【スンドゥブチゲ】に合う献立とは？ピリッと辛く身体ホカホカ！

スンドゥブチゲは、豆腐の入った韓国流のスープである。もちろん、この中に具をたくさん入れればそれだけで十分お腹は満たされるものの、やはり主食が恋しくなる。スンドゥブチゲに合う主食メニューにはどんなものがあるのだろうか。

スンドゥブとは「純豆腐」と書く。チゲは、鍋物を指す。その名の通り、豆腐の入った鍋物風の汁物がスンドゥブチゲの正体である。まず、豆腐と辛味のきいた韓国風の汁物となれば、もちろん白いごはんと相性がよいのはいうまでもない。ごはんと汁物として食べてもよいし、ごはんとスンドゥブチゲを混ぜて雑炊風にしても美味しい。とくに、スンドゥブチゲが辛すぎる場合は、白いごはんを入れれば辛味がいくぶん調整できる。

あえて、スンドゥブチゲを韓国風に食べるのならば、主食はビビンバが向いている。ビビンバとは、韓国の混ぜごはんである。だから、白いごはんに好みの野菜のナムルをのせて、コチュジャンで味を調節しつつ混ぜる料理を指す。そう聞くといかにもボリューミーであるが、なにも大きな丼に用意する必要はない。小丼くらいの大きさで、さっぱりとしたナムルをのせて食べればスンドゥブチゲとも調和した美味を演出してくれる。

それでは、白いごはんとスンドゥブチゲが揃ったところで、そのほかのおかずも考えてみよう。ピリッと辛いスンドゥブチゲにはどんな副菜が合うのだろうか。

せっかくスンドゥブチゲがあるのだから、副菜も韓国風のものを用意してみたい。簡単にできるおかずといえば、まずチャプチェが挙げられるだろう。春雨と複数の野菜や肉を加えて甘辛く煮たチャプチェは、日本の食材でも簡単に作ることができるおかずである。また、韓国ではチヂミとごはんをともに食べる風習がある。もちもちとした食感は、スンドゥブとも相性がバツグンである。

さらに、スンドゥブの美味しさを引き立てるおかずのひとつに餃子がある。いずれも、ニンニクがきいた料理つながりではあるが、味が衝突することなくアジアンに決まる食事としてボリューミーに楽しむことができる。また、野菜をもっと摂取したい場合には、ナムルがいいだろう。ごま油の香りがきいたナムルは、さまざまな野菜を応用できるため季節ごとに趣を変えることも可能である。また、スンドゥブチゲの中に大量の野菜を投入した場合は、鶏肉のささみを利用してあっさりと動物性たんぱく質を摂取するのもよいだろう。その場合は、日本の香辛料ワサビなどを使うと大人の食卓にふさわしい別の辛味が加わる。

スンドゥブチゲの辛味をおさえるためには、さっぱりとしたサラダが向いている。韓国風にこだわるのならば、ごま油の香りを利用したチョレギサラダがよいだろう。サニーレタスやアボカド、キュウリなどを使って、さっぱりと食べることができる。また、ミネラルがたっぷり摂取できる海藻サラダも、辛いスンドゥブチゲとは好相性の副菜として知られている。冬場に生野菜ばかりはちょっとという場合には、ナスやズッキーニ、赤ピーマンなどを軽くグリルし、おかかをかけてあっさりと食べるのも美味である。

スンドゥブチゲは、具をたくさん入れればそれだけで主役となりうる料理である。しかし、汁物の一品と考えた場合には、献立をたてるのも楽しい作業となる。スンドゥブチゲの韓国風の辛さをさらに生かすために、あるいは少し抑えるために、さまざまな副菜を合わせてみてほしい。