1. クッキーに使う食材の選び方

基本のクッキー作りに使う食材は、主に小麦粉・バター・砂糖だ。卵や牛乳を加えるレシピもあるが、必ずしも入れなくてもよい。それぞれの食材の選び方をまずは見ていこう。
小麦粉
クッキーに欠かせない小麦粉には、薄力粉や強力粉、またその中間である中力粉などがある。一般的にはクッキーに使用する小麦粉は薄力粉といわれ、薄力粉100%で作るレシピが多い。しかし、ザクッとした食感を求めるためフランス粉とよばれる準強力粉をあえて選ぶという人もいる。初心者は薄力粉を選べば間違いないが、クッキー作りに慣れてきたら好みで使い分けるとよいだろう。
バター
市販のクッキーにはバターではなく安価なショートニングやマーガリンを使用したものも多い。しかしせっかく自宅で手作りするなら、バターを使うのがおすすめ。より風味豊かなクッキーに仕上げたいなら発酵バターを使うとよい。
砂糖
グラニュー糖や上白糖、キビ砂糖などさまざまな種類の砂糖を使うことができる。軽い生地に仕上げたい場合は粉糖を選ぼう。ミネラルが豊富なキビ砂糖を使うと素朴な味わいのクッキーになる。
加えると美味しくなるもの
甘い香りが特徴のバニラビーンズや、香ばしさが引き立つアーモンドプードルを加えるとより一層美味しいクッキーになる。また、ココアパウダーや抹茶などを加えて味を変えるのもおすすめだ。好みに合わせて選ぼう。
2. 美味しいクッキーを作るための下処理のコツ

クッキーを作る工程は、材料を混ぜて成形して焼くだけなのでお菓子作りの中では決して難しくはない。しかし、下処理をしっかりとしておくことが仕上がりを左右することはおさえておきたい。
計量はきちんと
お菓子作りのポイントは、計量をしっかり行うことである。これはクッキーでも同じだ。材料をひとつひとつ丁寧に計量しておけば大きな失敗はほとんどないはずだ。
バターの下処理
バターはやわらかくしたほうが扱いやすいといわれるが、あまり温度をあげると風味が損なわれてしまう。長時間常温に置いたり電子レンジで加熱したりしてドロドロにするのはNGだ。芯がなくなる程度の硬さに留めておこう。
粉類の下処理
粉類は、しっかりとふるっておくことが大切。ふるっておくことにより、クッキーがさっくりとした食感に仕上がる。2回ふるうとふわふわの質感になる。
3. 簡単なクッキーの作り方

下処理が終わったら材料を混ぜて生地を作り、成形して焼けば完成。美味しく作るためのコツをおさえておこう。
材料は混ぜすぎない・生地を触りすぎない
材料が混ざりにくい気がしてついつい練ったりこねたりしてしまいがちだが、クッキーの場合はNG。だいたい混ざったくらいでやめておいたほうがサクサクに仕上がる。生地を触りすぎるとグルテンができて硬いクッキーになるうえ手の温度でバターが溶けて扱いづらくなるため気を付けよう。
クッキー生地を冷やしておくとよい
生地ができたら、1~2時間ほど冷凍庫で寝かしておくとよい。生地の温度が下がることで、焼いたときにバターが溶けるのがゆっくりになり形が崩れにくくなる。成形は型抜きか包丁でカット。生地が冷たい分、オーブンの予熱は高めに設定しておこう。170℃で15分ほどが目安だが、クッキーの厚さやオーブンの種類によって調節する。
4. もっと時短に!裏ワザなクッキーの作り方

簡単とはいえ手間がかかるクッキー作りを、もっと気軽に行うための裏ワザを紹介する。
フードプロセッサーを使う
材料を混ぜる際に、フードプロセッサーを使えばかなり時短で作ることができる。下処理を終えたすべての材料を入れてスイッチオンするだけ。だいたいまとまったら取り出して寝かせよう。
ポリ袋を使う
材料を混ぜるのも寝かすのも、ポリ袋を使えば洗い物も減って楽にできる。余った生地は袋に入れたまま保存もできるので便利だ。
結論
美味しいクッキーを作るには、生地をあまり混ぜすぎないことと触りすぎないことが大切である。良質のバターを使って風味豊かなクッキーに仕上げよう。裏ワザで楽する場合でも、計量をしっかり行うことは忘れないようにしたい。
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