1. ビール酵母ってなに?

ビール酵母とは、ビールを作る際に重大なカギを握る成分だ。酵母とは英語でイーストと呼ばれる微生物の一種で、大きさは約5~10μmしかない。酵母はビールだけではなく、ほかにもパン酵母、乾燥酵母などいくつか存在する。
■ビール酵母のはたらき
ビール酵母は、ビールを作る工程で中の糖をアルコールと炭酸ガスに分別する役割がある。ビール酵母が現在売られているビールの味などを決めているといってもよいだろう。ビール酵母には苦みを感じる人も多く、一般的に酵母を口にしても酸味などを感じない。
■ビールにビール酵母は入っている?
ビールを飲んでいると酵母が口に入ると思っている人もいるが、ビールを製造する際に熱処理はしないため、ビール酵母などの「不純物」はろ過され、ビールの中に含まれていない。日本で販売されているビールの中でも、「無ろ過」と表記されているビールにしか酵母は入っていないのだ。大抵、大手メーカーが製造しているビールは、製造後に使い終わったビール酵母は含まれていないことを覚えておこう。
2. ビール酵母には栄養素があるの?

ビール酵母を含んだ商品が製造されるほど、注目されているのはなぜなのか。実は栄養素がたくさん含まれているとわかったビール酵母は、以前のように捨てずに利用されるようになった。そこで具体的にどのような栄養が含まれているのか見ていこう。
■ビール酵母の栄養素
ビール酵母には、さまざまな栄養素が含まれている。ビタミンB群や葉酸、食物繊維のほか、マグネシウムやカリウム、カルシウムといったミネラルも豊富。また、体内で合成できない必須アミノ酸も含まれている。ビール酵母は、不足しがちな栄養素を補うのに役立つといえる。
■身体に期待される効果
ビール酵母に含まれている上記の栄養素は、身体にどのように効果があるのかも合わせて知りたい。
・便秘予防
ビール酵母には整腸作用のある「食物繊維」が入っているため、便秘予防に役立つのがポイント。慢性の便秘で苦しんでいる人は、試す価値があるだろう。
・胃腸の働きを助ける
ビール酵母は善玉菌を増やす作用があるため、胃腸の消化機能を改善することが期待できる。胃もたれなどといった体調不良が気になるときに飲むとよいといわれている。
3. ビール酵母を使ったアレンジ料理とは?

市販で販売されているビール酵母は、主にパウダーと錠剤タイプがある。常時はサプリメントとして飲む人もいるが、苦味のあるビール酵母をそのままパウダーで口にするのは難しいだろう。そこでおすすめなのが、ビール酵母を料理に使うこと。そこでこちらでは、ビール酵母を料理に使って手軽に栄養を摂る方法を紹介していこう。
■肉料理
ビール酵母のパウダーは、練り込む料理に入れると味がばれにくい。ハンバーグや餃子など、ひき肉に練り込んで焼けば、そこまで苦味を感じずに自然な味わいになる。唐揚げやトンカツなどの衣に加え、一緒に油であげるのもおすすめ。
■卵料理
オムレツやスクランブルエッグなど、チーズなどと組み合わせる卵料理もまたおすすめだ。
卵に溶かして焼き、出汁巻き卵にしてもよい。味付けをしっかりするかチーズなどを使ったほうが、味に敏感な人にも気づかれにくい。
卵に溶かして焼き、出汁巻き卵にしてもよい。味付けをしっかりするかチーズなどを使ったほうが、味に敏感な人にも気づかれにくい。
■スープ・丼料理
コーンスープ、ミネストローネ、豚汁などに加えるとパウダーが溶ける。気になる際に入れればよいだけなので、手軽だ。また、カレー、シチュー、中華丼などは手軽にでき栄養も摂れて簡単である。
結論
話題のビール酵母は、栄養素が豊富だが市販のビールのほとんどから摂取できない。そこでパウダーのビール酵母を料理などに利用して、効率よく栄養素を摂取していこう。どうしてもビールから摂取したい場合は、無ろ過のビールを探してみるのがおすすめだ。
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