば銅が不足する心配はない
ただ、先ほどからお伝えしているように、銅は、普段からバランスのよい食生活を送っていれば不足する心配はまずないと考えられている。
ストレス過多になると体外に排出される銅の量が増える
とはいえ、多大なストレスがかかった場合、体外に排出される銅の量が増えるので、普段から慢性的にストレスを感じている場合は、不足する心配も出てくるようだ。
たとえば、急に白髪が増えた、身体がだるい、物忘れが激しくなったなどの症状に見舞われた場合、ストレスによって銅が不足している可能性も考えられる。銅不足だと感じたら、まずは、ストレスの原因を取り除く必要があるが、上記に示した銅を多く含む食品を積極的に摂ることで、症状の緩和が望める場合もあるだろう。参考までに、厚生労働省が推奨している銅の摂取量は1日0.8~1mgで、上限量は1日10mgとなっている。
たとえば、急に白髪が増えた、身体がだるい、物忘れが激しくなったなどの症状に見舞われた場合、ストレスによって銅が不足している可能性も考えられる。銅不足だと感じたら、まずは、ストレスの原因を取り除く必要があるが、上記に示した銅を多く含む食品を積極的に摂ることで、症状の緩和が望める場合もあるだろう。参考までに、厚生労働省が推奨している銅の摂取量は1日0.8~1mgで、上限量は1日10mgとなっている。
結論
金属としてではなく、必須ミネラルとして、銅がいかに私たちの身体に大切な栄養素であるか、分かっていただけただろうか。もちろん、銅だけを摂取すれば健康を維持できるというわけではなく、どの必須ミネラルも、過不足なく摂取する必要があるという点もご留意いただきたい。
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