1. なすの浅漬は食材の選び方が重要

なすの浅漬は、シンプルに素材そのものの味を楽しむ料理のため、食材の選び方にこだわりたい。浅漬に向いているなすや、なすの美味しさを引き立てる食材を選ぶのがポイントだ。
浅漬向きのなすとは
浅漬に使うなすは、皮がやわらかく味が浸み込みやすいものを選ぶとよい。硬いなすは、なかなか漬からずスポンジっぽい食感が残った浅漬になってしまう。生のまま食べても美味しい水なすや小なすがとくにおすすめだ。
なすの浅漬にプラスしたい食材
なすの浅漬はなすと塩だけでも作ることができるが、薬味などを加えると風味が豊かになりさらに美味しくなる。とくに次の食材がおすすめだ。
- 鷹の爪...ピリッとした辛みの効いた浅漬に。浅漬には欠かせないといわれるほど定番。
- しょうが...ほどよい刺激とさわやかな風味を楽しめる。
- みょうが...なすとの相性がよく、さっぱりとしたさわやかな風味を楽しめる。
- かつおぶし...浅漬にふりかけると香ばしくなり、子どもでも美味しく食べられる。
2. なすの浅漬の下ごしらえ

なすの浅漬は下ごしらえもいたってシンプルで、なすをカットしアク抜きをしておけばすぐに漬けることができる。なすの基本的な切り方とアク抜きの仕方をおさえておこう。
なすの切り方
浅漬は漬け時間が短く、太さのあるなすの場合丸ごとのままでは漬からないため、あらかじめ切っておく必要がある。だいたい5mmほどの厚さに薄切りしておこう。小さいなすなら斜めの輪切りに、大きいなすはさらに半月切りにするのが一般的だが、薄くさえしてあれば長さがあっても漬けることはできる。レシピによっては大きめのくし切りなどのものもある厚さを均等にしておけば、大きさは好みでカットすればよい。
アク抜きの仕方
なすのアクには有害な物質が含まれているわけではないが、浅漬を作る場合は変色を防ぐためアク抜きが推奨されている。0.5~1%ほどの濃度の塩水に5分ほど漬けることで色もきれいに仕上げることができる。
3. なすの浅漬を簡単に作るコツ

ただでさえ手軽に作れるなすの浅漬をさらに簡単に作るコツがある。そもそも作業工程が少ないため、作り方自体は省略するまでもないのだが、もっとラクに作れないかという人のためにちょっとしたコツを紹介しよう。
保存袋を使う
簡単な料理でも、洗い物が増えると後片付けに手間がかかる。料理は好きだが後片付けが面倒という人も多いのではないだろうか。そこでおすすめなのがすべての工程を保存袋で済ませてしまうという方法だ。
切ったなすを保存袋に入れ、アク抜きも漬けこみもその中で済ませてしまう。アク抜きが済んだら水を捨て、塩を加えて袋の上からもみこめば即席のなすの浅漬ができる。酢や出汁などの漬け液を加えて一晩寝かせるという作り方でも、同様に保存袋一つでできる。できあがったなすの浅漬は保存袋のまま冷蔵庫に入れておけるので、保存も簡単だ。洗い物は包丁とまな板のみで済むし、なすを切ったあとは手も汚れない。
結論
なすの浅漬は簡単な料理だからこそ、薬味を加えるなどちょっとしたコツで味が変化するのも楽しい。切り方や漬け方にもさまざまな方法があるため、自分に合った作り方を見つけよう。保存袋を使えばさらにラクに作ることができる。ほかの野菜で浅漬を作る際にもぜひ役立ててほしい。
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