1. ゴーヤのすごいパワー
ゴーヤはニガウリという名の通り、苦い野菜である。沖縄県では広く食されてきたが、本州ではさほどメジャーとは言えなかった。しかしここ数年でじわじわと広まり、今や全国区になっている。苦手という人が多いようだが、実はゴーヤにはすごいパワーが秘められている。
苦味の正体
ゴーヤが苦いのはモモルデシンという成分が含まれているから。実はこの成分は食欲増進に効果があると言われている。またゴーヤはビタミンC、鉄分、食物繊維を多く含む野菜。ちなみにゴーヤのビタミンCは熱にも強い。ちなみにゴーヤの苦い部分は、ワタの部分ではない。勘違いしている人が多いようだが、ワタを食べても苦味はまるでない。
ゴーヤの種類
ゴーヤには実は種類が存在する。ちなみにゴーヤは日本だけでなくアジア各国、やオーストラリアなどにも広く生育している。沖縄産のあばしゴーヤは肉厚で苦味が少なく、美味しく食べることができる。そのほか、白レイシと呼ばれる白いゴーヤも苦味が少なめでおすすめだ。
2. 生で食べるゴーヤの新感覚レシピ
ゴーヤしりしり
しりしりとは、専用のおろしがねですりおろしたものやそれを使った料理のことを指す方言である。にんじんしりしりなどが有名だ。ゴーヤも同じようにしりしり、すりおろして食べる新感覚レシピをご紹介しよう。ゴーヤはタネとワタを取り除き、端の硬い部分を切り落としておく。あとはおろし金ですりおろすだけ。醤油をかけてそのまま食べるもよし、めかぶと合わせて食べるのもおすすめ。レモン汁と蜂蜜をかけて、スイーツ感覚で食べてもよい。不思議な清涼感はクセになる。
ゴーヤピクルス
沖縄ではゴーヤは漬物にすることも多い。ピクルスにすると肉料理の付け合わせなどにぴったり。あばしゴーヤや白レイシが手に入った場合は、厚切りにして作ると食感も楽しむことができる。作り方は適度にカットしたゴーヤに塩をして、半日くらい置いておく。あとはさっと水洗いをしてピクルス液に漬けるだけだ。しっかりと冷やすとよい。
3. 火を通すゴーヤの新感覚レシピ
ゴーヤと豚肉の炒め物
ビタミンCやβカロチンの多いゴーヤは、タンパク質や油と一緒に摂取するとより効果的。すなわちチャンプルーは非常に理にかなったメニューでもあるのだ。チャンプルーにせずとも、豚肉と炒めるだけでもOK。カレー風味の味付けにするとぐっと食べやすい印象になる。豚肉は脂が多いバラ肉が好相性。
ゴーヤフライ
子どもにも食べやすいのが、ゴーヤフライ。ゴーヤのワタやタネはほんのり甘みを感じる。その点を生かして、丸ごと輪切りにしてフライにしてもよいだろう。もちろんワタと種を取り除いてから、フライにしても美味しい。高温で一気に揚げると食欲をそそる色とカリカリ感が実現する。
結論
ゴーヤは夏に食べたい野菜のひとつ。沖縄産のあばしゴーヤを見つけたら、早速新感覚レシピに挑戦してみてほしい。ゴーヤは苦さが旨みのひとつ。この点を理解して調理、そして食べるのが正解だ。ゴーヤが苦手な人も、食べ慣れてくると美味しいと感じられるかも!?
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