1. 豆腐の味噌漬けってどんな食べ物?

豆腐の味噌漬けは、文字どおり「豆腐を味噌に漬け込んだ料理」である。塩分をきかせているので、日持ちがしやすいというのが特徴だ。豆腐の味噌漬けは、家にあるもので簡単に作れる。みりんや酒などを加えた「味噌床」に、水きりした豆腐を漬け込むだけなので簡単だ。
豆腐を味噌に漬けることによって、味噌の風味が豆腐に移る。あっさりした豆腐が、ねっとりとチーズのような濃厚な味わいになる。豆腐の味噌漬けはおかずとしてサラダに混ぜたり、そのまま焼いたりしても美味しく食べられ、さまざまなアルコールのつまみにも合う。
2. 豆腐の味噌漬けの栄養成分は?

豆腐といえば低脂質でヘルシーな食材の定番である。豆腐には良質のたんぱく質が含まれ、体重管理や生活習慣病の予防効果も期待されている。
- 豆腐には栄養豊富!
9種類の必須アミノ酸をすべて含む豆腐には、ほかにもさまざまな栄養が含まれている。骨や歯の健康を守る「カルシウム」はもちろん、女性ホルモンに似た働きをする「イソフラボン」は、とくに閉経後の女性の骨粗鬆対策に役立つといわれている。抗酸化作用をもち生活習慣病予防に役立つ「サポニン」や血流の流れをよくする作用をもつ「レシチン」も含まれている。
- チーズよりヘルシー
豆腐の味噌漬けの風味はチーズのように濃厚である。しかし、牛乳を主成分とするチーズとは違い、豆腐は脂質が少なく、カロリーが低い。カロリーや脂質が気になるときは、いつものつまみをチーズから豆腐の味噌漬けに代用してみよう。
3. 豆腐の味噌漬けの基本的な作り方の紹介

それではここで、豆腐の味噌漬けの基本的な作り方を紹介していきたい。
- 木綿豆腐の水気をきる
豆腐をパックから取り出して水をきる。キッチンペーパーで豆腐を包み皿にのせる。重石や皿を豆腐にのせ、冷蔵庫で1~3時間ほど寝かせてしっかりと水をきる。その間キッチンペーパーは2~3回交換しよう。しっかりと水をきることで味噌の味がよくしみ込むようになり、美味しい味噌漬けになる。
- 味噌床を作る
味噌と醤油、みりんを合わせ、かつお節を加えてよく混ぜる。かつお節は多めに入れると、しっかりと旨みがついた味噌漬けになる。
- 味噌床に漬けて寝かせる
しっかりと水抜きした豆腐を新しいキッチンペーパーで包む。キッチンペーパーの上から全面に味噌床を塗り、保存容器に入れて冷蔵庫で1~2日寝かせる。木綿豆腐のキッチンペーパーをはがしたら完成。キッチンペーパーの上から味噌床を塗るのは、味噌を落とす手間を省けるからだ。豆腐の味噌漬けは、長く寝かせるほど味がしみ込んで、ねっとりと濃厚な味わいになる。
- 皿に盛り付ける
好みの大きさに切り分けて皿に盛り付け、大葉などを添えて食べよう。
4. 豆腐の味噌漬けの保存方法

豆腐を味噌に漬けるのは嗜好的な要素もあるが、それだけではなく食材の賞味期限を延ばすという効果もある。現在のように冷蔵庫が普及する以前は、こうした方法で生鮮食品の賞味期限を延ばしていたのだ。
豆腐の味噌漬けは、水気をしっかりときっておくことで、1週間ほど冷蔵保存できる。冷蔵保存をするときは、味噌が豆腐にかぶったままのほうが日持ちする。
冷凍すると、豆腐本来の食感が損なわれるためおすすめはできない。どうしても冷凍する場合は冷蔵庫で自然解凍させてから食べよう。
結論
豆腐の味噌漬けは、チーズのような濃厚な風味が感じられる食品である。さらに、どこの家にもある調味料に漬けておくだけで簡単に作れる。動物性食品のチーズと比べると豆腐は脂質が少なくカロリーも低いので、体重制限中にもおすすめだ。ベジタリアンやヴィーガンにもぴったりの食品だ。
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