1. 実にシンプル!釜玉うどんの基本の作り方
釜玉うどんは、俗に卵かけごはんのうどん版といわれる。つまり、それだけ簡単に作ることができる料理なのである。簡単なだけに、アレンジも数多存在するが、まずは基本をみてみよう。
●釜揚げうどん+生卵
釜玉うどんの特徴は、茹でたうどんは冷水でしめずに温かいまま生卵を絡めるという方法であろう。つまり、釜揚げうどんと生卵が合体したものなのである。卵を絡めたうどんに、つゆや醤油をかけて食べるのがすなわち釜玉うどんなのである。その由来も非常に偶然で、釜玉うどん発祥のうどん屋の近くにある役所の職員が、生卵を家から持参してうどんに絡めて食べていたことから誕生したメニューだという。
●基本的なトッピング
生卵が濃厚に絡む釜玉うどんは、それだけでコクのある美味しさがある。そのため、基本的なトッピングはごくシンプルである。小口ねぎがまずその筆頭であり、讃岐ではこれにとろろを加えることが多いようだ。さらに、生姜や大根おろしなどが、トッピングの王道とされている。
●釜玉うどんの味付けは?
常連客の嗜好から偶然誕生した釜玉うどんは、当初は気軽に薄口醤油をかけて食べていたと伝えられている。これが、徐々に出汁やつゆを使用するようになったのである。とはいえ、現在も好みで醤油をかける人も少なくない。自宅で作る場合には、市販の麺つゆを使えば美味しくできあがる。
2. 釜玉うどん、そのさまざまなアレンジ方法
釜玉うどんは、冷たすぎず熱すぎず、つまり一年を通して気軽に食べることができるうどん料理である。それだけに、トッピングする具材でさまざまにアレンジをしたいものである。今日は、そのいくつかの例を紹介しよう。
●日本食材のトッピングは鉄板の美味さ
卵かけごはんが飽きることなく美味しいのと同様に、釜玉うどんもいつでも美味しく食べることができる。しかし、たまには雰囲気を変えたいこともあるだろう。生卵とうどんの組み合わせであれば、具材に苦労することはない。先に挙げたとろろや大根おろし、生姜のほか、梅干し、大葉、かつおぶし、たらこ、明太子、納豆などなど、日本食材ならばほぼ問題なく美味しく食べることができる。つまり、冷蔵庫をあさって見つかった具材さえあれば、釜玉うどんはさまざまに美味しく食べることができるのである。
●肉や魚とも相性よし!
それでは、もう少し華やかに釜玉うどんを楽しみたい人のために肉や魚のトッピングも紹介しよう。生卵とことのほか相性のよい肉みそやしらすが、まず筆頭に挙げられるだろう。豚こまやサーモンを使用して、丼物風にがっつり食べるのも悪くはない。サーモンとアボカドを、レモンとしょう油であっさりと味付けするなどすれば、具材はたっぷりでもあっさりと食べることができる。つまり、レシピなど度外視してあなたの嗜好を反映できるのが釜玉うどんなのである。
3. 釜玉うどんを洋風に楽しむ
ところで、茹でた麺に生卵を絡めると聞いて思い浮かべる料理は何だろうか。そう、イタ飯のカルボナーラである。というわけで、釜玉うどんに関しても洋風に楽しむレシピが少なくない。粉チーズをふるったり、カリカリベーコンを加えたりと、かなり趣の異なる釜玉うどんを楽しめるのである。また、和洋折衷の釜玉うどんとしては、バター醤油味がある。釜玉うどんのバター醤油も、ごはんやラーメンのそれとは食感は異なるものの、日本人の舌を満足させる味わいであることに変わりはないのである。
結論
香川県生まれの釜玉うどんは、非常に素朴な誕生秘話を持つ料理である。シンプルながら、庶民的な美味で現在は全国的な知名度を持つようになった。それと同時に、釜玉うどんのさまざまなアレンジも誕生している。冷蔵庫にある食材で簡単に作ることができる釜玉うどん、季節を問わずに食べることができるのも魅力である。
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