1. 本格的な韓国の「チャプチェ」とは?

朝鮮半島に起源をもつ料理「チャプチェ」は、いまでこそ日本人にも食べやすく、調理しやすくアレンジしたさまざまなレシピが存在する。ここで、原点に戻ってチャプチェ本来のレシピをみてみよう。
祝いの席に登場するチャプチェ
チャプチェは宮廷料理として誕生したが、現在でも祝いの席に登場する定番料理となっている。韓国でも誕生以来、そのレシピはさまざまに変遷しバラエティーが多いようである。基本としては、春雨と野菜、そして牛肉を炒めたものがベースとなっている。春雨は、緑豆が原料となっている日本のものとは違い、韓国ではさつまいものデンプンから作られている。この韓国春雨は、「タンミョン」という名で日本でもオンラインなどで入手可能である。韓国のチャプチェに使用されるこの春雨は、日本のものよりも太くコシがあるという特徴がある。
韓国のチャプチェの具材は?
ごま油で炒めるところは、日本のチャプチェと同様である。韓国のチャプチェの具材は、たまねぎやにんじんといった定番の野菜に加え、ほうれんそう、きくらげが使用されることが多い。基本的に、投入される肉は牛肉である。これらを個々に炒めて、最後に混ぜると美味しくできる。また味つけは、しょうゆや砂糖に加えてすりごまを加えてコクを出している。さらに、にんにくのすりおろしなども入って、パンチのきいた一品となるのである。
2. 日常的なメニューにも気軽に加えることができるチャプチェの作り方

本格的な韓国のチャプチェではなくても、日本の春雨や普段使いの野菜を使用してチャプチェ風の料理は簡単にできあがる。それでは、チャプチェにはどんな作り方があるのかみてみよう。
チャプチェの基本的な具材
チャプチェを作るうえで基本的な具材となる食材は、冷蔵庫や食品庫に常備されているものばかりである。春雨、玉ねぎ、にんじん、ピーマン、しいたけ、牛肉などがあれば、立派なチャプチェができあがる。味つけに関しても、ごま油、しょうゆ、みりん、砂糖、酒などがあれば問題ない。つまり、ふだん使用する食材や調味料で簡単にできあがる。
使用できるその他の具材
春雨がつるつると食べやすいチャプチェは、上記の基本的な具材以外にも我流でいかようにもアレンジ可能である。もやし、パプリカ、きぬさや、ニラ、キャベツなどなど、冷蔵庫にある野菜ならば大概は使用できる。基本は牛肉となっているが、豚肉でも問題ないし、ひき肉を使用する人もいる。ひき肉を使ったチャプチェは、ごはんにのせて食べるとこれまた美味しいのである。韓国のチャプチェは、韓国料理にもかかわらず辛味はない。しかし、自己流にコチュジャンなどを加えて辛くしてもよいだろう。夏であれば、しょうがのすりおろしなどを加えてさっぱり食べるという手もある。
3. なんと洋風チャプチェまで!ちょっと毛色の変わったチャプチェの作り方

万人受けするチャプチェだが、さらに子どもたちが喜ぶ洋風の作り方もある。春雨はそのままに、具材をズッキーニやミニトマト、ウィンナーに変えて、味つけはケチャップとコンソメという布陣である。ごま油をオリーブオイルに変えれば、トマトとの相性もよいだろう。見ためも味わいも本来のチャプチェからは遠くなるが、弁当の一品としては映えるうえ、子どもたちが喜んで食べることはまちがいない。野菜ならばなんでも相性がよいチャプチェは、アスパラやナスなど季節の野菜を使ってみずみずしく仕上げるのも一興である。
結論
もともとは宮廷料理であったチャプチェ。本格的な韓国風から和風へのアレンジ、さらには洋風でも楽しめるところが嬉しい。常備野菜のみならず、旬の野菜を使えばさらに美味に仕上がるだろう。春雨のツルツル感と相性のよい具材を組み合わせて、自分流のチャプチェを発見してほしい。
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