いつもの【そぼろご飯】をもっと堪能するため献立アイディア！

そぼろご飯には肉そぼろと卵そぼろが使われていることが多い。そのため、副菜では不足している野菜を摂るようにしよう。そぼろ丼自体にボリュームがあるため、副菜の量はそれほど多くなくてよい。もっとも手軽にできる副菜はサラダだろう。そぼろ丼にサラダというと違和感があるかもしれないが、ドレッシングをさっぱりとした和テイストにすれば、そぼろ丼と組み合わせてもよい。野菜を切るのが面倒であれば市販のカット野菜でも作れるため、忙しいときでも簡単に準備することができる。和え物にするならば、ほうれん草やさやいんげんの和え物がおすすめだ。野菜を茹でたあとの味付け次第でいろいろ楽しめる。醤油を基本としてかつお節やわさびなどを加えれば、そぼろ丼の味付けと被らずアクセントとなる。

煮物にする場合は、具をあまり多くしないほうが切る手間も減り手軽に作れる。切り干し大根の煮物は切り干し大根を戻して煮るだけなので、一品増やしたいときにはおすすめだ。ほかにも、なすの煮浸しなどシンプルな料理は数多くあるが、もっと野菜を摂りたいならば筑前煮のように野菜たっぷりの副菜を組み合わせよう。ただし、具材の多い煮物だと作る量が多くなりがちなので注意しよう。

味噌汁などのスープ類は、不足している野菜などを補うのに適している。そぼろご飯は和食であるため、組み合わせるならば味のバランスの面からも味噌汁がよい。味噌汁を作るときに悩んでしまうのが具だ。もし、野菜中心の副菜を用意するのであれば味噌汁の具は豆腐とわかめなどシンプルでよい。だが、もっとしっかり食べておきたい、または副菜がない場合は、具沢山の味噌汁にしてもよいだろう。

具沢山の味噌汁で思い浮かべやすいのが豚汁だろう。大根や人参などの野菜のほかにこんにゃく、豚肉が入っているため食べごたえは充分だ。そぼろご飯でひき肉や卵を使用しているため、豚肉をなくしてしまっても問題ない。味噌汁の最大のメリットは、使用できる食材の種類が多いことだ。きのこ類や海藻類との相性もよいため、いろいろな食材を味噌汁で食べることができる。余っている野菜やきのこなどを味噌汁の具にすれば、栄養のバランスがよくなるだけでなく、食品のロスも防げる。そぼろご飯だけでさみしいと思ったら味噌汁だけでもつけるようにしよう。

彩りがよく、手軽に作れるそぼろご飯は何度も作りたくなる料理だが、同じ味付けでは飽きてしまう。そんなときは肉そぼろの味付けを変えてみよう。肉そぼろの味付けを変えるだけで、そぼろご飯の印象を大きく変えることができる。味付けの替え方はいろいろあるが、簡単にできるのは甘辛い味付けをベースにして調味料を加えるやり方だ。たとえば、肉そぼろに甜麺醤または豆板醤を加えれば中華風に、コチュジャンを加えれば韓国風になる。どちらも辛みを加える調味料だが、ベースとなっている甘辛い味付けとの相性はよく食欲が進む味わいとなる。より本格的な味わいにしたいなら、ごま油やしょうが、にんにくを加えるとよい。また、和食のそぼろご飯と少しイメージは変わってくるが、卵そぼろを温泉卵にしてトッピングしてみると、見ためも変わりそぼろご飯の印象が大きく変わる。

味付け以外のアレンジとしてメイン食材を変える方法もある。そぼろご飯では肉そぼろがメインになることが多いが、鮭フレークで代用してみるのも面白い。そもそも、そぼろご飯で使う食材に決まりはない。鮭フレークのピンク色と卵そぼろの黄色の2色はかわいらしさを演出してくれる。また鮭フレークにはすでに味が付いているため、味付けをする手間が省ける。物足りない場合はごま油とごまを加えてみよう。ごまの香りが食欲をそそる。

今回は、そぼろご飯に合う副菜やスープなどの献立を紹介した。また、味変として、トッピングを加えてみたり、そぼろ自体の味を変えたりする方法もある。そぼろの色みは寂しい感じを与えてしまうため、献立には彩りの工夫が必要になる。そぼろご飯の献立を考える際の参考にしてほしい。