1. すいとんに合わせたい副菜

すいとんには根菜やきのこ、そして小麦粉が入っている。献立を決める際には栄養バランスと味のバランス、そして彩りを考えるとよい。すいとんには小麦粉や芋類・根菜由来の炭水化物が含まれているため、主食はなくても問題ない。副菜を加えることによりバランスを整えよう。
野菜や海藻を使った副菜
すいとんの主な具材は、人参や大根、ごぼうなどの根菜類や里芋など芋類、きのこ、ネギなどである。副菜にはそれらが使われていないものを選ぶことで不足する栄養素を補うことができる。生野菜や海藻類、緑黄色野菜などで作られた副菜がおすすめだ。また、すいとんは出汁に味噌や醤油で味付けされている。そのような味付けとは違った副菜にするとよい。おすすめの副菜の例をいくつか紹介しよう。
- ほうれんそうとコーンの塩昆布炒め
- トマトとアボカドと海苔のサラダ
- きゅうりとワカメの酢の物
たんぱく質を補う副菜
肉や油揚げがたっぷり入ったすいとんならたんぱく質も摂れるが、すいとんだけで十分なたんぱく質を摂ることは難しいかもしれない。そんな場合は、副菜に高たんぱくな食材を使うとよい。この場合も、次の例のように野菜や海藻と組み合わせるのがおすすめだ。
- ブロッコリーのチーズ和え
- ひじきと大豆と切り干し大根の煮物
- 小松菜と厚揚げの炒め物
2. スープはすいとんがあればいらない?

献立の基本の考え方は一汁三菜といわれているが、すいとんは主食でもありおかずでもありスープでもある。つまり、一汁三菜の考え方は当てはまらないメニューなのだ。そもそもすいとんが汁物なのだから、スープを新たに加える必要もないだろう。スープを省略しても満足感を得られる献立にするためには、次のポイントをおさえておくとよい。
大きなお椀に盛る
いつもの味噌汁などを入れる汁椀よりも、丼に近い大きなお椀にすいとんを盛るのがおすすめ。主食やスープを加えない場合、小さなお椀ですいとんを食べると物足りないし栄養不足にもなってしまう。すいとんと副菜のみの献立にするなら、うどん椀くらいのサイズで具もスープもしっかり食べよう。
スープを飲み干せる味付けに
一般的なすいとんは出汁に醤油や味噌で味付けする。すいとんをスープとする場合、一般的なすいとんのレシピにならって飲み干せるくらいの薄味にすることが重要だ。最後まで飲めるような味付けなら、水分も栄養も無駄にすることなく摂れる。
3. すいとんのアレンジ献立

すいとんは一般的には和風の味付けだが、さまざまな味との相性がよくアレンジが効くというメリットもある。スープや具材を変えることで、洋風や中華風などいわゆるすいとんとはまったく違った料理にすることもできるのだ。副菜も洋風や中華風にアレンジすることで、統一感のある献立に仕上がる。
洋風にアレンジしたすいとんの献立例
- 白菜とベーコンのコンソメ味すいとん、卵と温野菜のサラダ
- 豆乳きのこすいとん、トマトと鶏ささみのサラダ
中華風にアレンジしたすいとんの献立例
- 酸辣湯すいとん、青菜炒め
- すいとん入り卵スープ、八宝菜
結論
一品で主食・おかず・スープの役割を兼ね備えるすいとんは、ぜひ定番メニューに取り入れたい料理である。上手に副菜を組み合わせれば、栄養がしっかりとれる献立になるだろう。アレンジもいろいろできるため、飽きずに食べられるのもすいとんの魅力。和風のすいとんだけでなく、さまざまな味付けで献立の幅を広げてほしい。
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