1. ビビンバの美味しさはどのように作られるのか

日本人を夢中にさせるビビンバの美味しさは、タレひとつによるものではない。ビビンバの奥深き味は、どのようにして生まれるのであろうか。
●ビビンバの上にのるナムルが醸し出す美味
ビビンバには、たっぷりの野菜、肉、そして卵がのっている。野菜も肉も、それぞれ下味がつけられている。野菜はとくに、「ナムル」と呼ばれるものがのせられているのだ。ビビンバにのせるナムルの定番としては、ぜんまいやもやし、ほうれん草が挙げられる。ビビンバにのせるナムルは、韓国では家庭によって異なるという。ニンジンやキュウリ、ダイコンなど、日本でもおなじみの野菜をナムルにしてのせることも多い。
●ナムルの味わいとは
それでは、ナムルはどのような味付けがされているのであろうか。基本となるのは、しょうゆ、ごま油、砂糖、ニンニク、すりごま、いりごま、出汁などである。つまり、ナムルそのものにかなり濃厚な味わいが施されているのである。まるで、炊き合わせのように個々に調理されたナムルが、ビビンバの美味を生み出しているといってよい。実際、韓国人による料理本を鑑みれば、ベースとなるごはんにごま油をまぶし、その上に数種のナムルと目玉焼きをのせる。そして、好みでコチュジャンを加えてできあがりなのだ。これだけでじゅうぶん、ビビンバの奥深い味わいが演出できるのだろう。
2. 日本人好みのビビンバを作るためのタレとは

韓国人によるビビンバのレシピでは、ナムルの味付けとコチュジャンが醸し出す味わいこそがビビンバであり、とくにタレについての説明はないことが多い。しかし我々は、甘辛いタレのかかったビビンバを愛するのだから、やはりタレについてはこだわりたいというのが本音である。ビビンバのタレは、どのように作るべきなのであろうか。
●ニンニクと生姜をきかせたビビンバのタレ
それでは、ビビンバにマッチする韓国風のタレを作ってみよう。簡単に作るために、チューブ入りのニンニクや生姜を用意する。ベースとなるのは醤油である。これに、好みでごま油とコチュジャンを加え、ニンニクと生姜を混ぜていけばできあがる。辛いタレが好きな人は、コチュジャンの量を増やせば問題ない。
●砂糖やすりごまでさらにひと工夫
また、このタレにさらにコクを加えたい人は、少量の砂糖やすりごまを入れてもいいだろう。もっと濃厚にという場合には、豆板醤を入れても美味しい。
ただし、ナムルはすでにごま油やニンニクで味付けがされているので、タレを濃厚にしすぎるとヘヴィになることもあるから注意が必要だ。
ただし、ナムルはすでにごま油やニンニクで味付けがされているので、タレを濃厚にしすぎるとヘヴィになることもあるから注意が必要だ。
●ビビンバ以外にも応用できるタレ
上記のタレは、個々の嗜好で甘くしたり辛くしたりが自由である。
好みのタレを作ったら、ビビンバだけではなく焼き肉やチャーハンにも応用可能である。
好みのタレを作ったら、ビビンバだけではなく焼き肉やチャーハンにも応用可能である。
3. ビビンバのタレは市販の焼き肉のタレを代用する

自分で作っても簡単にできるビビンバのタレであるが、生姜やニンニクの用意がなかったり時間がなかったりするときには、市販の焼き肉のタレで代用ができる。とくに、子どもがいてコチュジャンをのせることができない場合には、辛味がない焼き肉のタレは便利である。また、トッピングのの味付けを焼き肉用のタレでしておけば、さらにナムルやごはんと相まって美味になることはまちがいない。子どもたちが好む焼き肉のタレを利用して、よりたくさんの野菜をのせてしまうのも手である。
結論
ビビンバのタレは、本来の韓国料理では作られないことが多い。それは、ナムルや肉にすでに濃厚な味付けがされているためである。しかし、手軽に自宅でビビンバを楽しむためには、パンチがきいたタレは便利である。好みで自家製のものを作ればほかの料理にも応用可能であるのも、メリットといえるだろう。
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