1. レッドアイとは?

そもそもレッドアイとはどんなカクテルなのか、なぜこの名前が付いたのかなど、まずは基礎知識から解説していく。酒の肴にうんちくを語ってみてはいかがだろうか?
ビールとトマトジュースで作るカクテル
レッドアイとは、ビールにトマトジュースを加えたカクテルだ。使うビールは、下面発酵という醸造法を用いるラガーに属する「ピルスナー」スタイルが基本である。ピルスナーとは、チェコ共和国・プルゼニ地方が産んだビールのスタイルで、世界中で作られているビールの大半はこのピルスナースタイルである。淡色で爽やかな苦味が特徴だ。
「レッドアイ」という名前の由来
これには諸説あるが、一般的なのは「二日酔いで目が赤い人が好んだ翌朝の迎え酒」であったという説だ。あるいは、レッドアイに生卵を落として飲んでいた地域があり、その黄身が目に見えたことから名付けられたという説もある。
レッドアイのカロリーとアルコール度数
缶ビール1本あたりのカロリーは140〜180kcal、トマトジュース100gあたりのエネルギーは17kcal程度だ(※1・※2)。ここから考えると、レッドアイ1杯あたり50〜90kcalほどと捉えるのが妥当だろう。またベースとなるビールはアルコール度数5%程度だが、それをトマトジュースで割るため、ジンやウオッカなどで作るカクテルと比べて低い。カロリーやアルコール度数が低いカクテルを飲みたいときには、まさにレッドアイがピッタリだ。
2. レッドアイの簡単な作り方

レッドアイはビールとトマトジュースを用意すれば簡単に作れる。コツも交えて紹介しよう。
簡単な作り方
- グラス半分を目安にトマトジュースを入れる
- 同量のビールを注ぐ
- マドラーで3~4回ステアすれば完成
ステアとはカクテルを作る手法のひとつだが、この場合は「軽くかき混ぜる」と捉えていただければOKだ。
ビールとトマトジュースの比率
基本的なレッドアイは1:1で作るのがよいといわれている。よりトマトの味わいやアルコール度数を低くしたい場合は、トマトジュースの割合を増やそう。逆に、しっかりビールの苦みなどを感じたい場合はビールの量を増やしてみよう。自分好みのレッドアイの割合を探してみるのも楽しみのひとつではないだろうか。
事前に冷やしておくのがベスト
レッドアイはよく冷えているほうが美味しいが、氷を入れてしまうとビールが薄くなってしまう。ビールやトマトジュースは、事前にしっかり冷やしておくのがベストだ。ついでにグラスも冷やしておくとより美味しくなる。ご家庭で作るときはぜひ試してみてほしい。
3. レッドアイにおすすめの「隠し味」

カットレモンを絞って入れたり少量の塩をプラスしたりなど、レッドアイに隠し味をプラスする方は多い。そうすることでトマトの甘さがしまり、飲みやすくなるからだ。
おすすめはタバスコ
本稿でおすすめしたい隠し味はズバリ「タバスコ」である。レッドアイにタバスコを数滴入れることで、ピリッと刺激的な味わいになる。そもそもトマトとタバスコは相性がよい。したがって、トマトジュースを使うレッドアイにもよく合う。同じようにトマトと相性がよい、黒こしょうを入れるのもおすすめだ。自分でいろいろアレンジを加えて飲めるのも、レッドアイの楽しみ方のひとつだろう。
4. レッドアイがさらに美味しくなるアレンジレシピ

最後に、ひと味違ったレッドアイを味わいたい方のためにアレンジレシピも紹介する。
黒酢レッドアイ
ビールをトマトジュースで割るレッドアイは、それ自体がほかのカクテルと比べて健康的なイメージがあり人気だ。だが、さらにそこへ黒酢を適量入れて飲むという健康志向の方も多い。黒酢を入れるとまろやかな味わいになるのだ。しかもアミノ酸(※3)が多く含まれているので、トマトジュースと黒酢のダブル効果で二日酔いの緩和が期待できる。
パクチーレッドアイ
タイ料理でおなじみのパクチーを使ったレッドアイもある。ビタミンEやC(※4)、βカロテン(※5)が豊富なパクチーをプラスすることで、健康的なカクテルになる。作り方は難しくはない。レッドアイにパクチーを山盛りにのせるだけだ。このたったひと手間で、パクチー好きにはたまらないクセになる味わいのレッドアイが完成する。
トマトチューハイ
厳密にはレッドアイではなくなってしまうが、ビールの代わりに焼酎の炭酸割りにトマトジュースを加える飲み方もある。最後にレモン果汁を加えると、より飲みやすいさわやかな仕上がりになるので試してみてほしい。
結論
レッドアイは、ジンやウォッカなどを使ったカクテルと比べて低カロリー・低アルコールの飲み物だ。隠し味をプラスすることでいろいろな味わいを楽しめるだけでなく、黒酢やパクチーなどを入れれば健康志向の方も楽しめるカクテルがレッドアイである。作り方は簡単なので、ぜひご家庭でも試してみてほしい。
(参考文献)
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