1. 生姜の佃煮を作り置きするメリット
生姜の佃煮には常備菜として優れた点がいくつかある。まずはそのメリットを紹介していこう。
手軽なおかずとして活用できる
甘辛い生姜の佃煮は、それだけでも十分に美味しいごはんのおかずとして食べることができる。本当に忙しくて料理をする暇がないという時は即席麺などのインスタント食品を活用しがちだが、あまりそういった食生活が続くと塩分過多や添加物の過剰摂取が気になるところだろう。しかし、生姜の佃煮があればカップ麺などのインスタント食品に頼ることなく食事の支度を整えることが可能となる。
一度作ればそれなりに日持ちする
生姜の佃煮は常備菜ということもあり、一度作れば冷蔵庫で1週間ほど保存が可能だ。1週間保存がきくということは、週末にまとめて作っておけば翌週末までもつということになるので、毎週末に生姜の佃煮を作る習慣がついてしまえばとくに困ることはないだろう。
栄養が豊富
生姜にはカリウムやマンガン、マグネシウム、ビタミンB6、ビオチンといった栄養が含まれている。また、生姜を食べると身体がぽかぽかするといわれているのは辛み成分であるジンゲロールの効果によるものなのだが、このジンゲロールは血管を広げて血流をよくし身体の末端を、加熱するとショウガオールという成分に変化し、身体の深部から温めてくれるという効果を持つ。生姜の佃煮は加熱して作るため末端を温める作用は失われてしまうが、身体の中心からぽかぽかしてくるといった効果が期待できるようになるのだ。
アレンジの幅が広い
生姜の佃煮の魅力は、そのまま食べるだけでなくさまざまな料理にアレンジが可能である点だ。生姜の佃煮を用いたアレンジ料理については後述を参照していただきたい。
2. とっても簡単!生姜の佃煮の作り方のポイント
生姜の佃煮の作り方はいたって簡単で、千切りにした生姜を醤油、みりん、砂糖、酒といった基本的な調味料と一緒に水分が飛ぶまで煮詰める、あるいは炒めるだけとなっている。
シンプルゆえに調理方法もいくつかバリエーションがあり、味や好みによって微調整が可能なので、ここではポイントとなる部分をいくつか紹介しよう。
香りを楽しみたいなら皮付きで
生姜といえば、香りもその魅力のひとつだ。香り成分は生姜の皮に多く含まれているので、香りを楽しみたければ皮はむかずに使用したほうがよい。逆に、香りが気になるようなら皮はしっかりむいて使用するとよいだろう。
辛さを抑えたいなら水にさらす
生姜といえばピリッとくる辛さも特徴だが、小さい子どもはとくに生姜の辛さが苦手ということもあるだろう。そんな時は、生姜を千切りにしてから一度水にさらしておくとよい。10分ほど水にさらしてから使えば辛みが和らいでくれるので、子どもでも食べやすくなることだろう。
えぐみが気になるなら生姜を一度茹でる
生姜が苦手という人は、生姜のえぐみが気になっていることも多い。生姜のえぐみは3分ほどお湯で茹でれば取れるので、万全を期すのであれば下茹でまで完璧に処理したほうがよいだろう。
3. こんなに便利!生姜の佃煮の活用法
最後に、生姜の佃煮を使った料理のアイデアをいくつか紹介したい。基本はごはんにのせて食べたり、おにぎりの具にしたりるだけの生姜の佃煮だが、実はシンプルな料理だけあって生姜の佃煮を別の料理に活用することが可能だ。
弁当の具としておすすめなのは卵焼きだ。いつもの卵焼きの味付けに生姜の佃煮を加えれば甘辛い中に生姜がふわっと香るちょっと贅沢な一品となる。
生姜の佃煮は先述の通り、砂糖に醤油、酒、みりんといった和食の基本となる調味料しか使われていないため、同様の調味料を使う料理との相性はバツグンだ。湯豆腐やお浸し、ふろふき大根に添えるとそれだけでちょっと特別な料理感を演出することもできてしまう。
変わり種としてはメンチカツの具に入れてみるのも面白い。生姜の香りや佃煮の甘辛さが挽き肉とあわさってソース要らずの美味しいメンチカツになる。
結論
生姜の佃煮は簡単に作れて日持ちもするうえ、アレンジの幅も広いという3拍子揃ったおかずだ。味付けや作り方を工夫することで子どもでも美味しく食べられる一品になるので、ぜひ常備菜として作り置きしてみてほしい。ちなみに、生姜の佃煮のクオリティをさらにあげたいのであれば、鰹節やゴマを加えると風味が増すので覚えておこう。