1. キドニーパイとは

キドニーパイは、一言でいうと腎臓パイ。キドニーは英語で腎臓を意味し、腎臓を煮込んだものをパイで包んだ料理がキドニーパイだ。イギリス料理の代表格としても知られているが、腎臓が使われていることから好みが分かれる。
キドニーパイの特徴
使われている材料はマッシュルームや玉ねぎなどの野菜類と腎臓、ウスターソースやコンソメなどの調味料とシンプル。炒めてコンソメで煮込み、味付けをした具材をパイで包み、焼きあげたらキドニーパイの完成だ。ルウで煮込んだり、味の濃いソースで味を付けたりするわけではないので腎臓本来の臭みを強く感じてしまう人が多い。そのため、どうしても好みが分かれてしまうのだ。ホルモンなどが好きな人でも、ダイレクトに感じられる腎臓の風味に苦手意識を感じてしまうだろう。しかしその臭みがクセになり、ハマってしまう人も多いのだとか。
2. キドニーパイの種類や味わいは?

キドニーパイといってもいろいろな種類がある。イギリスで一般的に食べられているのは、ステーキ&キドニーパイだ。牛肉と牛の腎臓を一緒に調理してパイで包んだもので、腎臓と野菜だけのものよりも食べやすい。ゴロゴロと入った肉が食べごたえがあり、かなりボリューム感のある料理だ。数は少ないが、日本でも提供しているレストランがあるようだ。ほかにも豚の腎臓を使ったキドニーパイや羊の腎臓を使ったものもある。どの腎臓を使うかは、それぞれの家の好みによって異なる。
キドニーパイの基本の味付け
味付けも家によってさまざまなので、キドニーパイはイギリスの家の味ともいわれているのだ。基本の味付けはコンソメ・ウスターソース・トマトピューレなどの洋風調味料と、ローレルやタイムなどのハーブ類。また、腎臓や肉はかたまりのままゴロゴロと入っているものもあれば、ひき肉状にカットされているものもある。食べごたえがあるのはかたまりのままだが、食べやすいのはひき肉状にしたものだろう。
3. キドニーパイの作り方のコツと美味しい食べ方

キドニーパイを美味しく食べるなら、欠かせないのが腎臓の下処理。しっかりと下処理をしなければ強烈な臭みが残ってしまい、美味しく食べられない。
キドニーパイの作り方のコツ
腎臓はキレイに洗い、生理食塩水に1晩浸ける。さいの目に切ったあと、塩でもみ洗いし、臭みを取ってから調理しよう。パイは焼き色が付くまでこんがりと焼き、サクサクに仕上げるのがポイント。焼きが甘いと食感が悪くなるので注意しよう。また、パイは温かいうちに食べるのがおすすめ。店で食べる場合は、熱々をいただこう。買ってきたものを家で食べるなら、トースターやオーブンで温めなおしてから食べると美味しく食べられる。
キドニーパイのおすすめの食べ方
キドニーパイに添えられているものは家や店によって異なるが、マッシュポテトやフライドポテトと一緒に食べるとより食べやすくなる。中に入れる野菜類も、香味野菜やハーブを使うことで腎臓のクセを感じにくくできるだろう。本格的なキドニーパイが食べられる店は数少ないので、興味があるなら手作りしてみるのもおすすめだ。作り方はさほど難しくないので、ぜひチャレンジしてみよう。
結論
キドニーパイはイギリスの伝統料理だ。たっぷりの腎臓が使われているため好みが分かれる。日本ではあまり知られていない料理だが、一度ハマるとやみつきになる人もいるようだ。本格的なキドニーパイはなかなかお目にかかれないが、機会があればぜひ試してみてほしい。また、手作りで自分好みの味付けを探してみるのも面白いだろう。
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