1. ユニセフや厚生労働省推奨の経口補水液の作り方

まずは経口補水液がどのようなものかを説明してから、実際の作り方を紹介していく。
経口補水液とは
厚生労働省の資料(※1)によると、経口補水液は食塩とブドウ糖を合わせて溶かしたもののことをいう。
公益財団法人日本体育協会の資料(※2)によると、子ども(とくに赤ちゃん)は、大人に比べて体内の水分量が多く脱水症状を引き起こしやすいので、水分補給がとても重要になってくる。汗をかくと水分と同時にイオン(ナトリウムやカリウムなど)も失われてしまうので、経口補水液を活用して水分とイオンの補充をすることが適していて、体液のイオンバランスを保つことが大切である。
公益財団法人日本体育協会の資料(※2)によると、子ども(とくに赤ちゃん)は、大人に比べて体内の水分量が多く脱水症状を引き起こしやすいので、水分補給がとても重要になってくる。汗をかくと水分と同時にイオン(ナトリウムやカリウムなど)も失われてしまうので、経口補水液を活用して水分とイオンの補充をすることが適していて、体液のイオンバランスを保つことが大切である。
経口補水液の作り方
日本ユニセフ協会の資料(※3)によると、経口補水液の作り方は以下のようになる。
沸騰させて殺菌済みの湯冷ましを1L、砂糖を大さじ2杯、 塩を小さじ半分を混ぜるだけで完成だ。500mlのペットボトルに分けて入れておくと、使い勝手がよいだろう。家にあるもので簡単に作れるので、ぜひ実践してもらいたい。
沸騰させて殺菌済みの湯冷ましを1L、砂糖を大さじ2杯、 塩を小さじ半分を混ぜるだけで完成だ。500mlのペットボトルに分けて入れておくと、使い勝手がよいだろう。家にあるもので簡単に作れるので、ぜひ実践してもらいたい。
2. カリウム補給にも!美味しい経口補水液の作り方

基本的な経口補水液の作り方は上記のようになるが、より子どもが飲みやすいように、果汁入りでカリウム補給ができ、さらに美味しい経口補水液の作り方も紹介していく。
カリウム補給がよい理由
厚生労働省の資料(※4)によると、カリウムには細胞内液の浸透圧を調節しながら一定に保ってくれる働きや、体液のpHバランスを保ってくれるという働きを担っている。不足してしまうと、脱力感や食欲不振に繋がってしまうことからカリウム補給がよいとされているのである。
果汁入りでカリウム補給ができる美味しい経口補水液の作り方
上記で紹介した経口補水液の作り方に、果汁をプラスする形になる。
沸騰させて殺菌済みの湯冷ましを1L、砂糖を大さじ2杯、 塩を小さじ半分、レモンの絞り汁または、市販のレモン汁を適量混ぜるだけである。果汁が加わることで、子どもにとってはもちろん大人も飲みやすくなることだろう。
沸騰させて殺菌済みの湯冷ましを1L、砂糖を大さじ2杯、 塩を小さじ半分、レモンの絞り汁または、市販のレモン汁を適量混ぜるだけである。果汁が加わることで、子どもにとってはもちろん大人も飲みやすくなることだろう。
果汁の代わりにはちみつでもOK
水500ml、はちみつ大さじ1、塩小さじ半分を混ぜ合わせる。とても手軽に作ることができるが、注意点がある。厚生労働省の資料(※5)によると、1歳未満の赤ちゃんがはちみつを摂ることで乳児ボツリヌス症を発症するリスクがあるので、はちみつを与えるのは1歳をすぎてからにすることとなっている。はちみつ入りの経口補水液は、幼児期から活用していくようにしよう。
3. 糖尿病向けの経口補水液の作り方

次に、糖尿病の人向けの経口補水液の作り方を紹介していく。まずは、糖尿病と砂糖の関係性について解説していくので、理解してもらいたい。
糖尿病と砂糖の関係
独立行政法人農畜産業振興機構の資料(※6)によると、糖尿病とは血糖値を下げる作用があるインスリンの分泌量が不十分であることから、血糖値が高い状態が続いてしまう病気である。そのため、経口補水液に使われている砂糖を摂ってしまうことで、さらに糖尿病を悪化させてしまうおそれがあるので十分に注意してもらいたい。
糖尿病向けの経口補水液の作り方
レモン汁を活用する
水1L、レモン汁小さじ2杯、塩小さじ半分を用意し、それらを混ぜる。砂糖の代わりにレモンを混ぜることでさっぱりと飲むことができる。
人工甘味料を活用
人工甘味料とは、カロリーゼロや糖類ゼロの甘味料のことである。甘みはきちんと感じることができるので、先に紹介した経口補水液の作り方に含まれている砂糖の代用に最適である。用意するのは、水1L、塩小さじ半分、人工甘味料小さじ1、好みでレモン汁やクエン酸である。通常の作り方同様、混ぜ合わせたら完成だ。
結論
本記事では、経口補水液の作り方について紹介してきた。簡単に作ることができて、市販のものを使うよりもはるかに低価格に抑えられるので、ぜひ活用してもらいたい。果汁入りやはちみつを使った経口補水液の作り方も紹介しているので、飲みやすく気軽に試せることだろう。また、手作りのため防腐剤などを使用していないので、できあがり後は冷蔵庫で保存してなるべく早めに飲み切るように心掛けてもらいたい。
(参考文献)
※1 厚生労働省「熱中症予防のために」
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10600000-Daijinkanboukouseikagakuka/0000170793.pdf
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10600000-Daijinkanboukouseikagakuka/0000170793.pdf
※2 公益財団法人日本体育協会「しっかり水分補給」
https://www.japan-sports.or.jp/Portals/0/data0/publish/pdf/suibun_01.pdf
https://www.japan-sports.or.jp/Portals/0/data0/publish/pdf/suibun_01.pdf
※3 日本ユニセフ協会「脱水症状にご注意!~経口補水液の作り方~」
https://ja-jp.facebook.com/unicefinjapan/posts/554227638022604
https://ja-jp.facebook.com/unicefinjapan/posts/554227638022604
※4 厚生労働省「e-ヘルスネット カリウム」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-005.html
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-005.html
※5 厚生労働省「ハチミツを与えるのは1歳を過ぎてから。」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000161461.html
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000161461.html
※6 独立行政法人農畜産業振興機構「糖尿病と砂糖」
https://sugar.alic.go.jp/japan/view/jv_0109a.htm
https://sugar.alic.go.jp/japan/view/jv_0109a.htm
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