【管理栄養士監修】レアチーズケーキのカロリーや糖質｜栄養図鑑

オーブンを使わず、混ぜて固めるだけのレアチーズケーキは自宅でも気軽に作ることができる。見ためのさわやかさとは異なり、チーズがまったりとするレアチーズケーキはお腹にずっしりとくる。そのカロリーはどのくらいになるのであろうか。

レアチーズケーキは、ベースとなる部分にビスケットが敷かれている。また、生地となる部分はクリームチーズや生クリームが使用されているため、必然的にカロリーは高くならざるを得ない。
18cmの型で作ったレアチーズケーキの8分の1は、410kcalに相当する。同量のベイクドチーズケーキのカロリーは300kcal前後であることを考えると、レアチーズケーキのカロリーは高めといってよいだろう。オーブンで加熱して生地を膨らませるという工程がないレアチーズケーキは、原材料の量が多いこともカロリーが高くなる一因なのである。

レアチーズケーキをより健康的に食べたいという人は、クリームチーズの量を調節して豆腐やヨーグルトで代用したり、ゼラチンの代わりに寒天を使ったりするとかなりカロリーはダウンする。最近では、満足度は変わらないながらより健康に留意したロカボケーキが注目を浴びつつあるが、レアチーズケーキもこの範疇にあるといってよいだろう。

クリームチーズが主体となるレアチーズケーキには栄養はあるのであろうか。見ためよりもかなりお腹にずっしりとくるレアチーズケーキの栄養についてみてみよう。

レアチーズケーキに使用されるクリームチーズは、通常のチーズよりも水分と脂質が多いという特徴がある。脂質は重要なエネルギー源であるため、適量であれば有益なのである。
シンプルなレアチーズケーキ1人分を見てみると、たんぱく質はおよそ7g、脂質は31.6g、炭水化物は23.7gほどである。
また、脂質が多いレアチーズケーキは満腹度を得られやすいというメリットがある。そのほかビタミンA、ビタミンB2、ビタミンK、モリブデンなどの栄養素も含まれている。
ただし、一般的なチーズの特徴といわれるカルシウムは、クリームチーズについていえば多くない。

レアチーズケーキはそれだけでも美味であるが、美観やさらなる美味しさを追求すると果物やチョコレートなどのトッピングをしたくなるのは当然のことであろう。
この場合、生のフルーツをトッピングしたり、ベースとなるビスケットの部分に全粒粉のビスケットや豆乳のビスケットを使用したりすることで繊維質がふえ、より健康的なレアチーズケーキができあがるのである。

レアチーズケーキを1人分食した場合、糖質は23.5gほどになる。ベイクドチーズケーキの糖質が12.7g、スフレチーズケーキの場合は16g程度であることを考えると、レアチーズケーキはやはり高めである。
この糖質もまた、使用する材料を変えることによって変化する。たとえば、使用する生クリームの何割かを豆乳にすることで糖質ダウンも可能である。
また、トッピングについてもチョコレートなどは避けて新鮮なフルーツを使用すれば健康的に美味しく食することができるのである。

味わいのさわやかさに騙されがちであるが、クリームチーズをふんだんに使用するレアチーズケーキは、カロリーも糖質も高めであることを覚えておく必要がある。チーズの特徴である脂質も高いが、これは満腹感を持続させるのには有益な一事である。さらに、クリームチーズに含まれるビタミンもメリットとなりうる。カロリーや糖質をダウンさせるべく材料をアレンジしつつ、美味しく健康的にレアチーズケーキを味わってほしい。