1. ハスカップとは

ハスカップは、スイカズラ科スイカズラ属に分類される「クロミノウグイスカグラ」とも呼ばれている植物の果実のことだ。ハスカップは、サハリンやシベリアなどの寒冷地で自生し、日本では北海道で栽培されている。
ハスカップの由来はアイヌ語
ハスカップという名は、アイヌ語の「ハシカプ」が由来となっている。ちなみにハシカプは、「枝のうえにたくさん実をつけるもの」といった意味がある。このほかハスカップは「ユノミ」とも呼ばれていて、この名の由来も、同じくアイヌ語で、「細長い実」を意味する「エノミタンネ」から来ているとされている。実際、ハスカップは、その枝に、ブルーベリーの実を細長くしたような果実をたわわに実らせている。
不老長寿の実と言われる理由
ハスカップは、「不老長寿の実」といわれるほど、栄養成分を豊富に含むことから、今、美容や健康に関心の高い人々を中心に、にわかに注目されている果実でもある。
生のハスカップは傷みやすく入手が難しい
ただ、生のハスカップは、傷みやすいために北海道以外では流通しておいらず入手困難だ。北海道だけで食べることができる地域限定果実ではあるが、冷凍品や、ゼリーやジャム、洋菓子、飲料水などに加工されたものは入手可能なようだ。
2. ハスカップの味わいや栄養・カロリー

ハスカップはとてもすっぱい
極めて強い酸味を持つため、ハスカップの味は、相当にすっぱい。とくに酸味の苦手な人にとっては、そのまま食べるのは、非常に食べづらく感じる味わいとなるだろう。
ハスカップの栄養とカロリー
ハスカップには、各種ビタミン、ミネラルなどの栄養が豊富に含まれている。とくにビタミンCとビタミンEが豊富のようだ。ビタミンC、ビタミンEともに、優れた抗酸化作用を持つビタミンで、活性酸素の発生を抑えることで、身体の各細胞が酸化するのを防ぐ働きが期待できる。また、ポリフェノールの一種であるアントシアニン(紫色の色素)も豊富に含まれている。アントシアニンにも優れた抗酸化作用があり、ビタミンCやビタミンEと同様に、細胞の酸化を防ぐ働きがある。アントシアニンは、目の健康を保つ成分としてもよく知られている。ちなみにカロリーは、100gあたりおよそ53kcal と、比較的低カロリーだ。
3. ハスカップのおすすめの食べ方

ハスカップは、通常の果物と同様に、もちろん生で食べることもできる。ただ、酸味が強すぎて、そのままでは食べづらいので、砂糖を加え煮詰めてジャムにして食べるのがおすすめの食べ方になる。
ハスカップはジャムやスムージーで食べるのがおすすめ
ジャムにしたハスカップは、トーストに塗って食べたり、紅茶に加えて飲んだりするとさらに美味しくいただける。また、バナナなどの甘みの強い果実と一緒にスムージーにすると、大変飲みやすくなるのでおすすめだ。
ハスカップを生で食べるときは甘味をプラス
ハスカップをそのまま食べる場合は、はちみつや砂糖を加えるなど、甘みをプラスすると酸味が和らぎ食べやすくなるので、こちらの食べ方もぜひ試していただきたい。
結論
ハスカップの味わいやカロリー、栄養、食べ方などについて紹介したが、分かっていただけただろうか。産地である北海道でも、生のハスカップは、旬のほんの短期間だけしか入手できず、しかもスーパーなどではなかなか入手しづらいようだ。旬は、6~8月下旬にかけてだ。今後、もしその時期に北海道に出向かれる機会があれば、生のハスカップを味わってみてはいかがだろう。
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