1. かまぼこの切り方

かまぼこの飾り切りの方法を伝える前に、かまぼこの切り方をマスターしておこう。
■板の外し方
板についたかまぼこは、包丁でかまぼこを板から外す。このときに、包丁の刃ではなく、背の方を使って外す。板とかまぼこの間に包丁の背を入れてスライドさせていくと、板にかまぼこを残すことなくスルっと綺麗に外せる。
■かまぼこの美味しい切り方
かまぼこをそのまま美味しく食べるには、厚さ12mm程度に切るのがおすすめ。かまぼこの歯ごたえを感じる厚さで切る事でかまぼこの持ち味が生かされる。
しかし、調理するときはこの限りではない。炒め物などに使う時は、他の食材の大きさや、食感に合わせた厚さや形に切ろう。
しかし、調理するときはこの限りではない。炒め物などに使う時は、他の食材の大きさや、食感に合わせた厚さや形に切ろう。
■余ったかまぼこの保存法
余ったかまぼこを保存するときには、板につけたまま冷蔵庫に入れよう。かまぼこの板は保存性を高める働きがあるので、板から外して保存するよりも長持ちする。また、かまぼこの余分な水分を吸収する役割もあるので、カビや雑菌の繁殖を防ぎ、美味しさを保つ役割を果たす。
そのため、一度に食べ切れないときは、必要なだけ板から外し、残りは板につけたまま保存するのが正解。板付きでラップに包んで冷蔵庫に入れておこう。
そのため、一度に食べ切れないときは、必要なだけ板から外し、残りは板につけたまま保存するのが正解。板付きでラップに包んで冷蔵庫に入れておこう。
2. かまぼこの飾り切り5選

かまぼこの飾り切りの方法を5つ紹介する。いずれも簡単にできるので、色んな形に切ってみよう。
- ハート
用意するもの...ピンクのかまぼこ
かまぼこを1cmほどの厚みに切り、端を残して真ん中に縦に切り込みを入れる。切り込みを入れたかまぼこをそれぞれ内側に丸め込む。ハート型の下の方を楊枝で刺せば出来上がり。 - 花
用意するもの...紅白のかまぼこ
ここでは薔薇の花の作り方を紹介する。かまぼこは2mmの厚さにスライスして1枚ずつを花びらと見立てる。そしてピンクの部分を薔薇の花びらが開くように丸めていき、巻き足していく。根元を楊枝で固定すれば完成。 - うさぎ
用意するもの...ピンクのかまぼこ
かまぼこを12mmの厚さに切り、かまぼこの背に3分の2ほど切り込みを入れる。切り取った背側は先端を1cmほど切り、真ん中に包丁で切り込みを入れよう。こうすることで2本の耳ができる。
うさぎの胴体ができたら、かまぼこの色を利用して目を作る。目は切り取った耳の先端を使い、ストローで丸く切り抜く。目を入れる胴体にも同じストローで穴を入れ、空いたところに、色付きのかまぼこを差し込めばピンク色の目が完成。最後に耳を内側に丸め込めばうさぎの出来上がり。 - 木の葉
用意するもの...ピンクのかまぼこ
かまぼこを25mmの厚さに切り、両端から中心に向かってやや斜めに包丁を入れてかまぼこを切り取る。切り取ったかまぼこに同様に切り込みを入れて、同じものを3つつくる。大きい方からそれぞれずらして木の葉のように並べれば完成。木の葉型はとりわけ美しいので、おめでたい席にもぜひ取り入れてみよう。 - 市松
用意するもの...紅白のかまぼこ
紅白のかまぼこを用意し、それぞれかまぼこを6mmの厚さに切り、さらに真ん中を半分に切る。紅白のかまぼこを交互に並べれば市松模様の完成。初心者でも簡単にできるので、飾り切り初挑戦の人には一押しだ。
3. かまぼこの紅白の向きは?

紅白のかまぼこは並べるにも向きがある。日本では「右紅左白(うこうさはく)」という風習があり、右側を華やかな紅い色にする決まりがある。水引を思い出してみても、確かに赤色が右側にくる。かまぼこを並べるときも同様に、紅白2種類あれば、向かって右側に紅いかまぼこを並べるようにしよう。
結論
かまぼこを美味しく食べるには切り方と保存方法のポイントを押さえると良い。紅白のかまぼこを使う際は紅い方を右にするのが古くからの習わし。飾り切りをすると華やかになるので、おめでたい席には工夫を凝らした盛り付けをしよう。