1. アンチエイジングとは

アンチエイジングという言葉を耳にすると、どうしても女性の肌や身体のことと思われがちであるが、そもそもの意味は抗老化である。老化に抗うという字を書くが、決してネガティブな捉え方ではなく、老化の速度を緩やかにするといった考え方こそ、アンチエイジングの真髄である。すべての植物、動物、そして人間も、生まれていつかは死ぬ。そのなかで老化を受け入れ、より過ごしやすくしていくためのひとつの手段がアンチエイジングである。
老化とは何か
老化とは、年齢とともに生理的に機能低下を起こすことを指す。肌や髪の毛など、表面的なものから、内臓、ホルモン、免疫力など内面的なものまで、加齢により多くの機能が低下することがわかっている。低下の速度や過程などの研究が進んでいるが、根本的になぜ引き起こされるのかについては、まだ解明されていない。
男とアンチエイジング
健康的かつゆるやかな老化を目指すのであれば、男性であってもアンチエイジングを積極的に取り入れていきたいものである。シミやシワなど、見えるものにアプローチするタイプが主流と思われているが、何よりも大切なことは、内側からのアンチエイジングである。その鍵となるのが食事である。外食やアルコール、不規則な生活など、知らず知らずのうちに身体に負担がかかっている現代人にとって、食事や食生活を通したアンチエイジングは必須事項とも言えそうだ。
2. アンチエイジングに効果的な食生活

何はともあれバランス力
特定の食材やサプリメントを摂っていればアンチエイジングになるかといえば、そうとも言えない。すべての基本は健康。健康を得るために必要不可欠な要素が、バランスのとれた食生活である。まずは必要な栄養素を割り出し、どれくらい摂取できているのか、何が足りていないのかを精査することが先決だ。
腸内環境を整える
腸は第二の脳であると言われるほど、健康に重要な意味をもたらす臓器のひとつ。少し前までは、腸は消化、吸収の臓器と思われていたが、脳の指令なくとも単独で活動をすることがわかってきた。また免疫機能があるようで、腸がいかに健康かということは、体調に大きく関係してくる。身体全体においてはもちろん、これはアンチエイジングという側面からもとても重要である。腸内環境の改善には、善玉菌のバランスを増やすことが大切だ。
糖質オフと酸化オフ
現代人は慢性的に、糖質過多の状況。そこで注目を集めているのが、糖質オフである。これは糖質を制限することで、身体の機能を正常に保つという考え方。糖質過多は糖尿病やメタボの元凶になる可能性があるという。主食を米とする日本人の場合、極度な制限はそもそも難しいため、ロカボの考えが推奨されている。酸化とは、体内で発生する活性酸素が細胞を傷つけ、身体に悪影響を与えること。酸化を防ぐためには、酵素の働きが欠かせない。糖質を制限した食生活を送ること、そして酵素を上手に取り入れることを意識すると、体脂肪が落ちる・身体が軽い・寝起きが楽になったなどの変化が訪れる。これもアンチエイジングのひとつと言えそうだ
3. 抗老化に役立つアンチエイジングフード

発酵食品のパワー
アンチエイジングだけでなく、私たちの健康によい影響を与えてくれるのが発酵食品。味噌や醤油にはじまり、ぬか漬け、納豆など、日本は発酵食品の宝庫である。積極的に取り入れて、アンチエイジング、そして健康に役立てたい。
酵素を含むフルーツや野菜
フルーツは、生の酵素が豊富なことでも知られている。例えばパイナップルやパパイヤには、消化酵素が含まれており、ビタミン類も豊富だ。ただ、フルーツや豆類、野菜のなかでもブロッコリーや芋類は、糖質も多く含まれているので、摂り過ぎは厳禁。バランスよく取り入れることが重要である。
ハーブやスパイスを上手に使う
アンチエイジングフードとして挙げられる、ハーブやスパイスは多く存在する。抗酸化作用の高いターメリックや、サフラン、デトックス効果の高いパクチーなど。インドやアジアで家庭料理として親しまれてきたカレーは、いかに効果的な健康食品であるかということがわかる。
結論
アンチエイジングは、美しくなるためだけでなく、健康に暮らすために必要不可欠な考え方である。食べることは生きること。アンチエイジングフードとして効果的な食材を学び、バランスのとれた食生活を実践することで、新しい自分に出会えるかもしれない。