1. サンラータンに合う副菜の献立とレシピ

サンラータン(酸辣湯)は、マイルドな味わいとラー油からくるピリ辛の後味がクセになる一品だ。副菜には、口の中でうまく調和するシンプルな味付けのサラダがよいだろう。
中華サラダ
錦糸卵と、細切りにしたハムときゅうりを用意し、ごま油と昆布酢など少しの調味料で味付けすれば簡単に作れる。中華風味ということもありサンラータンとの相性もよい。次々食べ進めたくなる一品ともいえるだろう。
ピリ辛きゅうり
きゅうりを食べやすい大きさにカットし、ポリ袋に入れる。あとは醤油・砂糖・ごま油・唐辛子などの調味料を加えてよくもみ、15分ほど漬け込めば完成だ。仕上げにゴマを使用することで香りが立ち、サンラータンや主菜の料理の美味しさを一層引き立たせてくれるだろう。
春雨サラダ
春雨は戻して適当な長さにカットし、きゅうりとハム、にんじんやわかめなどを合わせて和風ドレッシングで仕上げれば、サンラータンの味わいを邪魔しない一品の完成だ。サンラータンに限らず多くの中華料理と相性がよいのでぜひ作り方を覚えておこう。少量でも腹持ちがよく、ダイエット中の方にもおすすめだ。
2. サンラータンに合う主菜の献立とレシピ

サンラータンは、麻婆豆腐や青椒肉絲(チンジャオロース)といった同じ中華料理との相性が抜群によい。サンラータンをスープとしたときの主菜にはもってこいだ。代表的な一品とそのレシピを簡単に紹介しよう。
麻婆豆腐
麻婆豆腐の素を煮立たせ、食べやすい大きさにカットした豆腐を豆乳してもうひと煮立ちさせ、とろみをつければ完成だ。ひき肉が少ないときは最初に足してもよい。サンラータンと麻婆豆腐は同じ辛み成分だが、また違ったテイストのためきっと楽しむことができるはずだ。
青椒肉絲(チンジャオロース)
ピーマンとたけのこは細切りに、肉は細切りにして醤油・酒・片栗粉で下味をつけておく。食材に火が通ったところで醤油・酒・みりん・オイスターソース・砂糖(お好みで)を加えて一気に強火で炒め合わせよう。青椒肉絲用の調味料もあるので、それを使うとより手軽だ。サンラータンにピッタリの、食が進むこと間違いなしの主菜といえるだろう。
酢豚
玉ねぎ・ピーマン・にんじんなどを食べやすい大きさにカットし、豚肉は油で揚げて火を通しておく。水・醤油・酢・砂糖・ケチャップ・片栗粉・塩をフライパンに入れてよく溶かして中火にかける。とろみがついてきたら野菜と肉を投入し、全体を炒め合わせれば完成だ。パイナップルを入れるのも優しい味に仕上がってよい。刺激のあるサンラータンとマイルドな酢豚は、とくに相性がよいといわれている。
3. 簡単なのに絶品!サンラータンのアレンジレシピ

サンラータンのアレンジレシピとしてすぐに思い浮かぶのは「サンラータン麺」ではないだろうか。だがサンラータンのアレンジはほかにもいろいろある。最後におすすめレシピを3つ紹介しよう。
サンラータン雑炊
レシピというほどではないが、ご飯にサンラータンをかける(サンラータンにご飯を加える)だけで「サンラータン雑炊」が作れる。ご飯一粒ひとつぶにサンラータンの味がしみ込み、噛むたびに風味と旨みが口の中に広がる。一度は試してほしいアレンジレシピだ。
サンラータンうどん
サンラータン麺は基本的に中華麺を使うが、その麺をうどんに変えることでひと味違った風味を堪能できる。コシのあるうどんに、少しとろみのついたサンラータンが絶妙に絡むという、思わず笑顔になれる一品だ。
サンラータン冷奴
意外な組み合わせかもしれないが、サンラータンと冷奴も相性がよい。作り方は簡単で、サンラータンに片栗粉を追加してとろみをつけ、冷奴にかけるだけでOKだ。サンラータンの刺激と豆腐のまろやかさがなんとも言えない一品に仕上がる。
結論
サンラータンは使う野菜の数が少ないので、副菜や主菜は野菜を多く使う献立をベースに決めるとよい。本稿で紹介した献立はごく一部だ。ほかにもたくさんあるので、ぜひいろいろな献立と合わせてみて自分なりのベストを見つけてほしい。