1. 瞬間グルメとは

瞬間グルメとは、美味しさの持続時間が一瞬の食べ物を指す言葉。わかりやすくいえば、賞味期限が極端に短いグルメのことである。その瞬間に食べないと形が崩れてしまったり、味わいや色が変化してしまったりするのだ。別名、秒速グルメとも呼ばれている。
賞味期限〇〇分がキーワード
瞬間グルメは、賞味期限が30分以内と謳っているものも多い。できたてが美味しいのは、瞬間グルメに限ったことではないが、賞味期限が〇〇分といわれるとかなりインパクトが強い。特別感がアップし、買いたい!食べたい!という気持ちを盛り上げる。この謳い文句はひとつのPR、販売手法といえるかもしれない。またコロナ禍で店に行くという行為が制限されるなか、それでも行きたい!という行動意欲を掻き立てる。
SNS発信
御多分に洩れず、瞬間グルメもSNSで話題を集めている。「#賞味期限10分」、「#瞬間グルメ」などで検索してみるといい。数多くのメニューがラインナップされている。
2. 賞味期限10分の瞬間グルメが食べられる店

アルペンチーズケーキの「幻のアルペンチーズケーキ」
瞬間グルメの火付け役ともいえるのが、アルペンチーズケーキの「幻のアルペンチーズケーキ」だ。賞味期限は10分。店頭のカフェスペース限定で食べることができる。粉雪を食べているような口どけは、一度食べるとやみつきになりそうだ。これはベイクドチーズケーキでもレアチーズケーキでもない、フレッシュな味わいのクレームダンジュをベースにしたケーキだ。黒部峡谷宇奈月温泉の新たな名物でもある。
山形プリンの「山形生プリン」
山形プリンの「山形生プリン」も賞味期限10分の1日20食限定のプリンだ。最大のポイントは、口のなかでプリンになるところ。美しい器に盛り付けられたのは、ミルクプリンとミルクゼリー。別皿には紅花卵の卵黄とカラメルソースが添えらえている。できたての濃厚な味わいは、ほかでは食べられない。プリン専門店がこだわり尽くした逸品である。
KYOTO KEIZOの「10分モンブラン」
Sweets cafe KYOTO KEIZOの「10分モンブラン」も見逃せない。キャリア40年以上を誇るパティシエKEIZO NISHIDAの終の店は、菓子工房にカフェが併設。こだわりの原料で作られた本物の味が数多く並んでいる。そのなかでも一際目を引くのがカフェで食べることができるモンブランだ。商標登録もされている10分モンブラン。中央のメレンゲがポイントで、時間とともに食感が変化する。作り上げる過程をみることができるところも嬉しい。
3. 賞味期限30分&お取り寄せできる瞬間グルメ

串揚げ和が家の「出汁巻き揚げサンド」
東京・町田の串揚げ専門店が販売する「出汁巻き揚げサンド」も賞味期限30分の特別な商品。作り置きはしない完全予約注文制だ。丁寧に引いたカツオの一番出汁をたっぷりと入れた卵焼きを、玄米由来のオイルでかりっと揚げた揚げ出汁巻きがポイント。さらにパンに塗られているマヨネーズもカツオ出汁が入ったオリジナル。ふわ&サクっの食感は、瞬間グルメの醍醐味ともいえそうだ。
金精軒の「水信玄餅」
6~9月の土日限定で販売される「水信玄餅」もファンの多い逸品。まるで水晶のような透明の丸いフォルムは、とにかくプルプル。黒蜜ときな粉をかけて口に運ぶとあの信玄餅の味わいだ。賞味期限はこちらも30分。これはそれ以上置いておくと溶けてしまうからだとか。
船橋屋の「くず餅」
江戸時代に創業した船橋屋のくず餅は、配送が可能。このコロナ禍において非常に嬉しい存在だ。くず餅は、和菓子のなかでも珍しい発酵食品。小麦粉の澱粉を杉や檜で作った発酵槽で乳酸発酵させたものが原料。グルテンもほぼなく、カロリーも控えめ。無添加なので安心して食べることができる。どこが瞬間グルメかというと、黒蜜やきな粉をかけたら秒で食べるのが正解だから。そのままにしておくとあっという間に固くなってしまうのだ。全体の賞味期限は、到着日と翌日の2日間。
結論
瞬間グルメは、とにかく賞味期限の短いグルメのこと。各地に瞬間グルメが登場しており、上記以外にもパンケーキやスフレ、ショートケーキなど、さまざまなものがある。作る側の思う一番美味しいタイミングを逃さない瞬間グルメは、新たな食トレンドになるかもしれない。
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