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【菊池レモン】の産地や特徴は?人気の国産レモンが美味しい理由とは

【菊池レモン】の産地や特徴は?人気の国産レモンが美味しい理由とは

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 平原あさみ(ひらはらあさみ)

鉛筆アイコン 2020年9月14日

「菊池レモン」は数あるレモンの品種の中でも、日本語名がついた珍しいレモンだ。店頭ではまだ見る機会が少ないが、ブランドレモンとしての地位も獲得しつつある。ブームに乗り遅れないよう、菊池レモンの産地や特徴、食べ方を知っておこう。

  

1. 菊池レモンの産地と特徴

菊池レモンの知名度が低いのはなぜ?

スーパーで売られているレモンの多くは、海外から輸入されたものだ。しかし数が少ないながらも、国産レモンはいまも栽培され続けている。「菊池レモン」も希少な国産レモンの1つだが、知名度は低く、あまり知られていない。そもそも日本でレモンが流通する際、品種名ではなくブランド名やメーカー名が主に使用される。菊池レモンは品種名であるため、流通時に使用されることが少ないのだ。

名を変える菊池レモン

菊池レモンという名は戦前、菊池雄二氏によって日本に持ち込まれた「サイパンレモン」が名を変えたレモンだ。菊池レモンはその後、八丈島や小笠原で「島レモン」として栽培される。島でのレモン栽培は難しく、長らく商品化されなかった。しかし、栽培方法の見直しにより、安定供給ができるようになると、八丈島産の菊池レモンは「八丈フルーツレモン」とブランド化された。このように、同じ菊池レモンであってもさまざまな名で呼ばれている。

菊池レモンの特徴

菊池レモンをほかのレモンと比較した時に、1番分かりやすいのが大きさの違いだ。八丈フルーツレモンは、一般的なレモンよりも2~3倍大きい。レモンといえば酸味が特徴だが、菊池レモンはほかのレモンより酸味がまろやかである。また皮の苦みが少ないため、皮ごと食べられるのも大きな特徴といえる。市販されているレモンの多くは黄色く熟した状態だが、菊池レモンの場合は皮が青いうちから食べることができ、さわやかな香りも堪能できる。

2. 菊池レモンの旬と見極め方

旬の時期

夏のイメージが強いレモンだが、菊池レモンのは10~1月の秋から冬にかけての時期が旬となる。菊池レモンはグリーンレモンに分類されるため、皮が青いうちに収穫、出荷される。しかし同じ菊池レモンであっても、八丈フルーツレモンは樹上で黄色く熟させてから収穫、出荷されるという違いもあり、旬の時期は一概にはいえない。

選び方のポイント

ほかのレモンと比べて流通量が少なく、スーパーで見かける機会も少ない菊池レモンだが、選び方はほかのレモンと同じだ。見た目のみで選ぶなら、皮に色ムラがなく、きめ細やかであるものを選ぶとよい。また、1個ずつ持って選べるなら、重量感のあるものを選ぶと間違いない。新鮮なレモンであればあるほど、ずっしりとした重さを感じる。
日本で出回っている菊池レモンはブランド化されているため、品質が極端に悪いものが消費者に届くことはないと考えられる。しかし流通過程で傷がついたり、鮮度が落ちたりすることは十分に考えられるため、なるべく手に取って選ぶことをおすすめする。
また、八丈島や小笠原を訪れる機会があれば、現地で菊池レモンを手に入れるとよい。
市販で出回っているものより鮮度もよいため、ぜひ購入してほしい。

3. 菊池レモンを食べつくす

菊池レモンは、皮ごと食べられるのが大きな魅力なので、料理に使うときは果汁だけでなく、皮も使いたい。輸入されたものだと農薬が気になるが、国産の菊池レモンは農薬が使用されていないため、皮も安心して食べられる。
菊池レモンを丸ごと食べたいときには、ジャムやカード(スプレッド)にするのがおすすめ。また、菊池レモンは酸味がまろやかであるため、生で食べたい場合はサラダに加えるとよい。

レモンジャムの作り方

ジャムの作り方は至ってシンプル。レモンを軽く水で洗ったら、皮ごと小さく切る。切ったレモンと砂糖をじっくりと煮詰めれば、レモンジャムの完成だ。マーマレードとはまた違った香りと酸味が楽しめるうえ、トーストだけでなく、スコーンやクッキーにも合う。マーマレードに飽きたときには、ぜひ手作りしてほしい。

レモンカードの作り方

カードという言葉は日本ではあまり聞きなじみがないが、イギリス流のスプレッドを指す。レモンカードの材料は、卵、グラニュー糖、レモン、無塩バターの4つ。作る際のポイントは湯せんにかけること。材料をすべて混ぜ合わせたら、弱火で湯せんにかけ、もったりとするまで加熱する。最後に冷やせば、レモンカードの完成。ジャムと同様にトーストやスコーンに塗って食べられることが多い。ジャムとはまた違った菊池レモンの味わいが楽しめるので新鮮だ。

結論

レモンの栽培が難しい、島という環境で栽培が続けられ、やっとブランド化に辿り着いた菊池レモン。多くの人の情熱によって支えられた菊池レモンだからこそ、安心して食べることができる。レモンを丸ごと使ったジャムやカードで、菊池レモンをぜひ食べつくしてほしい。
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  • 更新日:

    2020年9月14日

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