1. ハーゲンダッツは日本では高級路線のブランディング

ハーゲンダッツは1961年にニューヨークで生まれたアイスクリームブランド。日本に上陸を果たしたのは1984年のこと。当時の日本では、アイスクリームは子供のための食べ物といったイメージが強かったという。大人向けのご褒美スイーツといった高級路線に設定し、あえて価格を高くすることで、大人の購買層を獲得したといわれている。
ハーゲンダッツの価格が本国アメリカよりも割高なのは、消費者にとっては残念なことだが、日本においてアイスクリームを子どもっぽい食べ物から大人も楽しめる食べ物というイメージに塗り替えたのであれば、それは偉業ともいえるのではないだろうか。日本の食文化を広げた功績は大きい。
ハーゲンダッツの価格が本国アメリカよりも割高なのは、消費者にとっては残念なことだが、日本においてアイスクリームを子どもっぽい食べ物から大人も楽しめる食べ物というイメージに塗り替えたのであれば、それは偉業ともいえるのではないだろうか。日本の食文化を広げた功績は大きい。
2. ハーゲンダッツは材料にこだわり

あえての高価格設定だけでなく、実際ハーゲンダッツのアイスクリームは、材料にこだわることでコストがかかっているようだ。
・正しく「アイスクリーム」である
日本では、食品衛生法の「乳及び乳製品の成分規格に関する省令」および「食品、添加物等の規格基準」により、カジュアルに「アイス」と総称で呼んでいる食品の種類が定められている。
◎種類別 アイスクリーム(乳固形分15.0%以上 うち乳脂肪分8.0%以上)
◎種類別 アイスミルク(乳固形分10.0%以上 うち乳脂肪分3.0%以上)
※牛乳と同程度の乳成分を含む。植物油脂使用の可能性もあり。
◎種類別 ラクトアイス(乳固形分3.0%以上)
※植物油脂使用の可能性もあり。
◎種類別 氷菓(乳固形分はほとんどなく、果汁等から作られたアイスキャンディーやかき氷)
たとえばハーゲンダッツのバニラは、乳脂肪分が15.0%なので、正しくアイスクリームに分類される。
また、ハーゲンダッツのアイスクリームは空気の含有量を極力低く抑えることで、コクのあるクリーミーな味わいを実現。空気が少ない分、材料を多く使っていることにつながっている。小さくてもカップを持つとどっしりと感じるのはそのせいである。
◎種類別 アイスクリーム(乳固形分15.0%以上 うち乳脂肪分8.0%以上)
◎種類別 アイスミルク(乳固形分10.0%以上 うち乳脂肪分3.0%以上)
※牛乳と同程度の乳成分を含む。植物油脂使用の可能性もあり。
◎種類別 ラクトアイス(乳固形分3.0%以上)
※植物油脂使用の可能性もあり。
◎種類別 氷菓(乳固形分はほとんどなく、果汁等から作られたアイスキャンディーやかき氷)
たとえばハーゲンダッツのバニラは、乳脂肪分が15.0%なので、正しくアイスクリームに分類される。
また、ハーゲンダッツのアイスクリームは空気の含有量を極力低く抑えることで、コクのあるクリーミーな味わいを実現。空気が少ない分、材料を多く使っていることにつながっている。小さくてもカップを持つとどっしりと感じるのはそのせいである。
・よい材料を吟味
ハーゲンダッツのバニラの原材料は、クリーム、脱脂濃縮乳、砂糖、卵、バニラ香料のみ。北海道根釧地区の牛乳、日本では希少なマダガスカル産のレッドバニラビーンズを使用。
また添加物を使わず、卵黄の中のレシチンに乳化作用、脱脂濃縮乳の中のたんぱく質に安定作用を担わせている。
また添加物を使わず、卵黄の中のレシチンに乳化作用、脱脂濃縮乳の中のたんぱく質に安定作用を担わせている。
3. ハーゲンダッツは品質管理にコストをかける

ハーゲンダッツがコストをかけているのは、アイスクリーム材料だけでなく、品質管理も同様である。
ハーゲンダッツは前述のように無添加のため、温度変化に弱い。アイスクリームは温度が上がると、内部の氷の結晶「アイスクリスタル」が大きくなる。安定剤や乳化剤を使用すれば、それを防ぎやすいが、使用するとなめらかさを失ってしまう。材料中の成分にその役割を求めてもやはり限度がある。それゆえ、ハーゲンダッツのアイスクリームは、工場出荷から店頭に到着するまで、また店頭においても温度管理の失敗が致命傷になりかねないのだ。
ハーゲンダッツは、店頭で他のアイス類とは隔離された別コーナーに配置されていることが多い。それも温度管理、品質管理のためなのである。
ハーゲンダッツは前述のように無添加のため、温度変化に弱い。アイスクリームは温度が上がると、内部の氷の結晶「アイスクリスタル」が大きくなる。安定剤や乳化剤を使用すれば、それを防ぎやすいが、使用するとなめらかさを失ってしまう。材料中の成分にその役割を求めてもやはり限度がある。それゆえ、ハーゲンダッツのアイスクリームは、工場出荷から店頭に到着するまで、また店頭においても温度管理の失敗が致命傷になりかねないのだ。
ハーゲンダッツは、店頭で他のアイス類とは隔離された別コーナーに配置されていることが多い。それも温度管理、品質管理のためなのである。
結論
今回は、ハーゲンダッツのアイスクリームが高価な理由を紹介した。原料選び、品質管理においては独自のこだわりがあり、他とは一線を画している。ハーゲンダッツのストロベリー味を作る際、最適なストロベリー探しに3年、開発に3年、計6年かけたというこだわりも伊達ではない。購入するときは、自宅までの温度管理もぬかりなく。
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