1. ミラノ風カツレツは豚カツとどう違う?

日本で作られている豚カツは豚肉を使って作られているが、ミラノ風カツレツはそもそも仔牛肉を使って作られている。また、パン粉に粉チーズを加えているのも特徴のひとつだ。豚カツや牛カツは油で揚げるのが基本だが、ミラノ風カツレツはオリーブオイルやバターで揚げ焼きにするのが基本。カツレツの発祥はフランスで、フランス料理の「コートレット」がもとになっているといわれている。コートレットは仔牛肉にきめ細かいパン粉を付けて揚げ焼きにしたもので、衣がカリッとしている。現在では仔牛肉ではなく、安価な豚肉や鶏肉を使って作られたものもカツレツと呼んでいる。一方で豚カツや牛カツは日本生まれの食べ物。カツレツと日本のカツでは、発祥の地や調理法などが違うのだ。
2. ミラノ風カツレツは高カロリー

ミラノ風カツレツはパン粉に粉チーズを加え、さらにバターやオリーブオイルで揚げ焼きにするため基本的には高カロリーな食べ物である。肉のカロリーはもちろん、油を吸ったパン粉やチーズなどのカロリーもプラスされるのだ。カロリーは使う肉の種類などによって異なるが、バターやオリーブオイルなどの油はとくにカロリーガ高いので注意が必要。バターは100gあたり745kcalオリーブオイルは921kcalとかなりのハイカロリーである。ちなみに100gの牛もも肉と10gのバター、10gのオリーブオイルを使ったミラノ風カツレツの場合、牛もも肉のカロリーは100gあたり259kcalで10gバターは75kcal、10gのオリーブオイルは92kcalとなり、その他の調味料やパン粉などもあわせて約500kcal前後になるだろう。カロリーが気になる場合はパン粉を少なめにするのがポイント。油分の吸収が少なくなり、カロリーが少し抑えられる。また、ミラノ風カツレツは肉を使って作られているため、タンパク質が豊富。しかし、脂質も高めなので食べすぎには注意したい。
3. ミラノ風カツレツはチーズとバターが決め手

ミラノ風カツレツは作るのが難しそうなイメージがあるが、じつは意外と簡単に作ることができる。ポイントはキメの細かいパン粉の中に粉チーズを加えることと、揚げ焼きにしたあとにバターで香りを付けること。下味をつけて卵液などにくぐらせてからパン粉を付け、少なめのオリーブオイルで揚げ焼きにする。両面に焼き色がしっかり付いたら余分な油をふき取り、バターを加えて両面に香りを付けたら完成。揚げ焼きにする際に先にバターを加えてもよいが、最後に香り付けをしたほうがよりバターの香りが感じられる。粉チーズやバターの香りが特徴の料理なので、あっさりとしたトマトソースなどを合わせて食べるのがおすすめ。
4. ミラノ風カツレツの美味しい食べ方

ミラノ風カツレツを食べるときは、熱々のできたてにレモンを絞って食べるのがおすすめ。濃厚なバターやチーズの香りと、レモンのさわやかさが相性バツグンだ。トマトソースなどをかけて食べるのはもちろん、まずはそのまま食べてみてほしい。サクッとした薄い衣とジューシーな肉が存分に楽しめるだろう。カツレツだけではこってりしてしまうため、野菜を添えて食べるのもおすすめだ。レタスなどの生野菜や、ほうれん草のソテーなどを添えてみよう。ごはんだけでなくパンにも合うので、残ったカツレツは翌朝のサンドイッチの具として使うこともできる。
結論
ミラノ風カツレツは日本の豚カツとは違い、バターやチーズの美味しさを楽しめる料理だと分かった。付け合わせの野菜や使うソースなどによって味わいも変わってくるため、いろいろな楽しみ方ができるのも魅力だ。ごはんのおかずとしてだけではなく、ぜひパンと一緒に食べてみてほしい。
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