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【グラッパ】ってどんな酒?ワインやブランデーとはどう違う?

【グラッパ】ってどんな酒?ワインやブランデーとはどう違う?

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 氏家晶子(うじいえあきこ)

鉛筆アイコン 2020年1月24日

ブドウを原料としているイタリア発祥の酒、グラッパ。日本では別名「粕取りブランデー」ともよばれているグラッパは、どのような酒なのか。ワインやブランデーとはどのような違いがあるのか解説していく。

  

1. グラッパはどんなもの?歴史や由来

グラッパとは、ブドウの搾りかすを使って作られる蒸留酒の一種である。ワインやブランデーなどもブドウを原料としているが、ワインの場合はブドウの皮や果肉や種、ブランデーの場合はブドウを含むさまざまな果実全般から作られる蒸留酒のことを指すため「ブドウの搾りかすから作る」という定義をもつグラッパとは微妙に異なるのだ。

グラッパの名前の由来

グラッパという名前の由来は諸説あるが「ラテン語のgrappulus'(ブドウの房)から名づけている」という説がもっとも有力である。

グラッパの歴史は?

グラッパが最初に作られたのは、定かではないが10世紀頃だといわれている。いまでこそ当たり前のようにワインが全世界で流通しているが、当時のヨーロッパではワインは高価な酒として扱われていた。
ワインは貴族の飲み物だったため、貧しいイタリアの農民たちはワインを作った際にゴミとして発生したブドウの搾りかすを利用し、グラッパを作ったのが始まりといわれている。その後グラッパは瞬く間に広まっていき、現在ではヨーロッパ全土やアメリカ、ロシアなどでも飲まれているのだ。

2. グラッパの基本の作り方

グラッパは赤ワインもしくは白ワインを作る際に発生した搾りかすを使用する。搾りかすをまずは加熱してアルコールや香りを蒸発させ、その後冷やして液体にしたものをグラッパとして販売している。「加熱して冷やす」というこの一連の作業を蒸留という。

グラッパの蒸留方法

グラッパの蒸留方法はいくつかあるが、もっとも一般的なのは、階層になっている特殊な釜を使って大量に蒸留する方法だ。「連続式」とよばれており、大量生産したい場合やアルコール度数の高いグラッパを作りたい場合に向いている方法である。

蒸留の連続式と非連続式の違い

また、一部の商品では大きな釜のなかに搾りかすを入れて蒸気で熱する「非連続式方法」とよばれる方式をとっている場合もある。非連続式方法は連続式と比較をすると、非効率的ではあるが、連続式では作り出せない個性のあるグラッパを生産できるといったメリットがあるのだ。

3. グラッパの美味しい飲み方

グラッパはアルコール度数が高いものが多く、低くて30度以下、高いと60度程度ある。アルコールに強い人はそのまま飲んでも問題ないが、そうでない人はほかの飲料でグラッパを割って飲むのがおすすめだ。ここからは、グラッパ初心者にもおすすめできる美味しい飲み方をいくつか紹介しよう。

エスプレッソで割って飲む方法

グラッパはエスプレッソとの相性が非常によい。そのため、グラッパとエスプレッソを使った飲み方はたくさん存在する。なかでもおすすめなのは、エスプレッソのなかに砂糖と少量のグラッパを加えた「カフェ・コレット」だ。ほどよい甘みとエスプレッソの苦み、そしてグラッパの渋みが混ざりあった人気のあるカクテルなので、ぜひ試してみてはいかがだろうか。ほかにも砂糖入りのエスプレッソにグラッパのスプレーを吹きかける「カフェ・プロフマート」も人気である。

ホットチョコレートで割って飲む方法

エスプレッソの苦みが苦手な場合は、ホットチョコレートでグラッパを割る方法もおすすめだ。ホットチョコレートの強い甘みとグラッパのほんのりとした渋みが楽しめるため、甘い酒が好きな人にはうってつけである。身体が温まるカクテルドリンクなので、冬の寒い時期に飲む人も多い。ちなみに、グラッパを飲みながらチョコレートを食べるのもおすすめだ。

結論

ワインやブランデーと間違われやすいグラッパだが、製造方法や飲み方に注目すると個性のある酒であることがお分かり頂けるだろう。エスプレッソやチョコレートが好きな人には特におすすめの酒だ。興味のある人はぜひ一度飲んでみてほしい。
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  • 更新日:

    2020年1月24日

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