1. すいとんに使う食材の選び方
すいとん作りに欠かせないのが小麦粉。すいとんは、小麦粉を水で練ってうどんの生地のようにしたものを一口大にちぎって煮る料理だ。しかしそれだけでは味気ないため、具だくさんにするのがポイント。すいとんに合う食材の選び方をおさえておこう。
食材の選び方1「野菜ときのこ」
すいとんのベースとなるスープは醤油や味噌などの味付けがあるが、いずれも出汁のきいた和風の味わいだ。つまり、普段の食事で煮物やみそ汁などの具材として使っている食材を選べばよいのである。おすすめの具材を紹介しよう。
根菜類
人参や大根、ごぼうなどの根菜類はすいとんの具材の定番。緑黄色野菜の人参はとくに栄養面も期待できる。ごぼうは独特の風味が魅力的だが、糖質が高いため気になる人は控えたほうがいいかもしれない。
ネギ
白ねぎを一緒に煮込んでもよいし、器に盛ったすいとんに小ねぎをちらせば彩りがよくなる。
きのこ
しめじやしいたけ、まいたけなどがおすすめ。カロリーは低いが栄養はあるきのこ類は、すいとんに加えることで風味もより豊かになる。
食材の選び方2「たんぱく質」
具材が野菜のみのすいとんではたんぱく質や脂質が不足してしまう。そこで、肉か油揚げを加えることが多い。栄養バランスが整ううえにボリュームも出て食べごたえのある一品に。
- 豚肉...豚小間肉などがよく使われる。バラ肉は脂質が気になる人は避けよう。
- 鶏肉...モモ肉、胸肉などが使われる。ミンチで鶏団子にすることも。
- 油揚げ...脂質は高いが高たんぱくで手軽に使える食品。経済的な点も嬉しい。
2. 美味しいすいとんのための下処理のコツ
すいとんを作る際には大掛かりな下処理は必要ないが、具材はすぐに煮込めるようにしておくとよいだろう。
具材の下処理
ごぼうはささがきにする。アクが気になる人は水にさらしておくとよいが必須ではない。ほかの野菜も皮むきが必要なものは済ませ、一口大にカットしておく。
出汁の下処理
パックや顕粒の出汁を使う場合は具材と一緒に煮ればいいが、昆布やかつお節、いりこなどの素材から出汁を取る場合はあらかじめ済ませておく必要がある。
3. 簡単なすいとんの作り方
下処理ができたら、いよいよすいとんを作っていこう。小麦粉の生地さえ作ってしまえば、あとは材料を出汁の入った鍋に入れていくだけだ。
すいとんの生地の作り方
小麦粉・塩・水を混ぜて、耳たぶくらいのやわらかさになるまでよく練る。小麦粉に片栗粉を加えるとよりもっちりとした食感になる。生地ができたら、出汁に入れる直前に一口大にちぎればよい。
出汁に入れる順番に注意
基本的に、火の通りにくい具材から順番に入れていく。焼く場合は肉類がはじめだが、すいとんなど汁物を煮る際には根菜類をはじめに入れるとよい。冷めた出汁に入れて加熱すると火が通りやすくなる。すいとんの生地を入れるタイミングは、すべての具材に火が通ったとき。すいとんを入れて3~5分ほど煮たらしょうゆなどで調味する。
4. ワザありなすいとんの作り方
すいとん作りは簡単ではあるが、具材を切るなど作業工程が多いことは否めない。そこで、もっと手軽にできる裏技な作り方を紹介しよう。
市販のすいとん粉を使う
もちもち、つるんとした絶妙な食感の生地を小麦粉のみで作るのはちょっと難しい。そこで、スーパーなどで手に入る市販のすいとん粉を利用すると簡単だ。パッケージに書いてある分量を守って水を加えて練るだけでなめらかな生地ができる。
残り物の汁を活用
大量に作った豚汁やスープをすいとんにリメイクするのがおすすめ。この場合、一から出汁を取ったり具材を切ったりする手間もなく、すいとんの生地さえ作ればよいのだからかなりラクだ。
結論
すいとんは生地の作り方さえおさえれば、家にあるもので気軽に作れる。また、すいとんのレシピは作る人によっても異なる。家庭によって個性が出るというところもすいとんの魅力といえるだろう。好みの具材や味付けを組み合わせてオリジナルのすいとんを考えるのも楽しいかもしれない。
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