1. トマト缶で作る簡単なのに濃厚なブイヤベース

ブイヤベースは、魚介類と野菜を煮込んで旨みや甘みを引き出すことで、絶品のスープに仕上がる。簡単でありながら本場の味に近づけるには、トマト缶を使うのがおすすめだ。ホールトマトを使用することで、ブイヤベースの煮込み時間を短縮することができる。
魚介類と野菜の下処理
ブイヤベースに欠かせない魚介類のなかでも、エビやイカ、タラ、あさりなどが定番の具材。エビは殻付きのまま背ワタを取り除く。背ワタは爪楊枝を使えば簡単に取れる。イカはワタや軟骨、目や口などを取り除き、胴体は輪切りに、足は2~3等分に切り分けよう。タラは切り身を食べやすいサイズにカットする。あさりは砂抜きをしてから、殻をこすり合わせて洗っておこう。
野菜は、玉ねぎとにんにくをみじん切りに。にんじんやセロリを加えても美味しい。
材料を煮込む
下処理さえ済めば、あとは簡単な作業ばかりだ。鍋にオリーブオイルを引きにんにくを炒め、ほかの野菜も加えて炒める。火が通ったら、トマト缶を潰しながら加え、さらにローリエ、水、ワイン(ロゼか白)、塩こしょうを加えて10分ほど煮込む。下処理した魚介類を加え、強火で煮たらアクを取り、さらに弱火でしばらく煮込んだら完成。好みでパセリを散らそう。
2. 簡単に味が決まる!トマトジュースで作るブイヤベース

ブイヤベースは、トマトジュースを使って作ることもできる。トマト缶よりもサイズが豊富なため、必要な量を無駄なく選べる。また、余れば飲めるといった使い勝手のよさもメリットといえるだろう。
食塩入りのトマトジュースで味付けカット
トマトジュースを使ったブイヤベースの作り方は、トマト缶を使う場合と基本的には変わらない。トマトジュースには食塩が加えられているものと無添加のものがある。食塩入りのものを選べば、味付けをする必要がないためより簡単だ。
トマトベースの野菜ジュースを使ってさらに簡単に
一般的なトマトジュースはトマト100%だが、玉ねぎやセロリなどが入ったトマトベースの野菜ジュースを使用するのもおすすめだ。ジュースにさまざまな野菜が入っているため、野菜を刻んで炒めたりする必要がなくなるのである。ブイヤベースをより簡単に作りたい場合は、トマトベースの野菜ジュースを使用するとよいだろう。
3. お手軽だけど旨みたっぷり!シーフードミックスで簡単ブイヤベース

トマト缶やトマトジュースを使うことで、ブイヤベースは自宅でも簡単に作れることがわかった。ただし、エビの背ワタ取りやあさりの砂抜きといった魚介類の下処理は、いずれにしても必要だ。
もっと簡単に作りたいという場合は、シーフードミックスを使ったブイヤベースの作り方を紹介しよう。魚介類の下処理が不要になるため、作業工程がかなり減り、より簡単に作ることができる。
シーフードミックスの加え方
冷凍シーフードミックスは、塩水解凍という方法で解凍してから使用するとよい。3%程度の海水と同等の塩水に30分~1時間ほど浸けて解凍する。その後、水分を拭き取ってブイヤベースに加えることで、旨みや食感のよさをキープすることができるのだ。
タラなどの白身魚を使用
シーフードミックスのみでは具材が物足りないという場合は、タラの切り身などを加えるのがおすすめ。切るだけで使用できるため手間もかからない。
コクを出すためにブイヨンを追加
殻付きエビなどの代わりとしてシーフードミックスを使う場合、問題なのは出汁だ。シーフードミックスで代用すると、ブイヤベースとしては物足りない味になってしまう。そこで、ブイヨンを追加すれば簡単にコクを出すことができる。
結論
ブイヤベースを簡単に作るには、トマト缶あるいはトマトジュースを使用するとよい。また、シーフードミックスを使えば、魚介類の下処理を省略することができるため、より気軽に作れる。自宅だからこそできる工夫で、ブイヤベースをもっと身近な料理として楽しんではいかがだろう。
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