このサイトは、画面を 
縦にしてご覧ください。
【管理栄養士監修】ピータンの栄養と効能|栄養図鑑

【管理栄養士監修】ピータンの栄養と効能|栄養図鑑

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 南城智子(なんじょうさとこ)

鉛筆アイコン 2020年2月18日

ピータンは卵を使った加工品のひとつだが、その独特な見た目と臭いから、苦手だという人もよく見かける。そこでここでは、ピータンとはどんな食べ物なのか、またピータンの食べ方なども併せて紹介する。

  

1. ピータンについて

■ピータンはアヒルの卵でできている

ピータンとはアヒルの卵をある一定の工程を経て加工された食べ物のことだ。殻を割ると中から黒みがかったゼリー状の卵がでてくる。この黒みがかったものは卵の白身の部分。黄身の部分も深緑のような色で、普段食べている卵とはまったく違った見た目になっている。

また、硫黄臭のような独特のにおいがすることから、苦手だという人も多い。このにおいは、殻をむいてから20分~1時間ほど置いておくだけでかなりとれるため、気になる人は殻をむいた後に時間を置いてから調理するとよいだろう。

■ピータンの作り方

ピータンは独特な工程で作られている。まずはアヒルの卵に土や灰、塩や水などを混ぜてできた強アルカリ性の粘土のようなものを塗ってから、もみがらをまぶす。その状態で冷暗所や土の中などで2ヶ月ほど熟成させればピータンの出来上がりだ。食品を熟成させると聞くと、ヨーグルトや納豆などの発酵食品だと考える人も多いのではないだろうか。しかし、実は発酵食品ではなく、純粋な化学反応によってアヒルの卵を変化させることで作られている。

また、ピータンに使われているアヒルの卵の内部には、細菌が多く存在するため、生のままでは食べることが難しい。そのため、このような独特な作り方が生まれたのかもしれない。ちなみに鶏の卵やうずらの卵で作られたものも存在する。

■栄養たっぷりの食材

ピータンは加工することで、普通の卵に比べて栄養価は高くなっている。特にビタミンAや鉄分の値は加工前に比べて増加しており、レシチンやルテインなどの栄養素も含まれている。また、ピータンは製造過程で黄丹粉と呼ばれる一酸化鉛が使われいるため、食べ過ぎには注意したい。食べ過ぎによる鉛中毒の危険性から、近年では「無鉛ピータン」という製造過程で鉛を使用しないピータンもでてきている。

2. ピータンの食べ方

ピータンの本場である台湾では、主にお酒のつまみやご飯のおかずとしてそのまま食べたり、おかゆの具材として食べられることが多い。ピータンは薬味のような食べ方をしても美味しい。

たとえば、細かく刻んだものをザーサイなどの薬味と一緒に豆腐にのせて食べる「ピータン豆腐」にするのもおすすめだ。また細かく切って生野菜と一緒にドレッシングであえた「ピータンサラダ」なら、ピータンが苦手な人でも美味しく味わえるだろう。

結論

ピータンは基本的にはアヒルの卵で作られ、発酵による変化ではなく、化学反応による変化を利用して加工されている食材だ。独特なにおいとクセがあるため、苦手だという人も多いが、殻をむいて、ある程度置いておけばにおいは弱くなる。また、そのクセを利用して薬味として使って食べてみるのもおすすめだ。

この記事もCheck!

インフォメーションマークアイコンオリひとを楽しむための注意事項はこちら
  • 更新日:

    2020年2月18日

この記事をシェアする      
  • Facebook
  • Twitter
  • Hatebu
  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

人気記事一覧

急上昇
週間

新着記事一覧新着記事一覧