1. エッグプラントとは?

まずエッグプラントの特徴について紹介しよう。先述したようにエッグプラント(eggplant)とは、なすの英語名だ。エッグプラントを直訳すると卵の植物だが、なぜなすをそう呼ぶのだろうか。日本のなすは紫色で細長いものが一般的だ。しかしアメリカのエッグプラントは卵のように丸い形で見ためが白いのが特徴のひとつ。その見ためからエッグプラントと呼ばれているのかもしれない。
エッグプラントが白い理由とは?
ではなぜ紫色ではなく真っ白になってしまったのだろうか。このなすには、一般的な紫色のなすに含まれている色素や葉緑素が含まれておらず、完熟しても果皮の色が紫色にならないからだ。皮はかたく中身はぎっしり詰まっており、火をとおすとトロトロとやわらかくなるうえ甘みが増し、なす本来の旨みを楽しめるという。
エッグプラントのおすすめの調理法
とくにおすすめの調理方法は厚切りにカットしてソテーで味わうか、輪切りにしたエッグプラントにひき肉を挟んで揚げると、野菜とは思えないほどジューシーで食べごたえのある料理を堪能できる。
2. エッグプラントをはじめ、なすの由来や歴史

エッグプラントはアメリカのなすだが、世界各国や日本のなすは、どこで生まれ伝わったのだろうか。
なすの発祥地と世界への広がりの歴史
そもそも、なすはインドの東部で生まれたと考えられており、暑いほうが育ちやすく太陽の光が強いと色がキレイになるという。その後、インドから西方面へ向かい5世紀より前にペルシャやアラビア半島に伝わったそうだ。東へ向かったなすは東南アジアやチベットなど幅広い地域に広がり、中国では1000年も前から作られていたらしい。ヨーロッパでは13~15世紀になり地中海沿岸で作られるようになったが、食べる目的より花を見て楽しむためだったという。アメリカに持ち込まれてからは、多くの品種が作られるようになった。エッグプラントも、その品種のうちのひとつなのだろう。
日本へのなすの伝来
日本には中国・朝鮮半島・東南アジアの大きく分けて3つのルートから入ってきており、奈良時代にはすでに作られていたようだ。また平安時代の「延喜式(えんぎしき)」という本に、なすの作り方が掲載されている。
3. エッグプラントをはじめ、なすの代表的な種類

次に紹介するのは、なすの代表的な種類だ。
日本におけるなすの種類
日本のなすはエッグプラントのように白くはなく、ほとんどが黒紫色だ。日本全国で作られている中長なすや、長さが20~25cmほどあり主に西日本や東北地方で作られている長なす、肉質がやわらかな大長なす、東北から北陸にかけてと関西で作られている丸なす、濃い紫色でツヤのある卵形なす、ヨーロッパやアメリカの品種を日本で作りやすく改良した米なすなどがある。
一方でエッグプラントほど白くはないが、果皮の色が紫色ではない薩摩白なすもなすの種類のひとつだ。ちなみに薩摩白なすは鹿児島以外の市場ではほとんど見かけることのない、めずらしいなすだ。めずらしいという点では、エッグプラントと共通している。
一方でエッグプラントほど白くはないが、果皮の色が紫色ではない薩摩白なすもなすの種類のひとつだ。ちなみに薩摩白なすは鹿児島以外の市場ではほとんど見かけることのない、めずらしいなすだ。めずらしいという点では、エッグプラントと共通している。
4. エッグプラントやなすの美味しい食べ方

最後にエッグプラントやなすの美味しい食べ方を紹介しよう。なすの種類によって美味しい食べ方があり、エッグプラントは油と相性がよく先述したように揚げたり炒めたりする料理におすすめだ。大長なすは焼いたり煮たりするメニューにピッタリ。丸なすは肉質がしまっており田楽や煮物に向いている。
小形の小丸なすは煮物や漬物にすると美味しく味わえ、米なすは田楽やバター炒めにおすすめだ。ちなみにネット上でエッグプラントをどのように調理しているかを調べてみると、カットしてトマトソースとチーズをのせてオーブンで焼いたり、薄くスライスしてオリーブオイルを塗り焼いて食べたりしているようだ。
小形の小丸なすは煮物や漬物にすると美味しく味わえ、米なすは田楽やバター炒めにおすすめだ。ちなみにネット上でエッグプラントをどのように調理しているかを調べてみると、カットしてトマトソースとチーズをのせてオーブンで焼いたり、薄くスライスしてオリーブオイルを塗り焼いて食べたりしているようだ。
結論
エッグプラントについて紹介したが、初めて知ったという人もいたのではないだろうか。なすとひとくちに言っても紫色のものだけが、なすではないのだ。エッグプラントは、見た目はまさに卵のようだが、食べてみるとしっかりとなすの味はする。機会があればぜひ味わってもらいたい。
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