1. ニラレバの歴史をおさらい

エネルギー源として栄養がありそうなニラレバは、定食屋で欠けることなき定番として定着している。ニラレバの由来とはいったいどこにあるのであろうか。
起源は中国料理にあり
ニラレバは、もともとは中華料理であり「韮菜猪肝」と書く。中国では、クセのあるニラとレバーの組み合わせはかなり古い歴史がある。日本にニラレバが普及し始めたのは、1960年代以降とされている。安価な食材でできるうえ、栄養満点とされているニラレバは、現在では家庭でも気軽に作ることができる料理として知られるようになった。その味わいはビールなどのお酒のお供としても、鉄分が豊富というイメージからも人気が高い。
ニラレバか、レバニラか
ところで、Jタウンネットの調査によれば、「ニラレバ」と呼ぶのはわずか22%で、78%は「レバニラ」と呼ぶことが報告されている。本来は「ニラレバ」が正しいのであるが、「レバニラ」という名が普及したのはアニメの「天才バカボン」の影響だという。バカボンのパパの大好物が「レバニラ」であったためである。原作者の赤塚不二夫が、世間の呼び方をアベコベにしたことでレバニラの名が普及したと言われている。ちなみに、オリジナルの中国名はニラレバの順だ。
2. ニラレバのカロリーと栄養とは

ニラもレバーも、ともに栄養が高そうな食材である。ニラレバのカロリーや実際の栄養について詳細を見てみよう。
ニラレバ1食分のカロリーは?
レバーを70g、ニラを40g使用して料理したニラレバ1食分のカロリーは、230kcal前後になる。たんぱく質は17g、脂質は10,6gほどである。脂質は肉料理の中では低いため、カロリーが気になる人も積極的に摂取するべき料理とされている。
豊富な鉄分、ニラレバの高い栄養
ニラレバに使用されるレバーには、豊富な鉄分が含まれている。ニラレバに豚のレバーを使用した場合は、とくに鉄分の量が突出している。豚レバーは、100gあたりの鉄分の量が13mg、鶏肉や牛肉のレバーと比較しても格段に多い。
また、ビタミンAやビタミンC、ミネラル、葉酸も豊富で、理想的な食材とされている。また、豚レバーにはビタミンB1も含まれているが、これはニラに含まれているアリシンが吸収を高めている。
一般的に、疲労感があるときはビタミンB1や鉄分の不足の可能性が高い。つまり、ニラレバは疲労回復のためには絶好の料理というわけである。また、豊富な鉄分は貧血気味の女性たちには不可欠で、ゆえに昨今では女性にも人気の要因となっているのである。ニラには、食物繊維やカリウム、ビタミンEなどが含まれており、まさに鬼に金棒といったところである。
また、ビタミンAやビタミンC、ミネラル、葉酸も豊富で、理想的な食材とされている。また、豚レバーにはビタミンB1も含まれているが、これはニラに含まれているアリシンが吸収を高めている。
一般的に、疲労感があるときはビタミンB1や鉄分の不足の可能性が高い。つまり、ニラレバは疲労回復のためには絶好の料理というわけである。また、豊富な鉄分は貧血気味の女性たちには不可欠で、ゆえに昨今では女性にも人気の要因となっているのである。ニラには、食物繊維やカリウム、ビタミンEなどが含まれており、まさに鬼に金棒といったところである。
3. ニラレバを美味しく食べるには

栄養豊かなニラレバであるが、独特の味わいであるため好き嫌いは別れる。レバーは、切ったあとに食塩水に浸すと血抜きができるためくさみがとれる。調理をする際には、水分はしっかり除去することも重要である。片栗粉をまぶしたレバーは、ニラやもやしなどの野菜とともに料理し、生姜やオイスターソースなどで味つけをするとレバーの臭みが気にならなくなる。豆板醤などを加えてピリッとメリハリをつけるのもよいかもしれない。また、独特の食味も癖になると美味と感じるようになるのがニラレバの魅力といったところだろう。
結論
戦後に日本に普及したニラレバは、中華料理に起源をもつ。ニラとレバーの独特の食味も、2つが組み合わさることによって癖になる美味しさである。また、ニラレバには特筆すべき栄養が多く含まれている。疲労を感じるときには積極的に摂取したいニラレバ、食欲がない場合には味つけに工夫をして美味しく食べたいものである。