1. グリーンカレーの材料と下ごしらえ

同じカレーでも、いつも食べている日本のカレーとタイ生まれのグリーンカレーでは材料がまったく異なる。グリーンカレーに使われている材料を確認しよう。
材料1:肉
肉類には鶏肉が使われることが多く、とくに鶏もも肉が選ばれることが多い。だが、よりヘルシーに仕上げたいならむね肉でも構わない。
材料2:野菜
定番の野菜は、ナス、パプリカ、しめじの3種類だ。パプリカはグリーンカレーの彩りのポイントとなる食材で、赤または黄色のどちらかだけでも構わないが両方入れたほうが彩りはきれいだ。しかし、これ以外の野菜を加えてもまったく問題ない。
材料3:調味料
ほかにはグリーンカレーペースト、ココナッツミルク、ナンプラー、砂糖、サラダ油が必要だ。グリーンカレーペーストは手作りすることもできるが、多くのスパイスが必要となるため市販のものを使用したほうがよいだろう。
グリーンカレーの下ごしらえ
次にこれらの食材の下ごしらえに取り掛かる。
- まず鶏肉は一口大の大きさに切り分けよう。
- 小さめに切ったほうが火の通りは早いが、大きくゴロっとした鶏肉が入っているほうがよければ大きめに切っても構わない。
- ナスは乱切り、パプリカは細切り、しめじは根元を切り落としてほぐしておけば下ごしらえは完了だ。
ちなみに彩りを重視するなら、パプリカを細切りではなく縦に4等分くらいの太さで切っても構わない。
2. グリーンカレーができるまで

材料の下ごしらえができたら、いよいよグリーンカレー作りの開始だ。
グリーンカレーの作り方
- まずはフライパンで油を熱したら鶏肉を加えて炒める。
- 表面に焼き色がついたら一度取り出し、次に野菜を加えて同様に炒める。もし時間がなければ炒める工程を省略して煮込むだけでも構わないが、炒めることでカリっとした食感が楽しめる。
- 炒めた野菜も鶏肉と同様に一度取り出し、香りが出るまでグリーンカレーペーストを炒める。
- ココナッツミルクと水を加えてのばしたら、鶏肉や野菜を加えて煮込んでいく。
- 最後に味を調えるためにナンプラーや砂糖を加える。ナンプラーは味の決め手となるのだが、独特の香りが苦手な場合は加える量を少なくしたほうがよいだろう。
上記の作り方はもっとも丁寧な作り方で、もう少し手軽に作りたい場合はグリーンカレーペーストを最初に炒め、そこに鶏肉や野菜を加えるようにするとよいだろう。1回1回具材を取り出す必要がないため洗い物が少なくて済む。また、炒める工程を省略して具材を水とココナッツミルクで煮込み、そこにグリーンカレーペーストを加えて作る方法もあるため、一番作りやすい方法を試してみよう。
3. グリーンカレーを美味しく作るためのポイント

グリーンカレーの味の決め手となるグリーンカレーペーストを手作りする場合は、味のバランスを自分で確認しながら作らなくてはいけないため難易度は高い。しかし、市販のものを使用すれば、基本的な味は決まっているため大きく失敗することはない。市販のペーストを使ったうえで、より美味しく作るためコツを紹介しよう。
グリーンカレーペーストはしっかり炒める
最初のポイントはグリーンカレーペーストをしっかり炒めることだ。カレールウを煮溶かすのと同じ要領で、ココナッツオイルと水でグリーンカレーペーストを溶いて作ってもよいのだが、炒めることで香りの出方が変わる。香りは美味しさにも影響するため、より美味しくしたいなら丁寧にグリーンカレーペーストを炒めるようにしよう。
カレーの辛さをココナッツミルクで調整
またカレーの辛さが好みの辛さであるかどうかは美味しさに大きく影響する。市販のグリーンカレーペーストを使用する場合でも、ココナッツミルクの量で調整することは可能だ。辛さが強い場合はココナッツミルクを多めに加えて辛さを和らげ、辛さが物足りないときはココナッツミルクを少なして辛みをダイレクトに味わえるようにする。ただし、ココナッツミルクの量を調整すると水分量が変わってくるため同時に水を増やしたり減らしたりといった調節も必要となる。
結論
タイ生まれのグリーンカレーを家で作るのはハードルが高いように感じるが、グリーンカレーペーストとココナッツミルク、ナンプラーが揃えば家でも作ることができる。グリーンカレーペーストは市販品を使用すればスパイスを購入する必要がない。いろいろな作り方があるが、具材やグリーンカレーペーストは、しっかり炒めてから煮込んだほうがより美味しく作ることができる。
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