1. 「ビビンバ」という言葉の意味から探る食べ方

私たち日本人からすると、いかにもパンチがきいた響きをもつビビンバ。じつは、その名前にこそビビンバの正しい食べ方が隠されているのである。ビビンバ本来の食べ方について、よく見てみよう。
●韓国語で「混ぜごはん」
ビビンバという名前には、この料理の真髄が隠されている。つまり、「ビビン」は混ぜる、「バ」はごはんなのである。ビビンバは、ごはんの上にのったナムルを混ぜて食べる料理を指すが、韓国ではごはんに混ぜ物をした場合はすべて「ビビンバ」になるのだそうだ。また、余ったおかずや残ってしまった野菜をカジュアルにごはんに混ぜて食べるのが韓国の家庭では普通であり、その意味でいえば本当に庶民的な料理といえるだろう。
●小さい子どもでも野菜が食べやすいように
ごはんと野菜や肉をひたすら混ぜて食べるビビンバは、ナムルや肉を小さく切ってのせることが多いという。それは、野菜嫌いの子でもごはんやほかの具材と混ぜてしまえば気にしないで食べられるという意味合いもあるらしい。
日本で食べられているビビンバも、ごはんと上にのっている野菜や肉を匙で混ぜるという風習はしっかり受け継がれているといってまちがいないだろう。最近では、この食べ方を利用して、チーズや小さな餅をのせることもあるようだ。いずれも、ビビンバの中でとろとろになって融合するのである。石焼ビビンバでおこげになったごはんの部分は、それだけで楽しむほうがよい。柔らかいごはんと混ぜると、食べるときに邪魔になるからである。
日本で食べられているビビンバも、ごはんと上にのっている野菜や肉を匙で混ぜるという風習はしっかり受け継がれているといってまちがいないだろう。最近では、この食べ方を利用して、チーズや小さな餅をのせることもあるようだ。いずれも、ビビンバの中でとろとろになって融合するのである。石焼ビビンバでおこげになったごはんの部分は、それだけで楽しむほうがよい。柔らかいごはんと混ぜると、食べるときに邪魔になるからである。
2. ビビンバにのせるナムルの特徴は?

ビビンバには、さまざまな野菜のナムルがのっている。もちろん、好みや季節の野菜でいかようにもアレンジはきくが、韓国ではとくに美味しいナムルの定番もある。また、石焼ビビンバにする際には加える工夫もあるのだ。さまざまなビビンバの食べ方を見てみよう。
●ビビンバにのせるナムルにルールなし
ビビンバには多種大量の野菜がのっているが、このナムルの野菜についてはとくにルールはない。好みで好きなだけのせてくださいというのが、ビビンバの基本である。ただし、定番というのは存在する。ぜんまい、ほうれん草、もやし、大根などのナムルがそれに相当する。大根は、調理しないでピリ辛に和えたものをのせても歯ごたえがよい。この組み合わせであれば、色合いも美しいとされている。
●石焼ビビンバの歴史はそれほど古くない
ビビンバは本来、野菜本来の味を生かしたナムルを数種混ぜ、コチュジャンなどで辛味をつけた料理を指す。耐熱性に優れた角閃岩を利用した石焼ビビンバの歴史は、実はそれほど古くないのだという。もともと寒さが厳しい韓国では、こうしたアツアツの料理はことのほか愛される。ただし、石焼ビビンバには火を通さない野菜は極力のせないほうがよい。生の野菜のシャキシャキ感が、石焼ビビンバでは生かせないためである。また、石焼ビビンバには野菜のナムルのほか、肉そぼろが非常に合うとされている。
3. ビビンバとスープの意外な関係

焼き肉屋でビビンバを注文するとついてくるスープについては、さまざまな説がある。ビビンバを食べながら飲むスープという説や、ビビンバに混ぜるスープという説などである。これについてもとくにルールはなく、人によってはうまくごはんとナムルが混ざらないときにスープを加えると混ぜやすいということもあるようだ。
ビビンバの真髄は、白飯に色がつくまで混ぜることにあるのだが、コチュジャンだけでは混ぜたりないことも多い。そのため、匙に1、2杯のスープを加えて混ぜるのは、ビビンバを食べるうえで非常識ではないとされている。
ビビンバの真髄は、白飯に色がつくまで混ぜることにあるのだが、コチュジャンだけでは混ぜたりないことも多い。そのため、匙に1、2杯のスープを加えて混ぜるのは、ビビンバを食べるうえで非常識ではないとされている。
結論
彩の美しいビビンバは、混ぜてしまうのが惜しい一品でもある。しかし、ビビンバとはとにかく混ぜて食べるところに本質があるのである。石焼きであろうとスープを加えようと、この基本だけは変わらない。それさえ守れば、上にのせる肉類やナムルの選択も個々の嗜好に頼って問題ないのである。
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