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【油揚げ】には地域差がある!油抜き不要の干し揚げや最新油揚げも

【油揚げ】には地域差がある!油抜き不要の干し揚げや最新油揚げも

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 藤江美輪子(ふじえみわこ)

鉛筆アイコン 2020年9月12日

油揚げは、毎日の暮らしに欠かせない大豆加工品のひとつ。豆腐と並んでなじみ深い食材である。油揚げは豆腐を油で揚げたものなので、どうしても油臭さが残り、油抜きと呼ばれる下ごしらえが欠かせないものである。そんな油揚げに、なんと油抜き不要、しかも長期保存ができるものがあると激震が走っている。その便利な油揚げの名前は干し揚げ。その実力を解説しながら、全国各地の油揚げ、そして最新トピックスを調査していこう。

  

1. 愛媛名産の油揚げ「干し揚げ」とは

普通の油揚げ

油揚げは、やや固めにつくった豆腐を文字通り揚げたものである。厚揚げと区別して、薄揚げと呼ぶこともある。しっかりと水切りをして、じっくりと油で揚げていくだけなので、家でも作ることができる。ただ、かなり時間がかかるので、トライするのなら休日がおすすめだ。

干し揚げの正体

一般的な油揚げが1cm程度にスライスした豆腐を揚げていくのに対し、干し揚げは、なんと豆腐を3mmにスライスして揚げていくのだ。水分を極限まで抜いているので、仕上がりは羽のように軽い。愛媛の名産品であり、古くは精進料理のひとつとして食べられていたようだ。

干し揚げの実力

この干し揚げのすごいところは、常温保存が可能なこと。一般的な油揚げが冷蔵庫でもせいぜい1週間しか保存できないことを考えると、これは驚きである。さらにそのままでも食べることができ、味噌汁や煮物に使うときも油抜きは不要。原料は大豆なので、タンパク質も豊富。イソフラボンなど大豆製品特有の栄養素もしっかりと含まれている。さまざまな料理に活用でき、常温保存可能かつ栄養満点とくれば、家庭に常備しておくととても便利である。非常食としても注目度が高い。

2. 油揚げの形や種類には地域差がある

油揚げの形

油揚げの形は長方形と思っている人がほとんどであろう。確かにオーソドックスなものは長方形だが、三角や丸、正方形も存在する。さらによく知られているのが、ひと回り大きな形の油揚げだ。新潟や京都などが発祥だが、いまや全国区の知名度。物産展などでも人気が高い。厚みがあるので、中に具材を挟んで食べても旨い。

熊本にもあり

干し揚げは愛媛だけでなく、熊本にも存在する。こちらも作り方はほぼ同様。ほとんど水分を抜いた状態で揚げるため、カリッとした食感である。かつて、豆腐は貴重な食べ物だったと推測される。無駄にしないよう保存する知恵から、干し揚げのような技術が生まれたのかもしれない。

3. 油揚げにまつわる最新トピックス

世界に羽ばたく油揚げ?

日本の食文化は、世界中特に健康アディクトやフーディーから熱視線を送られている。。なかでも、大豆加工品の注目度は高め。豆腐は「TO-FU」の愛称で親しまれているそうだ。油揚げが海外の健康アディクトたちに愛される日も、そう遠くはないかもしれない。

炭水化物がわりにも!?

糖質オフの大流行を受けて、油揚げを主食がわりにする強者も登場しているようだ。油揚げをパンに見立ててサンドウィッチにする、パン粉の代わりに使うなど、アイデアも多彩。近頃では、油揚げピザがトレンド入りしたなんて話題も。中に餃子の具を詰めた油揚げ餃子も人気があるらしい。

結論

油揚げは、日本人にはなじみの深い食品である。古くから愛されてきた食品だ。油抜き不要な愛媛や熊本の干し揚げに代表されるように、地域による特徴もある。近頃では物産展やネット通販などで、地域性の高い油揚げを手に入れることができる。いつもとは異なる油揚げを楽しんでみるのもよいかもしれない。
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  • 更新日:

    2020年9月12日

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