目次
1. くずきりの基礎知識をおさらい

くずきり(葛切り)とは、マメ科クズ属に分類されるクズから作られたくず粉を使った食品のこと。くず粉にお湯を加えてから捏ねてから、それを加熱して固めたものである。また、一般的にはうどんのように細長く切った状態で提供されることが多い。古くは料理に使われていたが、現在では黒蜜をかけたスイーツとしても食べられている。市販品には生タイプと乾燥タイプが売られている。
2. くずきりの基本的なカロリーと糖質量

「日本食品標準成分表」には、乾燥状態のくずきりと茹でた状態のくずきりの栄養価が収録されている。そこでそれぞれの100gあたりのカロリーと糖質量をまとめておく。なお、糖質量は「炭水化物量-食物繊維量」で算出している。
くずきりの100gあたりのカロリーと糖質量
・くずきり/乾:341kcal、86.8g
・くずきり/ゆで:133kcal、32.5g
・くずきり/ゆで:133kcal、32.5g
3. くずきりの黒蜜がけのカロリーと糖質量

くずきりは黒蜜をかけてスイーツ(甘味)として楽しむことも多い。その場合の1人前のカロリーは222kcal程度、糖質量は54.4g程度となっている。以下でそれぞれの内訳について確認しよう。
くずきりの黒蜜がけのカロリーと糖質量の内訳
・くず粉(40g):142kcal、34.2g
・黒蜜(40g):80kcal、20.2g
・黒蜜(40g):80kcal、20.2g
4. 市販のくずきりスイーツのカロリー

一般的なスーパーなどでも、くずきりのスイーツを見かけることは多い。ここでは主なくずきりスイーツのカロリーについてまとめておく。
主な市販のくずきりスイーツのカロリー
・ナカキ食品(ナカキ 甘味くずきり):237kcal/260g
・矢野食品(京都伏見の甘味くずきり):99kcal/120g
・矢野食品(京都伏見の甘味くずきり):99kcal/120g
5. くずきりの栄養面に関するよくある質問

最後に、くずきりの栄養面に関するよくある質問・疑問に回答する。
Q1.くずきりにはどんな栄養素が含まれるか?
くずきりは、ほとんどが水分と炭水化物でできており、たんぱく質、脂質、ビタミン類、ミネラル類などはほとんど含まれていない。そのため、栄養バランスを整えるのには不向きとなっている。くずきりばかりを食べていると栄養バランスが崩れてしまう可能性があるので注意しよう。
Q2.くずきりは1日にどれくらい食べられる?
くずきりの1日あたりの上限量や推奨量は決められていない。しかし、農林水産省によると「1日のあたりのおやつの量は200kcal以内を目安にする」と良いとされている。(※2)おやつとしてくずきりを食べるときは、1人前程度にしておくほうが良いだろう。
結論
くずきりはくず粉を固めた食品であり、そのほとんどが水分と炭水化物によって構成されている。茹でた状態のくずきりのカロリーは133kcal、糖質量は32.5gであるが、黒蜜をかけたスイーツの場合はそれぞれ増えてしまう。食べ過ぎには注意しながら、くずきりを美味しく食べるようにしよう。
(参考文献)
- ※1:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
https://fooddb.mext.go.jp/ - ※2:農林水産省「おやつの意味を知りましょう」
https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/kodomo_navi/oneday/idea2.html
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