【アンチョビ】はソースにすれば活躍の場が増える！作り方を大紹介

アンチョビという名前は知っているが食べたことがない人もいるだろう。アンチョビとはカタクチイワシを塩漬けし発酵させたものをオイル漬けにしたものだ。発酵させているため旨みが強く料理のアクセントとして活躍するのだが、塩漬けのためそのまま単体で食べるのは難しい。そのため、野菜などほかの食材と一緒に炒めたり和えたりして食べられることが多く、食材でありながら調味料の働きもしている。

アンチョビはフィレの状態で売られていることが多いのだが、フィレのままではほかの食材となじみにくく味に偏りが出てしまうという欠点がある。それを解消する方法がアンチョビのソースというわけだ。ソースにすることで食材全体に絡みやすくなりアンチョビの塩気や旨みが料理全体に行き渡る。また、アンチョビはサラダやパスタとの相性がよいのだが、フィレがそのままのっていると料理によっては食欲をそそらない見ためになってしまう。刻んでソースにすればおしゃれに盛り付けることもでき、味と見ためともに素敵な料理になる。

アンチョビのソースは当然ながらアンチョビを刻むだけではできない。サラッとしたソースにするためにはオリーブオイルを使う。つまりアンチョビをオリーブオイルになじませてソースを作るというわけだ。また、ソースの味のアクセントとしてにんにくと塩、こしょうも用意しておこう。

材料が準備できたらまずはアンチョビを刻む。刻んだアンチョビは食感のアクセントになるのだが、なめらかなソースにしたい場合はフードプロセッサーにかけよう。次に刻んだアンチョビとオリーブオイルを混ぜ合わせていくのだが、加熱しながら混ぜ合わせる方法と加熱せずに混ぜ合わせる方法とがある。アンチョビもオリーブオイルも加熱しなくても食べられる食材だが、にんにくを加える場合は加熱する方法がおすすめだ。加熱することでにんにくの香ばしい香りが引き立ち、より美味しいソースになる。最初にオリーブオイルでにんにくを炒めて香りを出してからアンチョビを加えると、焦げ付かず綺麗なソースが作れる。アンチョビは塩気が強いため、必ず味見してから塩とこしょうを加えるようにしよう。

料理の面白さのひとつに食材の足し引きによる味わいの変化がある。いつものレシピに違う材料を入れてみる、またはいつも使っている材料を使わないだけで、まったく異なる料理のように変化することがある。アンチョビのソースも同じように変化を楽しむことができる。使われている材料がシンプルであるからこそ、違いは如実に分かるかもしれない。

基本のアンチョビのソースはアンチョビとオリーブオイル、にんにく、塩、こしょうで作られるのだが、そこにバターを加えるとアンチョビのソースにコクが出るようになり、味わいがまろやかになる。ソース作りの最後にバターを加えればバターを焦がす心配もなく、バターの風味を残すことができる。

また、アンチョビのソースに赤唐辛子を加えるのもおすすめだ。旨みと塩気とともにピリッとした辛さが加わることで食欲を掻き立てる味わいになる。キャベツなどの炒め物の味付けに使えば、ごはんのおかずにも晩酌のつまみにもなる。

せっかく作ったアンチョビのソースもどんな料理で使えばよいか分からなければ宝の持ち腐れだ。アンチョビのソースが活躍する料理は多いため、どんどん活用しよう。アンチョビのソースをしっかり堪能したいなら温野菜のドレッシングとして使うのがおすすめだ。野菜の素朴な味わいとアンチョビのソースの相性はバツグンで、アンチョビの旨みをたっぷりと味わうことができる。また、ソースに入っているにんにくがアンチョビの生臭さや野菜の青臭さを消してくれるため、食べやすくなる。

また、アンチョビソースはパスタソースとしても使うことができる。アンチョビはイタリアンでよく使われる食材であるため、実はパスタとの相性が非常によいのだ。パスタとアンチョビのソースを絡めるだけで立派な一品となるので忙しいときにはおすすめだ。時間に余裕があるときはキャベツやきのこ、ブロッコリーなどアンチョビと相性のよい食材を加えてみよう。本格的なイタリアンのような味わいを楽しめる。

アンチョビはフィレのままだと料理に活用しにくいとう欠点があるのだが、ソースにすれば温野菜のドレッシングやパスタソースとして使うことができるようになる。アンチョビのソースを作るために必要な材料はアンチョビとオリーブオイル、にんにく、塩、こしょうのみであるため、ぜひソースを作って料理に活用してほしい。