1. ワンパンメニューで料理の株を上げる!

ワンパンとは、ひとつのフライパンを表す言葉。その言葉通り、フライパンひとつで完結するメニューのことをワンパンメニューと呼ぶ。忙しいウィークデーにはもってこいのメニューである。今回注目したいのは、ご飯やパスタなど、一品で献立が完成するメニューだ。
ワンパンメニューのメリット
フライパンひとつで調理できるということは、必然的に洗い物も少なくて済む。これもワンパンメニューの大きなメリットだ。ちなみに、ここからご紹介するメニューは、フライパンのまま食卓に出せるものばかり。すなわち、盛りつけの皿もいらないというわけだ。
2. 手軽に挑戦できるワンパンメニュー3選

見た目も華やかなパエリア
パエリアは、ワンパンメニューの王道。実は米を研ぐ必要もないので、まさに時間のない日にぴったりなメニューと言える。あさりやエビを加えると本格度がアップして、さらに美味しいが、時間のないときは切って加えるだけでOKな肉類や、茹でダコで作るのもあり。基本の作り方は、まずサフランを戻しておくこと。フライパンでニンニクや玉ねぎ、肉を炒め、米も投入する。米に油がまわって透明になってきたら、サフランを戻した水とチキンスープをひたひたになるまで注ぎ、蓋をして炊き上げるだけ。一煮立ちしてから、弱火で12〜13分。5分ほど蒸らしたら完成だ。
石焼風に仕上がるビビンパ
ビビンパも、ワンパンメニューにぴったり。野菜類は電子レンジで加熱すれば、茹でる必要なし。まずはフライパンで肉を炒めて甘辛く味つけたら、一度取り出しておく。冷やご飯を使う場合は、事前に温めておくとよい。再度洗って、ごま油をひいたフライパンにご飯を敷き詰め、ナムルと肉をトッピング。パチパチと底から音が聞こえて、香ばしい匂いがしてきたところで火を止めれば、お焦げまで楽しむことができる。卵をトッピングして、混ぜながら食してもよいだろう。
麺もそのまま茹でるパスタ
なんとパスタも、ワンパンで作ることが可能だ。我が家の定番レシピは、クリームタイプのペンネ。具材はハムやベーコン、玉ねぎ、ブロッコリーなど、冷蔵庫の残り物でOKだ。具材をさっと炒め、塩胡椒で調味する。牛乳と水を加えてペンネを投入し、時々かき混ぜながら、蓋をして煮ていく。表示時間の少し手前で火を止めれば、完成だ。ロングパスタの場合は、半分に折って加えるとよい。
3. 進化系ワンパンメニューで食卓を格上げ

本格マルゲリータ
ワンパンで、なんとピザも作ることができる。ピザ生地は思っているよりもずっと簡単なので、レシピを検索して作ってみてほしい。材料も、小麦粉と塩と水だけととてもシンプル。ホームベーカリーがあれば、そちらを活用するのもおすすめだ。それも面倒だという人は、市販のピザ生地でも十分美味しく作ることができる。まずはフライパンでピザ生地を両面焼いたら、トマトソースを塗って、モッツァレラチーズとバジルをトッピング。あとは蓋をして焼き、チーズが溶けたら完成だ。
メキシカンタコライス
タコライスも、ワンパンで作るとボリューム満点の一品に仕上がる。見た目にも豪華で、パーティーなどに持ってこいだ。タコライスは、タコミートと呼ばれるひき肉が美味しさの要。合挽肉と玉ねぎのみじん切りを炒めたら、パプリカパウダーとチリパウダー、ケチャップ、塩胡椒で調味し、水分をしっかりと飛ばす。いったん取り出したら、オリーブオイルをひいたフライパンに温かいご飯を入れ、レタスの千切りとタコミートを乗せ、チーズをトッピング。あとはサルサソースをかければ完成だ。全体を大胆に混ぜながら食べると、美味しい上に大いに盛り上がる。
イスラエルのシュクシュカ
イスラエル生まれのシュクシュカは、朝ごはんにも便利なワンパンメニューだ。オリーブオイルでベーコンとたっぷりのニンニクを炒め、トマトのホール缶を投入。クミンパウダー・チリパウダー・塩胡椒で味を整えたら、少し煮詰める。仕上げに卵を落とせば完成だ。卵を崩しながら、パンにつけて食べると美味い。ご飯にかけてもよいだろう。
結論
ワンパンメニューは、まさに忙しい時の救世主。手早く作れて洗い物も少なくて済むので、マスターすれば男の株も上がること請け合いだ。また、見た目が華やかなので、人が大勢集まるパーティーメニューにも最適。まずはパエリアやパスタなど、手軽に作れるメニューに挑戦し、慣れてきたら材料にも少しこだわった料理を作ってみるのもよいだろう。いろいろと試して、自分のお気に入りを見つけよう。