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素材の特徴を調べ尽くす。ありのままを活かした、こだわりの【基本の料理】とその背景とは?

素材の特徴を調べ尽くす。ありのままを活かした、こだわりの【基本の料理】とその背景とは?

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2022年3月10日

オリひと倶楽部メンバーへのインタビュー企画、第1弾は家族専属料理人の肩書でInstagramでも人気のインフルエンサー「ウチコック」氏だ。夫として父として、自身が料理を作り人々に魅せるようになった背景とは?料理に目覚めたきっかけや、そこに込められた熱い想いを聞いた。

  

1. きっかけは妻の負担を減らしたい気持ちと、料理人に恵まれた家庭環境

ーウチコックさんはInstagramをメインにご活躍されていますが、そもそも料理写真を投稿するようになったきっかけは何でしたか?

Instagramを始めたのは8年前くらいのことで、当時はフォロワーも周りの友人だけの、なんてことのない日常写真をあげていました。
子どもが小学生になる頃、一日中育児と家事に追われている妻の負担を減らせないかと思い、掃除や洗濯にはじまり、料理も作るようになりました。それまで料理はほとんど作ったことがなかったのですが、写真も趣味だったので『せっかくならInstagramに投稿してみよう』と思ったのが、料理写真を投稿するようになったきっかけでしたね。

ーウチコックさんの料理人生は、奥様の負担を減らしたい想いから始まったのですね。

とはいえ、最初の頃はパスタばかりでしたが、憧れの料理ブロガーの方を参考に美味しそうな写真が撮りたくて料理を作っていましたね。
だけど、私はそもそも料理の基本も知らないので、自分の料理が美味しくなかったんですよ。せっかく作るなら、やっぱり美味しく食べてもらえる料理を作りたいと思い、『見た目だけではなく料理を勉強しよう!』といろんなレシピを参考にするようになりました。そうして、今では和食までいろいろと作るようになりましたね。

ー美味しくなかったのは意外です!そこから料理を勉強しようと思えたことが素敵です。

料理を始めたきっかけの中に、私の家庭環境も背景にあるとは感じています。というのも、親族やその周りの方々に料理人が多いです。
まず叔父が中華のコックです。しかも「料理の鉄人」でもおなじみの周富徳さんが同僚の、業界では有名人で。叔父の料理仲間にも、国際コンクールでグランプリやミシュランの星を獲得している方などがいて、私も幼い頃からそんな方々と一緒に食事に行く環境にいたので、もしかしたら料理に対して潜在的に興味を持っていたのかもしれませんね。

2. 食材の特性を調べ尽くした、基本から逸れない古き良き料理作り

ー料理初心者から勉強をされて作れるようになり、フォロワーも3万人を超えた今、投稿する料理へのこだわりはありますか?

『こんなの思いつかなかった!』という奇抜で目立つ料理を作る方もいらっしゃいますが、私は真逆で、投稿しているものは基本的な料理ばかりで。生姜焼きにカレー、肉豆腐、豚汁とか......基本の基本を守って忠実に、おいしく作ることに重きをおいていますね。
また、料理を作っていく過程も大切にしています。味噌汁ひとつにしても出汁をかつおぶしと昆布からとるとか、基本から逸れず、古くから伝わるものをなぞって丁寧に作る。そういったものが性に合っていて好きです。

ーたしかに写真を拝見していても、丁寧に料理されているのだろうなとすごく感じます。

どんな家庭にもある基本調味料の「塩」を使ったレシピでも、例えば野菜に塩を振って出てきた水で無水調理するように、塩と食材の特性をよく調べて『こんなやり方がいいかな?』などと考えてレシピにしています。食材や調味料の特徴や特性を活かすことは大事にしていますね。
あとは、投稿写真に関しては徹底的にこだわっていますね。テキストも気をつけてはいますが、あくまでシンプルに。どこに住んでいて、どういう人間で、普段はどういうことをしているか、そういった自分のキャラクターが一切出ないようにしています。

ー自分のキャラクターを出さないというのはまた意外です。何か理由があるのですか?

そういうところが謎の人物でありたいんですよね。だからシンプルで無機質な投稿文を意識してはいたのですが、コメントやメールを見ると私に対して親しみを持ってくれている方や、『いいお父さんなんだな』と思ってくれている方が意外と多いようで。
私自身も『家族専属料理人』の肩書で活動していますが、世の奥さんたちが求める理想的な旦那さんを意識していますね。

3. 『頼んでよかった』と思ってもらえる、家族専属料理人に

ーウチコックさんはコメント欄でもすごく丁寧に対応してらっしゃいますよね。ニーズをくみ 取ってSNS運用をされているのもフォロワーが多い秘訣なのだなと感じました。

たしかに、月曜から日曜までエンゲージメントが伸びる投稿時間の分析をしたこともありますね。和食の写真と洋食の写真で比較したり、30分刻みで投稿時間を変えてみたり。そうして見つけた私自身のベストタイミングに、PR投稿をしたり、週で一番よくできたと思える料理を投稿するようにはしています。

というのも、企業様から依頼をいただくなかで『頼んでよかった』と思っていただきたいんですよね。だからこそエンゲージメントやリーチ率では最大のパフォーマンスを出したいですし、新規の方へのリーチも意識しています。元々はおおざっぱな性格でしたが、コメントもすべて読んですべて返信したり、こういった部分には惜しみなく時間をかけていますね。

ーウチコックさんは料理でも過程を大切にしたり、研究熱心な姿勢をすごく感じました。今後、家族専属料理人としてご活躍されていくなかで何かやりたいことはありますか?

私はあまり欲がなくて。料理を通してあまり知られていないモノ、誰もしらなかったモノの認知度を上げられるようなことがしたいですね。
実際に投稿を見て購入したくださったコメントを見ると、私自身も本当にいいものを紹介しているつもりなので嬉しいです。
あとは、フォロワーが増えていく中で料理を始めたきっかけでもある憧れのブロガーの方にお会いできたり、たくさんのインスタグラマーの方々と出会えたので、そういった繋がりを強くしていきたいなとは思います。
私自身、今も本業は会社員ですが、SNSを初めたことで憧れの存在から刺激を受けられる環境にいられることはとても嬉しいですし、今が一番楽しいですね。

ーそれでは最後に、オリひと読者の皆様にひとことをお願いします。

私もそうだったのですが、料理はまったくしない方には難しいものですし、特に男性はそう感じる方が多いと思います。
でも、誰かのために美味しいものを届けたい気持ちがあれば、必ず上達するものだと思います。目玉焼きでもいいですし、簡単なものから継続してやってみれば、その想いも伝わるものだと思います。

結論

今回のインタビューを通して、料理にも、家族にも、誠実に向き合うウチコック氏の人柄に触れることができたように感じる。これからもInstagramを彩る古き良き丁寧な食卓と、ウチコック氏の活躍から目が離せないだろう。

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  • 公開日:

    2020年12月14日

  • 更新日:

    2022年3月10日

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