1. 高級食材・岩茸の正体は苔の一種

岩茸という名前を聞くと、名前の通りきのこの一種だと思っている人も多いだろう。しかし実際には、岩茸はきのこの一種ではなく苔の仲間なのだ。日本や中国、朝鮮半島などに分布している岩茸は、主に山地の岩石の上に生えている。基本的に標高の高い山地にしか生息しておらず、見つけるのも困難な食材なのだ。
岩茸が高級食材といわれる理由
岩茸が高級食材といわれる理由には、高い山地に生息し見つけるのが困難ということもあるが、その成長スピードにも秘密がある。岩茸は成長スピードがとても遅く、1年間にたった1mmしか大きくならない。そのため20cmほどの岩茸は100年以上の年月をかけて成長したものだといえるのだ。さらに岩茸は、苔の一種なので乾燥している状態だとボロボロになってしまうので、雨が降っているか雨上がりでなければ採ることができない。見た目はきくらげによく似ているが、岩茸はとても貴重な食材として高級食材と呼ばれているのだ。
岩茸にはどんな栄養がある?
岩茸は、苔の一種であり食物繊維が豊富なことでも知られている。さらに多糖類のグルカンも多く含んでいるので、健康維持に効果があるといわれている。味はクセがなく歯ごたえがいいのが特徴で、刺身のように食べたり、天ぷらや炒め物にも使うことがある。
2. 岩茸の料理への使い方や戻し方

岩茸は、貴重な食材でもあり主に乾燥した状態で販売されていることが多い。そんな岩茸を使う際は、まず水で戻す必要がある。必要な分の岩茸を一晩水に浸して戻し、岩茸の石づきや異物などをキレイに取り除き、お湯にサッと通しておく。
岩茸の使い方
水で戻した岩茸や生のままの岩茸の使い方としておすすめなのが、まず天ぷらだ。水洗いした岩茸に天ぷら粉と塩を混ぜた衣をつけて油で揚げるだけだ。ほかにも醤油と砂糖、みりんで照り煮にしたり、三杯酢で和えるのもいいだろう。
3. 岩茸の相場や購入方法

岩茸は貴重な食材でもあり、素人ではなかなか採取できないので、名人などが採ったものを購入するのがおすすめだ。岩茸はこのような理由から高級食材といわれるだけあって、相場も100gあたり5000円以上のものが多い。通販などで販売しているので、気になる人は取り扱っているサイトを探して購入するのがおすすめだ。
4. 岩茸の産地や岩茸採りの方法

貴重な高級食材である岩茸も日本国内にいくつか産地が存在する。さまざまな条件が合わない限り見つけられない岩茸の産地や岩茸採りの方法を紹介しよう。
岩茸の産地はどこ?
日本全国の標高の高い山地の岩場に生息しているという岩茸の主な山地は埼玉県の秩父や愛知県の面河渓等が有名だ。なかなか見つけられないのも岩茸の魅力でもあるので、実際に岩茸が採れる産地に出かけて販売しているのを見つけた際には、購入してみるのもおすすめだ。
岩茸採りの方法
岩茸が生息しているといわれる産地はだいたい標高1,000m以上という場所が多い。さらに岩茸は苔の一種なので、雨が降っている時でないと乾燥していて、採ろうとしてもボロボロになってしまう。そのため、雨が降っている日や雨上がりにしかとることができない。また、岩茸はザラザラの面を岩場に張り付けているので、なかなか採りにくいのも特徴だ。雨で濡れた岩場はとても危険なので、慣れていない限りは岩茸採りは控えたほうがいいだろう。
結論
岩茸の名前は聞いたことはあるが、実際に見たり食べたことがある人は少ないだろう。実際に岩茸の生息場所や採り方などを知れば、岩茸が高級食材と呼ばれる理由がわかる。岩茸はその貴重さから、なかなか購入できなかったり値段が高いが実際に食べたことがある人はその魅力に満足している。ぜひ機会を見つけて岩茸を味わってみてもらいたい。
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