1. チルドタイプの焼きそばの歴史と人気の秘訣
いわゆるチルドタイプの焼きそばは、多くの人が食べたことがあるのではないだろうか?中でも定番の東洋水産から発売されている【マルちゃん焼そば】は、1975年に販売を開始。2020年で45周年を迎えることになる。それまで屋台や外食で楽しまれていた焼きそばを家庭に持ち込んだ立役者と言ってもよいだろう。
なぜ3人前?
チルドタイプの焼きそばの多くは、1人前でも2人前でもなく、3人前。この理由は「お得感があるから」らしい。また家庭で作られることを念頭に置いているため、ごく一般的な26〜28cmのフライパンで作りやすい量であることも影響しているようだ。ちなみに賞味期限が2週間ほどあるものが多く、一度に使いきれなくても素材に変化をつけて食べることができる。
時代にフィット
焼きそばは今、また注目を集めているメニューでもある。というのも焼きそばは究極のワンパンレシピなのだ。フライパンひとつで調理できるのはもちろん、主食とタンパク質、野菜をまとめて摂取することができる。残り野菜や肉、魚、ソーセージなど、どんな具材をも受け入れてくれる許容の広さも今の時代にフィットしていると言えよう。チルド焼きそばは、忙しい毎日を支えてくれる救世主なのだ。
2. チルドタイプの焼きそばが粉末ソースの理由
チルドタイプの焼きそばは、粉末ソースが定番。実はここに美味しさの秘訣がある。粉末ソースにする最大の理由と言えるのが、味が均一に混ざりやすいこと。チルドタイプの焼きそばを活用するのは、プロの料理人ではなく、一般家庭がメイン。となるといかに簡単に、美味しく作ることができるかが鍵になる。液体のソースのように一気に蒸発しないので、上手に混ぜ合わせることができるのだ。
味にも違いが!
粉末ソースの方が、ソース特有の香辛料やスパイスなどの香りが引き立ち、味わいがぐっと本格的になるらしい。またべたつき過ぎず、麺がほぐれやすいといった効果も!
野菜の水分問題
家庭で焼きそばを作る場合は、たいてい野菜を加える。この野菜から出る水分が焼きそばをべちゃっとさせてしまう敗因。粉末ソースは、その余計な水分を吸収する効果ももちあわせているのだ。麺が柔らかくなりすぎることもなく、ふんわりとした食感をアシストしてくれる。
3. チルドタイプの焼きそばのアレンジ
美味しく作る方法
【マルちゃん焼そば】の公式ホームページにも掲載されているが、美味しく作るためにはいくつかのポイントがある。そのひとつが麺をあらかじめ温めておくこと。電子レンジで30秒ほど温めてから、フライパンに投入するとほぐれやすくなる。その後に加える水を料理酒にチェンジするとより奥深い味わいに。
粉末ソースのさじ加減
チルドタイプの焼きそばをアレンジするなら、まずは粉末ソースを少し減らしてオイスターソースやだし醤油、ケチャップ、キムチなどにスイッチするのがおすすめ。スパイシーで奥行きのあるソースの味を残しつつ、調味料をプラスすることでいつもとは異なる味わいに。これも粉末だからこそできる裏技。
具材でアレンジ
焼きそばの定番具材といえば、キャベツや豚肉。これを季節の野菜やシーフード、肉加工品にチェンジするだけでマンネリを打破することができる。例えば、ひき肉とたけのこ、ニンニク、生姜に甜麺醤を加えて、ジャージャー麺風に。イカとセロリとナンプラーでエスニック風になど、アレンジの幅は無限大。
結論
チルド焼きそばに液体ではなく粉末ソースが添付されている理由は、味が均一に混ざりやすく、余計な水分を吸ってくれるから。家庭で上手に焼きそばを作るために、粉末でなくてはならなかったとも言えそうだ。焼きそばは、忙しい毎日を助けてくれる頼れるワンパンレシピ。どんどんアレンジして楽しみたい。
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