1. タルティーヌとは?
タルティーヌ(Tartine)とは、フランスやベルギーで食べられている、スライスしたバケットに何かを塗ったパン料理の総称。塗るものはバターやマーガリン、ジャム、ハチミツ、クリームチーズなど種類は問わない。また、バケットに具材を塗る(乗せる)という特徴から日本では「オープンサンドイッチ」と呼ばれている。2013年に放送されたキューピーのCMにより日本でも認知度が高まる。
2. 基本のタルティーヌの作り方
タルティーヌは、家でも簡単に作れる料理の一つだ。必要なものはバケットと、バケットに塗ったり乗せたりする食材だけである。食材は何でも問題ないが、定番はバターとジャムである。以下ではそんなバターとジャムを塗ったタルティーヌの作り方を紹介する。
タルティーヌの作り方・手順
1.バケットを斜めに薄くスライスする
2.スライスしたバケットにバターを塗る
3.バケットにお好みのジャムを塗ったら完成
2.スライスしたバケットにバターを塗る
3.バケットにお好みのジャムを塗ったら完成
3. タルティーヌのアイデア6選
本来、タルティーヌはスライスしたバケットに、バターやジャムなどを塗るというシンプルなものであった。しかし、最近はバケットの上に野菜・肉・魚介・フルーツなどを乗せた料理も多くなっている。ここでは、そんなシンプルなタルティーヌから華やかなタルティーヌまで合計6種類を紹介する。
その1.ヌテラのタルティーヌ
ヌテラとは、イタリアのフェレロ社が製造しているココア入りヘーゼルナッツクリームのこと。日本ではあまり馴染みがないが、海外では非常にポピュラーなペーストの一つである。例えば、2005年にはドイツにてテヌラファンによる「世界最大の朝食会」が行われ、その参加人数(27854人)はギネス世界記録にも認定されたほどだ。バケットにテヌラを塗って、お菓子感覚で楽しんでみよう。
その2.クリームチーズとフルーツのタルティーヌ
おやつ感覚で食べたいなら、マスカルポーネチーズやクリームチーズにフルーツを合わせて作るのもおすすめだ。フルーツは生フルーツを使ってもいいが、缶詰を使うと手軽に作れるのでおすすめとなっている。また、甘みをプラスしたい場合はハチミツやメープルシロップをかけてみよう。
その3.カマンベールチーズとハムのタルティーヌ
おつまみ感覚で食べたいなら、カマンベールチーズとハム(生ハム)を使ったタルティーヌを試してみよう。バターとメープルシロップを塗ったバゲットを軽くトーストしてから、1cmほどの厚さに切ったカマンベールチーズと1/4サイズのハムを乗せる。仕上げにピンクペッパーを振りかければ、見ためも華やかなタルティーヌの完成だ。
その4.パテのタルティーヌ
ワインにおすすめなのが、フランス料理である「パテ」を使ったタルティーヌ。一からパテを作るのは大変だが、市販のパテを使えば簡単にタルティーヌを作ることができる。スライスしたバゲットに、マヨネーズを適量塗り、フリルレタス、好みのチーズ、紫キャベツのピクルス、パテをのせれば完成だ。
その5.チキンと野菜のタルティーヌ
朝食や軽食にはボリューム感がある「チキンと野菜のタルティーヌ」もおすすめだ。あらかじめ、茹でて角切りにした鶏むね肉・オリーブオイル・ディル・レモン汁と和えておく。そして、軽くトーストしてバターを塗ったバゲットに、レタスなどの野菜類、チキン、タルタルソースを乗せる。仕上げにピンクペッパーやパセリ、チャービルなどをトッピングしたらタルティーヌの完成だ。
その6.スモークサーモンとアボカドのタルティーヌ
オシャレでホームパーティーなどにもおすすめなのが、「スモークサーモンとアボカドのタルティーヌ」である。アボカドを軽くつぶしてからレモン汁・塩と混ぜてペーストを作る。それからアボカドペーストをバゲットに塗り、その上にスモークサーモンとイクラを乗せれば完成だ。スモークサーモンとアボカドは鉄板の組み合わせなので、タルティーヌに使っても美味しく食べられる。
4. 「神戸屋」のタルティーヌを紹介
タルティーヌは家でも作ることが可能だが、神戸屋といったベーカリーチェーンでも見かけることがある。神戸屋は、大阪市に本社を構えるパンメーカー・ベーカリーチェーンであり、その商品の一つに彩り野菜・ベーコン・バジルマヨネーズをトッピングした「タルティーヌ」がある。タルティーヌの1個あたりのカロリーは192kcalとなっている。
5. タルティーヌに関するよくある質問
ここまでタルティーヌについて詳しく解説してきた。しかし、まだ「タルティーヌの名前の由来は何か」「ブルスケッタとの違いは何か」「本場フランスではどのように食べるのか」など、気になることもあるだろう。そこで最後に、タルティーヌに関するよくある質問・疑問に回答する。
Q1.タルティーヌの由来とは?
「タルティーヌ(Tartine)」はフランス語であり、語源はフランス語で「塗る」という意味がある動詞「Tartiner」とされている。フランスでは古くから食べられており、朝食にカフェオレと一緒にタルティーヌを食べるのが一般的となっている。また、日本では「オープンサンドイッチ」や「フランス式オープンサンドイッチ」と紹介されることも多い。
Q2.ブルスケッタとの違いは?
タルティーヌと似た料理の一つに「ブルスケッタ」がある。見ためが似ているため混同しがちだが、ブルスケッタはイタリア発祥の料理であり、一般的にはガーリックトーストを使って作る。また、タルティーヌは軽食やデザートに食べることが多いが、ブルスケッタは前菜として提供されることが多くなっている。このように2つの見た目は似ているが、発祥国や具材などが異なっている。
Q3.本場フランスではどのように食べるの?
前述のとおり、フランスでは朝食にタルティーヌを食べるのが一般的である。また、タルティーヌをカフェオレなどのドリンクに浸して食べることが多いそうだ。これは、日が経って硬くなったバケットを柔らかく食べるための工夫だという。
結論
タルティーヌとは、フランス発祥のバケットにジャムなどを塗ったり、野菜などを乗せたりしたパン料理のことである。日本ではオープンサンドイッチとして知られており、その名前の響きからもオシャレさを感じさせてくれる。組み合わせ次第で朝食・軽食・おやつなどにもできるほか、ホームパーティーなどでのおもてなし料理にも使えるので、ぜひ覚えておくとよいだろう。
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